最高にマイペースな結婚をしよう!

【真船佳奈】#2 プロポーズにまつわるエトセトラ

telling,の超人気シリーズ「最高に楽しいぼっち旅をしよう!」の作者にして現役テレビ局員・真船佳奈さんの結婚式までの道のりを、ご本人によるリアルタイムドキュメンタリー形式で追っていく連載「最高にマイペースな結婚をしよう!」。今回は、結婚するためには避けて通れない「プロポーズ」について、真船さんによる漫画を交えてお伝えします。今回は”彼”の「マイペース」ぶりが炸裂します!

前回、「結婚しますよ、うへへ」ともじもじテンションでしれっとした報告記事を書いた所、思ったよりも皆さんから「おめでとう!」「ボナペチーーート!「グラッツィーーー!」(?)的なスタンディングオベーションの祝福をいただき、うれしいやら恐縮やら(こんな祝ってもらってるけど実はまだ入籍してないとか今更言えねえ…)って気持ちになったり、横にいる夫は「まだクーリングオフ期間中…」とかブツブツ言ってるし、ボナペチートはイタリア語で「召し上がれ」だし、実はそんなこと誰も言ってないしで、まとめるとなんか本当に皆さんありがとうございます。

これを執筆している現在は10月28日、結婚式(式場だけ急いで予約した)の半年前を切っているのだがびっくりする程、なーーーーーーーーんにも進んじゃいない。我が家は暇なほうが家事をやるという暗黙のルールがあるのだが、最近は2人でゴロゴロしながら「パンツたたんでよ~」とむにゃむにゃ言いあいながらどっちも永久にやらないのでパンツが床に散乱している始末である、いわんや結婚式の準備をや(反語)。
って訳で更新事項が全くないので、さかのぼってプロポーズの話をしたいと思う。

マイペースすぎるプロポーズの話

プロポーズとは日本ではつまり「結婚してくれませんか」的なご提案を意味するわけだが、一生に一度(のはず)のビッグイベントなので、そのカップル特有の個性が出るという

町中の人が踊り狂って(どうした時空ゆがんだか⁈)と思ってたら彼氏まで踊りだしちゃった!という一種の脅迫行為「フラッシュモブ」に始まり、シャンパンのなかに指輪が!というサプライズ、家の更新期限の話をしていて流れで…みたいな自然な方法もある。

私は町中の人が踊りだしたら(これ…進〇ゼミで習ったところだ!!)と危機を察知しそっと逃げ出すタイプだし、シャンパンの中に指輪が入っていたら間違いなくがぶ飲み誤飲して数時間後には胃カメラ飲む羽目になってるし、さりげなく提案されたら「おい、今の証拠としてとっておきたいから、ボイスレコーダーで録らせろ。もう1回言ってくれ」と、急に検察官みたいなこと言ってくる非常にやりづらい奴である。

そんな奴に「期限は私の誕生日、7月31日だ。それまでに、パカリ、よろしくな」と爆弾魔の犯行予告みたいなカウントダウンを毎日されて、夫もさぞ困ったことだろう。

私としても(あれ~?ちゃんと犯行予告したんだけどな~)と悩むくらい準備の予兆を感じられなかったので、いろいろな思惑が交錯しながらの当日の様子を漫画にしたので読んでほしい。

というわけで、私の場合は極めて微妙なタイミングで指輪を箱ごと渡される「プロポーズ」ならぬ「ぶっきらぼうーズ」(全然うまいこと言えてない)だった。

(まさか…店員のお友達と綿密な打ち合わせを!?)とか一瞬思ったけど、全然そんなこともなく、店員さんめっちゃ驚いてた。「お、おおー…!」とか言ってた。私も「うれしい…!」(涙ポロリ)とかじゃなく、謎の照れ隠しで店員さんに向かって「お、驚きましたね~!ハハハ」とぎこちなく笑った。

焦らしたわけでもなく本当に指輪を渡すタイミングを見失っていたようだし、なんなら指輪もさっき買ったらしい。
そんなコンビニでガム買うみたいなテンションで買う人いる?!

そんなこんなで、結婚した人が聞かれるであろう2大質問「なれそめ」に続き「プロポーズの状況」に関しても「なんか、変だった」という説明に終始することになった。
それが嫌かと問われれば、非常に私たちらしくて良いなあ、と思う。むしろ、サプライズと日常の間というか、冷静と情熱の間的な感じで夫のそういうところ可愛すぎるでしかし、ゲヘへゲヘへ…という気持ちになる。絶対夫はそこまで考えてないけど。

男性の救世主「プロポーズ〇〇〇」

我々の場合、私が明確な意思表示(脅迫)を毎日していたため、彼にとっては「もう絶対に断られることはない」、パチンコ海物語でいえば魚群もサムも出てきている状態でのプロポーズだった。

ところが一世一代の大博打でプロポーズをする、というパターンも多いらしく、なんなら断られてしまうことも多いらしい。実際、私の周りでも婚約破棄や、プロポーズ断られ話を割と聞く。

そうなると、用済みになるのがせっかく買った婚約指輪である。
婚約指輪の相場は、「男性の月収3カ月分」というから、愛しい彼女との未来も結構な現金も同時に失う博打って凄すぎる。

そんなわけで、最近は救世主「プロポーズリング」なる指輪が販売されており、こちらは数万円で購入が可能。付いている宝石も、イミテーションだ。

実際にもらったプロポーズリング。右側には「Would you marry me?」の文字が。リバーシブルになっていて、反対面のメッセージ(何かは忘れた)と好きなほうを選べる。

あくまで「プロポーズのため」だけの指輪なので、成功したら改めて婚約指輪を買いに行ってくださいね、その際にはプロポーズリング代金の数万円分お値引きしますよ! という、非常に合理的な指輪だ。
当たるも八卦当たらぬも八卦な時に使用してもいいし、「彼女の好みがわからない、サイズがわからない」などの時にもいい。

こんなこともあろうかと指毛を剃ってきたもののカロリーメイトかっつーくらい毛穴がある

私もこのプロポーズリングをいただいたのだが、言われるまで(すげーーーーーでっかいダイヤモンドッ!!)と喜んでいたので、もう別に婚約指輪買ってもらわなくていいと思ってる。絶対に泥酔してなくすし。

次回は、ついに婚姻届を出しに行く話。
こんなのろのろペースで間に合うのか!?とりあえず床に散らばったパンツを畳もうと思う。

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テレビ東京社員(現在BSテレ東 編成部出向中)。AD時代の経験談を『オンエアできない! 女ADまふねこ(23)、テレビ番組作ってます』(朝日新聞出版)にまとめ、2017年に漫画家デビュー。ツイッターアカウントは@mafune_kana
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