【養子縁組コラム05】養子の子育て、「特別」ではなく「普通」です!
●産めなかったけど母になったよ!~よしもとタレント、養子縁組で母になる 05
telling,読者のみなさん、こんにちは。3月に息子との間に特別養子縁組が成立し、名実ともに親子になりました!
「子育て、大変でしょう?」ってよく聞かれます。養子を迎えると決めたときは、「自分の子どもだって育てるのは大変なのに……」と、双方の母親にも言われました。
赤ちゃんの世話は大変なもの。ましてそれが養子だと、特別な大変さがあるんじゃないかと思われる方が多いみたいです。
でも、「困りごと」、本当にないんです。離乳食を食べてくれないとか、外出先でご機嫌ななめになってビックリするぐらい大声で泣き出すとか、日々、ちょっぴり困ることはありますが、それって「赤ちゃんあるある」ですよね。むしろ楽しいことの方が何十倍も多いです。スマホでインカメラにすると、画面に写る自分に反応してキメキメの笑顔を見せてくれるとか、手拍子や音楽が流れると腰を振ってノリノリ、最近はおもちゃのガラガラという音にさえ反応して腰を振り……。毎日、一緒にいて飽きません。
子育ての大変さも楽しさも、養子と実子とで違いはないんじゃないかなって思います。
食事タイムは母と息子の真剣勝負!
息子はもうすぐ1歳になります。本当に育てやすい赤ちゃんで、生後2カ月の頃から基本的にはひとりで寝られます。私も添い寝をするのですが、5分もすればスースーと寝息を立てています。私はただ横に寝ているだけ(これって添い寝なんだろうか……)
最近はつかまり立ちもつたい歩きもするようになり、行動範囲もグッと広がりました。私が食事の準備をしている間は、ひとりでご機嫌に遊んでいます。赤ちゃんがいるとお母さんは自分の時間がなくなるというけれど、そういう不自由さを感じたことは一度もありません。
珍しく悩んだのは離乳食を始めたころ。何を食べさせてもギャン泣きで、毎食、泣き叫びながら完食していました。これって私の離乳食がまずいから……? 実は私、料理が苦手。食べることは大好きですが、料理を作ることに関する「探究心」がゼロなのです……。
私なりに真剣に悩み、7カ月検診の時に自治体が主催する離乳食講座に息子と一緒に参加しました。栄養士さんに相談しながら、食べぶりを見てもらったんです。そうしたら、「ちゃんと食べています。大丈夫!」と太鼓判。それで唯一の悩みも解決です。
ただ、いまも叫びながら食べるスタイルは変わりません。3回食になってバリエーションも出てきたので、こちらも途中でミルクをはさんだり、果物をはさんだりして相手の機嫌をとりながら、「完食」に導きます。毎回、食事の時間は2人のかけひき合戦です(笑)!
養子も実子も変わらないモノは
息子が養子だと意識することは、日々の生活の中でほとんどありません。それでも、血のつながりがないという事は、頭の片隅にずっとあって、忘れてはいけないことのように思います。血のつながりはなくても、大切な家族です。これから、どんどん絆を深めていきたいな、と思っています。
そんなわけで、息子とはほぼ24時間一緒です。一日中家にいても、日中の話し相手が息子だけでも、まったく苦になりません。ちょっと遅れて母になったこともあり、もっと遊びたいとか、自分の時間が欲しいとかいう欲求もないですね。美味しいものを食べたり、あちこち旅したりするのは、情報番組のリポーターをさせていただいたこともあり、息子と出会うまでにじゅうぶん経験してきました。これからは息子と一緒に、いろいろ経験していきたいな!
-
第3回【養子縁組コラム03】特別養子縁組が成立。血がつながらなくても親子です!
-
第4回【養子縁組コラム04】養子縁組家族が結集!なぜか涙が止まらない……
-
第5回【養子縁組コラム05】養子の子育て、「特別」ではなく「普通」です!
-
第6回【養子縁組コラム 06】特別養子縁組 養子の子育て「私が保育園申請をしな
-
第7回【養子縁組コラム 07】血のつながりがない親子。遺伝性の病気を疑われたら