最高にマイペースな結婚をしよう!

【真船佳奈】#3 (役所の)君に届け、結婚届【漫画付き】

telling,の人気企画「ぼっち旅」シリーズの作者で現役テレビ局員の真船佳奈さんの結婚式までの道のりを、ご本人によるリアルタイムドキュメンタリー形式で追っていく連載「最高にマイペースな結婚をしよう!」。今回はいよいよ、結婚における超重要イベントである婚姻届の提出、つまり「入籍」に臨みます。「いい夫婦の日」で芸能人の結婚ラッシュが話題になる中、マイペースを貫く真船さんは無事、入籍できるのでしょうか!?
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入籍までの長いステップ

「最高にマイペースな結婚をしよう!」というタイトル通り本当にマイペースに書きなぐっているこの企画もいよいよ連載第4回目。

婚約しました、プロポーズされました、と逐一報告し、毎度皆様からの「おめでとう」をカツアゲしている割に未婚状態が続いており。そろそろ「はよ入籍せえや!」と石を投げられるんじゃないかレベルの堂々たる牛歩状態。マイペースもマイペースだったわけだが、11月3日文化の日にやっとこさっとこ入籍しました!奇しくもビッグネームの芸能人がバンバン結婚報告しているタイミングにどちゃくそ一般女性と一般男性の我々がなんかすいません。 お前ら誰だよって感じだろうが、これにて我々はめでたく夫婦となり、我々の間にはめでたく法的拘束力が生まれた。わーい、法的拘束力、だーいしゅき!

今まで私の中では「婚姻届を出しに行く」というイベントは結婚の最初の一歩的なイメージだった。
仲良く婚姻届の端と端をつまんでにっこり微笑む二人の写真はまさに「今新しい人生のスタートラインに立っちゃってるよ」感にあふれている。

しかし実際には婚姻届を出しに行く前に、
1 それぞれの家族にあいさつに出向き結婚の許しをもらい
2 両家の顔合わせをして
3 婚姻届の提出日(結婚記念日)を決めて
4 婚姻届を間違いなく記入し、保証人の方にもサインをいただく
などのステップがあることが判明した。
ラジオ体操第1でいったら、前奏どころか胸を反らす運動くらいまで行ってる。
あの「役所のおっちゃんがとってくれたであろう定番写真」を撮るまでに、割とステップ踏んでる。

結婚情報誌を読むと、両家顔合わせの時にお互いの家族のプロフィール冊子を作ったり、かわいらしいデザインの婚姻届用紙を取り寄せたり、結婚記念日にこだわるカップルも多いらしい。マジか。我々鼻くそほじってしかいないけど、大丈夫か?

というわけで、今回も超マイペースだった入籍までのお話を漫画にまとめたのでご覧ください。

きっとこの婚姻届へのステップを全力で楽しみ、こだわりをもってやるカップルも多いんじゃないかと思う。

我々はどうしてこんなに腰が重いんだろうか。見えないゴムバンドでベッドに縛り付けられてるんじゃないかってくらい、ずっと寝てる。動物園だったら「なんだよあの動物たち!寝てばっかでつまんないや!」と子供に悪態つかれてる怠け者夫婦である。

その反面、めちゃくちゃ気合が入っていたのは私の両親であった。「あんたらが結婚すんのかい?」ってレベルで鼻息荒く、このままいくと結婚式当日に大名行列でも引き連れてきそうな勢いがある。

結婚の報告に行った際も、尾頭付きの鯛にケーキ、そしてお手製のフォトブースが用意されていた。区役所のフォトブースは聞いたことあるけど、一般家庭でそんなセット組む?!

両家顔合わせの際も、待ち合わせ場所の六本木に早くついてしまったはいいものの何をしたらいいかわからず、4時間ベンチに座って待っていたのだという。そんな家電量販店セールの開店待ちみたいに顔合わせ待つ人いる?!

間違いだらけの婚姻届

親とのテンションの差を感じつつも、一方で血のつながりを感じる出来事もあった。
婚姻届を書く際の出来事。

ふつうは記入前の用紙をコピーし、一度下書きをしてから慎重に記入するらしい。
一方の私はほろ酔い状態で「今いい気分だから書いちゃうよ!」などと豪語し、自分の名前の記入欄に堂々と父親の名前を書き開始10秒で貴重な用紙をお陀仏にした。

この話を姉にしたところ、「私も婚姻届記入失敗したな~」とはにかみつつ当時の写真を見せてくれた。
彼女は自分の名前を書く欄に間違えて夫の名前を書いてしまい、慌てて直したものの、自分の名前すら間違えてしまっていた。彼女の名前は「ユイ」なのに「ヒイ」と書いてしまっている。自分の名前書く欄に、二重線のオンパレード。血は争えない。

そんなわけで無計画なりにやっと婚姻届を出せた後は、どちらからともなくアルコールを欲し、馴染みのお店で日本酒をガッツリ飲み干した。

何もかもが簡易的に済む省エネ社会の中で、結婚の手続きだけはややこしく昔ながらの儀礼にあふれている。

だがふたりの思い出の店で両親の笑顔を見たり、役所のおっちゃんに祝福されたり、そういうあったかい触れ合いがややこしさの中で生まれるのを感じた。極度のめんどくさがりマイペースな二人だが、結婚という節目にすべき一連の流れをきちんと行ってよかったと思っている。

次回は結婚式場見学で、ついにマイペース夫が呼吸困難に陥るお話。包うご期待

(次回へ続く)

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【真船佳奈】#2 プロポーズにまつわるエトセトラ 【真船佳奈】#4 今年末こそ大掃除したい恐ろしき自虐癖
テレビ東京社員(現在BSテレ東 編成部出向中)。AD時代の経験談を『オンエアできない! 女ADまふねこ(23)、テレビ番組作ってます』(朝日新聞出版)にまとめ、2017年に漫画家デビュー。ツイッターアカウントは@mafune_kana
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