最高に楽しいぼっち旅をしよう!

【真船佳奈】#8後編 最高に楽しいぼっち旅ベストオブ持って行って良かったもの【ぼっち旅】

本連載七不思議のひとつ「この写真誰撮ってるんや」の謎が明らかに。真船さんの「ベストオブ持って行ってよかったもの」を紹介します。

●#8 ぼっち旅を盛り上げる最強アイテム〈後編〉

【充電地獄】

さて、ぼっち旅のお供といえば携帯電話である。(いや別にぼっちじゃなくてもそうだけど)
写真撮影も写真加工も、地図も翻訳機もこれ一台で。そう、Iphoneならね。
私はさらに絵を描くIpad、コラムを描くMac、それにモバイルWifi、ドライヤーやコテとエジソンとスティーブジョブズの恩恵をうけまくった電化製品を使用。困るのが変換器だ。
今回は奮発して3千円くらいの変換器を購入。
なんとこれ、5台同時に使える変換器だ。
しかも昔あった「着せ替えケータイ」的に電源プラグ部分が付け替えられて、ほぼ全世界で使える。
空港で500円くらいで売っている変換器は大体一つしか穴がないので、確実に「穴不足」に陥る。穴があったらはいりたいよ~とACが泣き出す前に、ネットで購入しておくことをオススメする。

【モバイルバッテリー】

さらに、旅先でも充電対策は由々しき問題。
私はネットで4千円ほどの高速・大容量充電のできるモバイルバッテリーを購入。なんとIphoneを3回フル充電できる超ハイパワー!
おかげさまでネット依存の私でも寂しい思いをしなくてすみました。
どっかに落としてきたから今はもうないけどね!いい人に拾われて幸せに暮らしてるといいなあ……

持つべきものはバリバリ財布

【財布】

今回私は、そのダサさゆえに泣く子も黙るマジックテープ財布を持って行った。
彼氏がこの財布だったら後妻業の女も逃げるという、殺人グッズバリバリ財布。
パスポートも収納できて、硬貨も2種類を入れることができる優れものの旅行財布なんかにも採用されているマジックテープさんだが、なんにせよクソダサい。
お金を払うときの「バリバリ」音がなんともいえない気持ちにさせる。
しかし、今回の旅を通してバリバリのいいところを見つけることができた。

① 「お金ないんです」感がすごい

アメリカでのマジックテープ財布の威力がなんたるかわからないが(多分みんな財布持ち歩いてない)なんとなく、バリバリやってるとお金本当になさそう感が出てる気がする。
ぼられた時もバリバリやたら音を出してたら「本当にお金ないんだなあ」と思われる可能性もなくはない。

② マジックテープ部分に思い出が蓄積される。

なんども開閉をしているうちに、ホコリや毛をまとわり付けていくマジックテープ。使い込むごとに、なんかしらの思い出を残してくれる可能性もある。昔、某テレビ局に見学に行った際に人気キャラ・ムックがいた。興奮した私は何とか彼と会った記録を残したくて、その毛をこっそり一本だけ抜いて持って帰った。そしてただの変哲もない一本の赤い毛糸を見せながら「これなんだと思う?あのムックの毛」と小学校の友人に自慢しまくっていた。

しかしヒーローになれたのもつかの間、いつのまにか毛糸はなくなってしまって、私は「ムックの毛をもつ女」という称号を失った。あの時もしマジックテープ財布があったら、ムックの毛をうまいこと保存することができたかもしれない。NYではレアな毛に出会うことはできなかったが、バリバリ財布にはなんかそういう得体のしれないものを保管する能力がある。

ぼっち旅の相棒にぜひ

【ベストオブ持って行ってよかったもの・超ハイテク自撮り棒】

このエッセイ連載の中で5万回言っている「ぼっち旅の写真はブレアウィッチプロジェクトになりがち問題」もこれで解決。
自撮り棒さえあれば、もう怖いもの無しである。

私が持って行ったのは、2メートル伸びる上に、三脚にもなっちゃう優れもの。
人に写真を撮ってもらえばいいのだが、頼んでる以上「あ、すいません私煽ると(下から撮ると)ブスなんで上からとってもらってもいいですか?」と言えないのがネックだ。
最強の自撮り棒さえあれば、この通り。
周りが夜景を前に語らいあうカップルだらけで「写真撮ってください」と言うに言えない雰囲気でも思い出を残すことができるのだ!
あとはメンタルの強さだけ!セルフタイマーの時間分、生きた心地がしないけど、いつのまにかどうでもよくなってくるから大丈夫。

私の目が真っ黒になっていてめちゃくちゃ怖い
以上、持って行ってかなりよかったグッズである。
どうぞぼっち旅行の参考にしていただけたら幸いだ。

  • お役にたちましたでしょうか。ぜひ、この道具とともに最高に楽しいぼっち旅をしていただければと思います。いよいよ次回、この連載も最終章へ。総括となる「29歳は旅に出るべき」は1月12日にお送りします。
テレビ東京社員(現在BSテレ東 編成部出向中)。AD時代の経験談を『オンエアできない! 女ADまふねこ(23)、テレビ番組作ってます』(朝日新聞出版)にまとめ、2017年に漫画家デビュー。ツイッターアカウントは@mafune_kana
最高に楽しいぼっち旅をしよう!NY編