フードリポーターえびてんの手土産図鑑

お世話になった目上の方へ。西武池袋本店で選ぶ、名店の手土産3選

ライター・えびてん(蛯原天)さんが手土産のプロにおすすめを取材する「フードリポーターえびてんの、私もあげたいもらいたい手土産図鑑」。西武池袋本店のコンシェルジュに聞く最終回は、お世話になった目上の方への手土産です。世代の違う方には、どんな品がおすすめなのでしょうか?

●フードリポーターえびてんの、私もあげたいもらいたい手土産図鑑【西武池袋本店 04】

ライターの蛯原天です!
前回に引き続き、西武池袋本店コンシェルジュの百瀬真奈美さんにお話を伺いました。今回は、目上の方に喜ばれる手土産を紹介します。恩師に、義実家にと、御礼やご挨拶などで手土産を持参する機会も多いけど、いつも一緒になってしまう……。万策尽きたあなたのラインナップをアップデートしましょう!

お菓子のご相談を受ける「スイーツアテンダント」を6年務め、その後全館全商品のお買い物をナビゲートする「コンシェルジュ」に。まさに接客のプロ! なんと勤続30年とのこと。これはいろいろ教えていただけそう!

「老舗・ブランド力」で品の良さをアピール!

●足立音衛門 王様のフルーツケーキ

百瀬さん(以下百瀬) パッケージや店名から一瞬和菓子のようにも思いますが、こちらは京都のパウンドケーキのお店です。中でもおすすめは王様のフルーツケーキ。ぎっしりとドライフルーツが入っていて、保存効果を高めるためにお酒を染み込ませているので、しっとりとした口ざわりです。おじいちゃまおばあちゃまがお好きな味かと思います。

その他、最高峰のパウンドケーキ「栗のテリーヌ『天』」は1本1万円という高級ラインで、例えば結婚祝いを頂いた際の内祝い(お返し)に使われるのもおすすめです。ご自分ではなかなか買わない価格帯というのもポイントですね。

――なんて贅沢なパウンドケーキ!フルーツがぎっしりで特別感がありますね!好きなサイズにカットできるから、家族の人数分とか、食べたい分だけ切り分けられるのもいいですね。

●とらや あんやき

百瀬 年長者への外せない定番といえばとらやです。
中でもこの時期おすすめしたいのは、和菓子屋なのに洋菓子のテイストを感じられる、秋冬限定の「あんやき」。餡に卵黄、ふくらし粉を混ぜて焼きあげたまろやかな味わいのお菓子です。「ようかんはちょっと硬いわ」という方も、こちらはほろりと柔らかいのでおすすめです。マドレーヌのような感覚でお召し上がりいただけます。
パッケージはとらやなので、間違いがない重みがありますよね。

――私ももらって嬉しかったお菓子です!とらやの袋を見てあんこかなーと思ったら、しっとり洋菓子みたいで見た目も華やかで。お年を召した方も、お子さんのいる方にも喜ばれると思います!

●赤坂松葉屋 お吸い物セット

百瀬 甘いものが苦手、という方にお渡しする手土産には、赤坂の料亭松葉屋のギフトがおすすめです。
ゼラチンで固めキューブパックになっているお吸い物は、お椀にいれてお湯を注ぐだけで、簡単に料亭のお味を召し上がって頂けます。鶏の水炊きと鯛のお吸い物の2種です。
ごま豆腐も色とりどりで見た目も美しいですし、お茶漬けはご飯の上に乗せてお湯をかけるだけでできあがります。おめでたい席へのお呼ばれでは鯛茶漬けなどもいいですね。これらをお好みで詰め合わせるのもよろしいかと思います。

――画期的!このパッケージ、オシャレで誰かに自慢したくなります!高級な料亭の味が即席で楽しめるのは嬉しいですね。「センスいいな」って思われそう!

工夫次第でバリエーションは無限。ぜひ相談してみて

百瀬 親しい方、年長者へというところであれば、知れた老舗どころはポイントが高いかもしれないですね。昔からある伝統的なお菓子は、品がありハズレがないと思います。

また、お祝いを頂いてそのお返しとか、ご予算が変わる場合は、例えばコーヒーとお菓子を詰め合わせたり、お酒とおつまみを詰め合わせたりなどの工夫をするのもよろしいかと思います。

<えびてんのひとりごと>
料亭や有名ホテルなど、老舗の力でキチンと女子に!
今一度お贈りする方の好みをチェックして、心通わせる贈り物ができる女性でありたいです。

タレント・フリーアナウンサー / 八丈島うまれ、伊豆大島出身。生放送や式典のMCをはじめ、ナレーション、WEBメディアの執筆までを一手に請け負うマルチプレイヤー。
1989年東京生まれ、神奈川育ち。写真学校卒業後、出版社カメラマンとして勤務。現在フリーランス。
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