「グリーンスローモビリティ」で 三重野真代さんが目指す“ゆっくり”な街づくり
●サステナブルバトン5‐6
乗客同士が笑顔でおしゃべり
――はじめに、「グリーンスローモビリティ」について教えていただけますか。
三重野真代さん(以下、三重野): 通常の自動車より小回りの利く小型の電動車両で、街中を時速20㎞未満でゆっくり走る移動サービスです。ゴルフ場などで見かけるカートなどに似ています。ゴルフカートは公道を走れませんが、グリーンスローモビリティ(以下、グリスロ)は一部仕様を変えるなどしており、一般道を走れます。4人乗りのカートタイプから、最大18人まで乗れる小型バス型まで多彩な車両があり、路線バスのように定時運行しているものが多いです。料金は地域によって異なりますが、1乗車200円程度で、最も高い運賃でも500円ぐらい。全国50近い自治体で本格導入が進んでおり、観光や地域の足として活躍しています。
――なぜ、グリスロを各地で導入しようと考えたのですか?
三重野: 英国ロンドンの大学院に留学中にヨーロッパ各地を旅し、多くの観光地で小型汽車のようなかわいい乗り物・ミニトランを見かけました。これに心を奪われたのがきっかけです。「街中をスローに走るかわいい乗り物が日本にもあるといいな」と思うようになり、実現可能な車両を探すうちに、ゴルフ場のカートのような乗り物なら改装を施せば公道を走れると分かりました。
電気自動車(EV=Electric Vehicle)なのでCO2を排出せず、走行中も静かで環境にも優しいんですよ。この乗り物やサービスの価値、本質とはなにかを考えたとき、「ゆっくり」だと思いました。今は時短やタイパを求められがちですが、あえてゆっくりを新しい価値にしようと思い、それを分かりやすく伝えるために「ゆっくり=スロー」を名前に入れ「グリーンスローモビリティ」と名付けました。
――「ゆっくり」が新しい価値になるとはどういう意味でしょうか。
三重野: スローライフやスローフード、スローツーリズムといったように、個人のライフスタイルでスローはすでに認知されていると思います。ならば、たくさんの人が集う公共の場でもスローという価値観を共有できるのではないかと考えました。高齢者や若者、お子さん連れなどでは、ペースがそれぞれ異なりますよね。ゆっくり走る乗り物なら高齢者の方々のペースにも合うでしょうし、私たちの世代なら少し気持ちに余裕が生まれ、誰かに手を差し伸べることができるかもしれません。ゆっくりには「自分のペースでいいんだよ」、「その人らしく居てもいいんだよ」というメッセージも含まれるのかなと思います。
実際に乗ってみると、ゆっくり移動することで周りの風景がよく見えるんです。今まで素通りしてきたけれど、「きれいだな」とか「こんな素敵なお店があるんだ」といった新しい発見も生まれます。
また、車内が静かで人との距離が近いためか、不思議と乗客もおしゃべりがしたくなるみたいです(笑)。かわいい乗り物なので、車内で見知らぬ同士が記念写真を撮り合ったりすることも。先日、富山県でグリスロに乗ったときも隣り合わせた方と一期一会のおしゃべりを楽しみました。地下鉄や街中を走るバスでは、そうした会話って起きにくいと思うので、地域のコミュニケーションにも一役買っているのかなと感じています。
グリスロで感じる風
――グリスロ導入までにご苦労されたことは?
三重野: 窓やドアがないため「危険だ」とか、時速20㎞未満なので「遅いから渋滞を引き起こすのではないか」など、当初は様々な懸念も示されました。もちろん乗る方の安全性の担保は必須ですから、走行ルートを厳選し運転手も必ず研修を受けもらっています。そのおかげで、2018年8月の導入以来、1度も事故がありません。
都心のように混雑している道路では、A地点からB地点まで時速60㎞で走るのと、20㎞で走るのとではかかる時間にあまり差がなかったりします。東京・池袋でも実証実験を行いましたが、街中でもルートなどをしっかり考慮すれば走行できると分かりました。新たに杉並区での導入が決まっています。
当初の懸念は払しょくされたものの、新たな課題も見えてきました。たとえば車両にかかる自動車重量税は、時速100㎞超で走れる自動車と同じで、保険料も同じ仕組みです。同じ重さでもスピードの遅いグリスロは、道路への負担も小さく、死亡事故率も低いはずなので、既存の制度に合わせるのではなく、制度を見直していただけるように働きかけることも大切かなと感じています。
――導入した地域での反響はいかがですか?
