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【真船佳奈】#6前編 失われた青春を取り戻すべくGOSSIP GIRLの舞台へ【ぼっち旅】

連日(のように)お届けします、新春まふねスペシャル。前回はSATCに挑戦しましたが、実は本当に再現したかったのはGOSSIP GIRLだったそうで……。真船さん渾身のSとBをお楽しみください。

●#6 ぼっちなGOSSIP GIRLの正体は?〈前編〉

さて、前回SATCを完全再現した私であるが、それだけではどうにも気分が治らなかった貪欲な29歳、まだまだNYでやりたいことがあった。

NYセレブ高校生の恋愛劇に夢中になったもんだ

それは、大好きなドラマGOSSIP GIRLになりきってみたいという欲望だ。
ニューヨークの超セレブ校の主人公のセリーナ(通称:S)と親友ブレア(通称:B)のゴシップに満ちた日常を綴ったドラマであるが、簡単にストーリーを説明すると、「思春期の男女が狭いコミュニティ内でとっかえひっかえ相手を変えてヤリまくっている」の一言である。
お前ら本当に高校生なのか?!という超セレブでめちゃくちゃ老けているティーンズたちの恋愛劇に皆夢中になったもんだ。
(みんな実家でやりまくっていて「途中で親が入ってこないのかい?!」と心配になっていたのは私だけではないはず)

鬱屈した欲望をNYで発散

さて、私の高校生活といえば、彼女達とは180度違う、可哀想になるくらい地味な日々であった。
ずっと女子校に通っていた私は恋愛とも無縁どころか、同じ年頃の男子という生き物に触れたこともなかった。欲望と好奇心はねじ曲がり、近所の男子高校生とすれ違う時、パックジュースの殻に匂いを詰めて嗅ごうとしていた。その様子を見ていた友人に、「こういう人間が犯罪に手を染めるんだ」と言われ不安になったりもした。

私も、S(セリーナ)とB(ブレア)のように、男を取っ替え引っ替え、キラキラなゴシップに満ちた高校生活を送りたかった……!
そんな10年余り持て余しねじ曲がった欲望を、ニューヨークで発散することにした。

そしてまたあの殿堂へ向かう

向かったのはドンキホーテである。(何回行くねん)

若いカップルが「えーこんなの恥ずかしいよ」とか言いながらエロいコスプレを選ぶ横で目を皿のようにして選んだのがこちら。

ジャケットは昔ZARAで買ったもの。ブラウスもリボンも買ったけれど、全部日本においてきたので現地調達した

さらに、Sの美しいブロンドを再現するため、「ブロンド美人」みたいなネーミングのカツラも購入。
準備万端、NYへ向かった。

行くよ!超セレブ高校へ

さて、こちらはMUSEUM OF THE CITY OF NEW YORK。

SとBの通う超セレブ高校コンスタンス・ビラードの撮影が行われた場所である。
持ってきた制服に身を包み、Bのトレードマーク・カチューシャを装着した私は早速写真撮影。

後悔はしていない。
さて、もう一人、主人公のセリーナ

大丈夫、私はきっと大丈夫。
さて、この二人を合成すると……

テレビ東京社員(現在BSテレ東 編成部出向中)。AD時代の経験談を『オンエアできない! 女ADまふねこ(23)、テレビ番組作ってます』(朝日新聞出版)にまとめ、2017年に漫画家デビュー。ツイッターアカウントは@mafune_kana
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