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【真船佳奈】#3前編 airbnbで夢のニューヨーク一人暮らしを体験【ぼっち旅】

telling,の人気連載「“親指レディ”OLサム子」の作者の真船佳奈さんが「ぼっち旅の素晴らしさ」を伝えるべく始まった本企画。真船さんがNYを訪れた時期は、ファッションウィークと重なり、ホテル代がバカみたいに高い!ということで、airbnbを利用することにしました。airbnbって結局どうなの?レポートしてもらいました。

●#3 暮らすように泊まる…airbnbって結局どうなの?〈前編〉

激狭ボロホテルよりも一軒家の方が安いと言う衝撃

旅のスタイルではっきり好みが分かれるものの一つが「ホテル」だ。ある程度お金をかけないと不安だよね、と言う派、高級ホテルでゆっくりしたい派、雨露しのげればいいよ派、実に様々である。元ADの私はどんな所でも寝られるので「雨露しのげればいい派」。今まで窓すらない、独房のような激安ホテルに宿泊をしてきた。だが、「安かろう悪かろう」。ホテルに行ってみたら売春宿であることに気づいたり、フロントがガラ空きなため暴漢がホテルに乱入してきたり、やっぱり値段相応な嫌な思いをしてきた。

「でも安いから仕方ないよね★」と思ってはまた激安ホテルにとまる日々を繰り返していたが(懲りろ)
今回のNYは事情が違った。
ホテル代の平均値がバカみたいに高いのである。
私が滞在をしていたのはファッションウィーク開催期間。そのイベント自体は私と4億光年くらい離れたところにある縁遠いものだが、世界中からおしゃれな人たちが押し寄せる繁忙期らしく、値段がブチ上がるらしい。なにそれ怖い。寝る場所しかない独房みたいなホテルでも最低一泊3万円。10日間泊まる私は、それだけで30万円。殺す気か。
と言うわけで、激安な手段を探していたところ、友人がairbnb(エアビーアンドビー)を勧めてくれたので利用してみることにした。

airbnbって何ぞや

このairbnbとは、部屋の一部やアパートの一室、一軒家を宿泊用に貸し出しているサービス。場所や物件によっては賃貸として貸し出すよりも一泊いくらで貸した方が利回りが良くなるので投資ビジネスとしても今注目されているのだとか。
「でも一般の人の家にお邪魔するのは嫌だなあ」と言う人は多いと思う。私は人の家が嫌いで、宅飲みをしても意識があれば必ず家に帰るのがポリシー。今ちょっとかっこよく言ったけど、足が猛烈に臭いから人の家に上がりたくないと言うのが本音だ。(せっかくの旅行で知らない人の家に泊まるのはな〜、英語もそんなに得意じゃないし、何より足も臭いしな〜)と思い、今回は家1軒を丸々貸し切ることにした。
治安がいい場所、都心に出やすい場所をセレクトして予約。なんと、一泊あたり1万2千円。安ホテルの1/3の値段。NYにしては破格である。

最高のNY一人暮らしがスタート

今回泊まらせていただいたのは、サニーサイドという、治安の良いエリアにあるアパートの一室。オーナーとはアプリのメッセージ機能でやり取りをする。家に着く大体の到着時間を知らせれば、実際に家まで来て鍵の受け渡しをしてくれる。
オーナーはマリアというめちゃくちゃセクシーな女性。「今ここに来るタクシーでぼったくりに会っただ…」とつたない英語で言ったら爆笑していた。もう少し寄り添ってくれよ。
お部屋はこちら!

「女はただ楽しみたいだけなの」という格言の書いたクッションもおいてある。そうなんよ、楽しみたいだけなのよ
広—いリビングにはふかふかのソファが。

豚一頭くらいなら余裕で丸焼きできそうなでかいオーブン

何かの間違いで牛とそういうことになってしまっても、対応できそうなどでかいベッドのあるベッドルームには、

バイソン一頭入りそうな大きなクローゼットも

シャワールームとトイレ。
Wifiやドライヤー、アイロン、タオルも完備。

当然ながら光熱費も込み込み。

足が臭くても、誰も「納豆の匂いしない?」とか言ってこない。最高のNY一人暮らしがスタートした。

テレビ東京社員(現在BSテレ東 編成部出向中)。AD時代の経験談を『オンエアできない! 女ADまふねこ(23)、テレビ番組作ってます』(朝日新聞出版)にまとめ、2017年に漫画家デビュー。ツイッターアカウントは@mafune_kana
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