三重野: 最初に実証実験に参加してくださる地域を募ったとき、予想以上にたくさんの地域が手を挙げてくださったことは驚きでした。そのひとつ、広島県福山市の鞆の浦はアニメの舞台になるなど風光明媚なところですが、道幅が狭く入り組んでいて、お年寄りなどが買い物や通院のためにタクシーを呼んでも、すぐ近くまで入れないという悩みがありました。小さなグリスロは狭い道も入っていけるため、「こういう乗り物が欲しかった」と喜んでいただきました。
導入を決めたそれぞれの地域で、グリスロとは何かを地域の皆さんに説明し、説得するのはすごく勇気がいることだと思うんです。皆さんの熱意にはいつも感動します。著書「グリーンスローモビリティ~小さな電動車が地域と公共交通を変える~」でも触れましたが、群馬県桐生市のエピソードはお話しするたびにぐっときます。毎日グリスロに乗ってくださる、無口なおばあ様がいたのですが、実証実験の最終日にきれいにお化粧しておめかしして乗車してくださったんです。そして、「毎日、楽しみに乗っていました。今日は最後だから記念写真を撮りたくて」とおっしゃって……。地域の方々の生活の張り合いになれていたのかなと思い、すごく心が揺さぶられました。
――乗ること自体も楽しめる乗り物なのですね。
三重野: そう思います。クーラーがないため酷暑日は大変ですし、風雨が強すぎると運休を余儀なくされます。定員も小さく、確実に乗れるとは言い難いのは申し訳ない点です。かなりアナログではありますが、「グリスロに乗ると自然の風を感じられてとても心地いい」とたくさんの方が喜んでくださいます。
一般的な自動車に比べると頼りないかもしれませんが、思えばアミューズメントパークの乗り物は、観覧車以外はほとんど窓が付いていませんよね。風を感じながら、ぐるぐるするだけでも楽しいと感じるから多くの人がわざわざお金を払って乗ると思うんです。日常の中で、そうした心躍るひとときを持てることに、たくさんの方が楽しさを感じているのではないでしょうか。
道路がつながるワクワク感
――今回、バトンを繋いでくださった「IAm」の阿部藹さんとはグリスロを介して知り合われたのですか?
三重野: 阿部さんとは大学時代からの友人で、互いにアイアイ、マヨマヨとニックネームで呼び合う間柄です(笑)。学部は異なりましたが、学生たちの国際交流NPO「AIESEC(アイセック)」の活動で一緒でした。プロジェクトで、アイアイがリーダー、私がサブリーダーだったことがあり、そのときに彼女の思いの強さやリーダーシップをかいま見た気がしました。その頃、「お互い違う道に進むだろうけど、いつか仕事でも接点が持てたらいいね」と話していたので、今回こうしてバトンを繋いでもらい、学生時代の夢が一つ叶ったような気持ちです。
――大学卒業後、なぜ国土交通省に入りたいと?
三重野: AIESECでの活動にも通じますが、誰かの役に立ちたいという気持ちがあったのだと思います。また、出身地の大分で中学生のころ初めて近くを高速道路が通り、暮らしの変化を経験したことも大きかったです。格段に福岡へ行きやすくなり「こんな都会があるのか」と驚きましたし、世界が広がった感覚がありました。そうした思いがずっと残っていたんでしょうね。国交省に入省するとき、かつての高速道路ができてワクワクした記憶が蘇りました。省内は東名阪など大都市圏の人が多く、都会の人たちだけで地方のインフラを決めるのではなく、地域として主張することも大事だなと思いましたね。
――キャリアのうえで、転機だった出来事は?
