かわいい猫が教えてくれた 毎日をご機嫌に過ごす方法

2019年はもうすぐ。新しいカレンダーに手帳、もう買いましたか? 来年はさらに、「今日」という日の意味を知って、1日1日が愛おしくなる――そんな過ごし方をしてみては。365日分の小さな幸せが詰まった本、『小さな習慣で毎日がうまくいく 365日の願かけ』(ライツ社)をお供に。

結局は毎日の積み重ねなのだと、30歳になって思う。仕事でもそう、お肌の手入れでもそう、人間関係だってそう。コツコツ続けたら、1年後にはそれが自分にとって、かけがえのない財産になる。まぁ逆に言えば、積み重ねないと、人間としての「厚み」が出ないことも、徐々にこの歳になって分かってきた。

頭の中では分かっている。分かっているのだが、何ごとも習慣にするのが難しい。日記を書こうと思い立って新しいノートを買っても1週間ぐらいで終わるし、流行りのダイエットエクササイズも、健康にいいというスムージーも、効果が出る前にやめてしまった。「継続できる人」であるというのは、ある種の才能だと思っている。

そんな時、『小さな習慣で毎日がうまくいく 365日の願かけ』という本が発売されることを知った。365日分の小さな「願かけ」が載っている。

1/20 飲む点滴 甘酒を飲む 1月20日は『甘酒の日』。甘酒は飲む点滴と言われるほど栄養が豊富です。昔の人はお正月に飲み、新しい1年の無事や方策を祈ってきました。酒粕を買って手作りしてみるのもいいですね。

5/9 上げたい運気でネイルを塗り分け 5月9日は『メイクの日』。出会いを呼び込む大切なパーツです。ピンク×白は恋愛運、白やベージュは金運、ベールブルーヤエメラルドグリーンは仕事運がUP。

毎日、毎日、古今東西のジンクスが、布川愛子さんによるかわいい猫のイラストと一緒に紹介されている。

9/24 畳を丁寧に掃除する 9月24日は『畳の日』。今日は和室の畳を掃除しましょう。畳のある空間は神様にとっても心地いい場所。きれいにしておくと家族の運気UPに力を貸してくれます。

11/15 失恋したら昆布を川に流す 11月15日は『こんぶの日』。奈良県に伝わる、別れた恋人とよりを戻すおまじない。昆布を適当な長さに切り、真ん中に恋人の名前と年齢を書きます。水に1週間浸してから川に流しましょう。

12/8 具だくさんのみそ汁を食べる 12月8日は、昔の農家がお正月に向けて仕事を納めたことから『事納め』と言います。この日は大根、人参、里芋、あずき、ごぼう、こんにゃくなど6種類の具を入れたみそ汁を食べ、無病息災を祈ります。

本のページをめくりながら思う。季節感を大事にしながら、自分がちょっとずつご機嫌になれる環境を整える。無理して「習慣化」をするぐらいなら、毎日を大切に、新鮮な気持ちで過ごす方が素敵かもしれない、と。

「365日の中には、晴れの日、雨の日、好きな人とご飯が食べられる幸せな日、仕事でうまくいかなかった哀しい日、記憶に残る日もあれば、お昼に何を食べたか忘れてしまうような日もあります。でも、1日という『区切り』は誰しも平等で、昨日があまり良い日ではなかったとしても、わたしたちは朝の訪れとともに、新しい1日を始めることができます。」

「願かけは、毎日のお守り。そしてなにより、もっと幸せになりたいと思う、あなたのまっすぐな気持ちの証。」

そろそろ2018年も終わる。来年はどんな1年にしようか。

小さな習慣で毎日がうまくいく 365日の願かけ

小さな習慣で毎日がうまくいく 365日の願かけ
絵・布川愛子、編・WRITES PUBLISHING
ライツ社 (2018年12月15日発売)

1988年東京生まれ。慶応義塾大学文学部卒業後、朝日新聞に入社。新潟、青森、京都でも記者経験を積む。2016年11月からフリーランスで活動を始め、取材、編集、撮影をこなす。趣味はジャズダンス。