三重野: 入省して5年目に、広報改革を担当したことです。当時、予算の使い方などを巡り国交省への風当たりが強く、若手を中心にイメージアップを図るプロジェクトが発足しました。そこで16人のチームを束ねることになり、半年で成果を出すよう求められました。期間が限られるなか、予算を取ったり、ホームページのデザインを変更したりと、自由度高く活動しました。「自分のアイデアを実行するには、こうしたやり方があるのか」とある種の“成功体験”となり、その後の仕事が進めやすくなったと感じます。
――男性が多い職場だと思いますが、難しさは感じませんでしたか?
三重野: 入省してしばらくは、同じ職場に私以外には女性職員がおらず、体力面で圧倒的な差を感じました。当時は夜中まで働き、その後に会食などでお酒もたくさん飲むという激務がスタンダードとしてまかり通っていたんです。身体が悲鳴を上げ、救急車で運ばれたこともありました。中間管理職になってからは、私と同じようなつらさを味わってほしくないと思い、効率よく働ける環境づくりを意識するようになりました。男女問わず、まじめな人ほど抱え込んでしまうため、共に働く人を倒れさせないことを常に意識していましたね。
ゆるやかで文化的な街づくり
――今後、推し進めたいことを教えてください。
三重野: 五輪が開催されたパリ市内の車両制限速度は30㎞です。ロンドンも制限速度の上限を20マイル(約32㎞)に下げる目標を掲げています。そうした空間では、乗り物の速度が遅くなるだけでなく、街自体がゆっくりになっていくように思います。テラス席でコーヒーを飲むときに排ガスや騒音を気にしなくて済みますし、誰かが弾くピアノの音色もよく聴こえると思います。ゆるやかで文化的な香りがする街づくりを、日本でもグリスロを軸に進めたいんです。
そのため、私自身も前進する必要があると感じています。様々な経験ができる役所の仕事も大好きですが、官庁の仕事は人事異動もあり、まさにバトンを繋いでいくようなもの。グリスロの活動や研究をしていくうちに「ここに力を貸したいな」とか「私も参加したいな」と思うことが増えてきたんです。もっと広範囲にしっかりと関わるには、いずれは研究に専念したり、起業も視野に入れたりするべきかなと。ここまでやりたいと思えることに出会えたことはラッキーですし、年齢に関係なく出会えるものなんだなと思いますね。
――では、最後に三重野さんにとってサステナブルとは。
三重野: フランスを訪れたとき、「私たちが現代の生活の利便性を追求しすぎた結果として、地球環境に悪い影響が出てしまった。その反省としてサステナブルという言葉が生まれたんだと思う」という言葉を耳にしたんです。便利で快適な暮らしはありがたいですが、その陰で誰かが困っているとしたら……。そういう想像力を働かせ、思いやりを持つことは大切だと思いますね。
ものの見方も、時速20㎞を遅いと取るか、余裕を持って楽しいと感じるかで受け取り方が大きく変わりますよね。もはや私は時速40㎞の車に乗っても「速いな」と感じるくらいですが(笑)、固定化していた価値観を取り払ってみたら楽しかったということは意外と多いのかなと。ゆっくりとした街は誰にとっても優しいのではないかなと思うんです。
●三重野真代(みえの・まよ)さんのプロフィール
1980年、大分県生まれ。東京大学公共政策大学院交通・観光政策研究ユニット特任准教授/一般財団法人運輸総合研究所客員研究員。京都大学経済学部卒、ロンドンスクールオブエコノミクス(LSE)都市政策修士号取得。2003年、国土交通省に入省し、観光庁観光資源課専門官、国土政策局総務課課長補佐などを経て、2021年から現職。2018年からグリーンスローモビリティのプロジェクトを立ち上げる。著書に「グリーンスローモビリティ~小さな電動車が地域と公共交通を変える~」(2021年、学芸出版社)がある。
- ■サステナブルバトン5
#01 気候アクテイビスト・小野りりあんさん。「樹木を守り、自分も地球も持続できる生き方を」
#02 「社会課題解決へのコミュニケーションをビジュアルで」。グラフィックデザイナー・平山みな美さん
#03 U30世代、女性の政治参加で生きたい社会を作ろう! 能條桃子さんの考えるこれからの政治
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#05 女性の活躍と人権拡大を願って。「IAm」阿部藹さんが沖縄と歩む理由
#06 「グリーンスローモビリティ」で 三重野真代さんが目指す“ゆっくり“な街づくり
- ■サステナブルバトン4
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#02 長く愛せて顔が見える服づくり 会津木綿で受注生産を続ける山崎ナナさん
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#04 一番身近なものは、心地よさにこだわりたい。デザイナー荒川祐美さんの考える豊かなくらし
#05 環境にも体にも優しく美しく。YOKO KOIKEさんの手掛けるヴィーガン料理。
#06 美しさとサステナブルが両立するデザインに挑戦 空間演出家・稲数麻子さん
#07 乗鞍高原の自然をいつまでも。シンガーソングライター高橋あず美さんが主催する「自然にやさしいフェスティバル」
#08 トラウデン直美さん「環境にも自分にも嬉しい選択を」。サステナブルも気負わずに
#09 古着で表現する自分らしさ。「DEPT」オーナー・eriさん。使い捨て生活からの脱却に挑戦
#10 コムアイさん、アマゾンでのお産で体感した生命力。「サステナブルとは生き延びるための闘い」
#11 気候変動対策、1歩を踏み出すには? NGOリーダー荒尾日南子さん「みんな自然とつながっている」
#12 岡本多緒さん、ポッドキャストで環境問題を発信。「気候危機は他人事じゃない」
- ■サステナブルバトン3
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#02 アフリカのバナナペーパーで環境と貧困対策を実践 エクベリ聡子さん
#03「AFRIKA ROSE」萩生田愛さん ケニアのバラが紡ぐフェアトレードの絆
#04 「10着のうち1着はサステイナブルに」。スローファッションを提案する「Enter the E」植月友美さん
#05ソーシャルオーディター・青沼愛さん 「ラナ・プラザの悲劇」を繰り返さないために
#06 350年続く老舗酒蔵に生まれ、酒の飲めない寺田聡美さん 酒粕で発酵食品作り
#07 てぬぐいカフェから盆踊りまで 瀬能笛里子さんが鎌倉で実践する”和の豊かな暮らし”
#08古着物を「野良着」にアップサイクル 日常生活に採り入れ、魅力を発信 鈴木早織さん
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#10光の演出で包み込む デザイナー迫田悠さんが手掛ける映像空間の魅力
#11子ども向けバイリンガル劇団を主宰する草野七瀬さん。国籍も言語も越え自由で平和な表現空間を
#12柔軟な働き方を選べる社会を目指すPolaris市川望美さん。「シゴト軸のコミュニティ」も構築
- ■サステナブルバトン2
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- ■サステナブルバトン1
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#09「世界を9周して気づいた、子どもを育てる地域コミュニティーの大切さ」一般社団法人「そっか」共同代表・小野寺愛さん
#10「エシカルとは“つながっていること”。人生の先輩たちの生活の知恵を残していきたい」一般社団法人はっぷ代表・大橋マキさん
#11「庭で見つけた“発見”を作品に」変化し続けるアーティストasatte羽田麻子さん
#12「自分で自分を幸せにしてほしい」TOKOさんが考えるヨガとエシカルの関係
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第104回自然と人間が共生するサステナブルな建築を。「ADX」の哲学
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第105回女性の活躍と選択肢拡大を願って。「IAm」阿部藹さんが沖縄と歩む理由
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第106回不要になった衣料品を回収して再生。ルミネの新たな取り組み「anewloo
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第107回「グリーンスローモビリティ」で 三重野真代さんが目指す“ゆっくり”な街づ
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第108回ヴィーガンの人もそうでない人も。誰もが楽しめるカフェ「plant mor