【養子縁組コラム03】特別養子縁組が成立。血がつながらなくても親子です！

●産めなかったけど母になったよ！～よしもとタレント、養子縁組で母になる　03

• 前回はこちら：【養子縁組コラム02】よしもとタレントが語る「私が”養子を迎える”ことを決めた日」
• 【フォトギャラリー】「血のつながりはなくても……」養子縁組した息子との充実した日々

「telling,」読者のみなさん、こんにちは。時代は「令和」となりました！
私の子育てコラムも９カ月ぶりの再開です。
この間、私たち家族にとって大きなできごとがありました。
昨夏から一緒に暮らす息子と３月に特別養子縁組が成立し、名実ともに親子になったのです！

気持ちの上ではとっくに親子

息子を迎えたその日から、子育ては待ったなしで始まったので、気持ちの上ではとっくに親子になっていました。それでも、弁護士さんから知らせを聞いた時は、「これでずっとこの子と一緒にいられるんだ」と思って、すごくうれしかった。

私が息子を迎えた「特別養子縁組」は、親を必要とする原則として６歳未満（※）の子どものために親子の縁結びをする制度で、裁判所の審判で成立します。申し立ての後、６カ月以上の試験養育期間があり、その間に場所や時期を変えて３回ほど、調査官の方との面接があります。
（※編集部注…対象年齢を15歳未満に引き上げる民法の改正案が国会で審議されています）

担当の調査官は50代くらいの女性で、穏やかで子育てに理解のある方でした。最初は「何を聞かれるんだろう」と緊張しましたが、２回目の家庭訪問ではだいぶ打ち解けて、ふだんの姿を見せられたと思います。そんなこんなで、今日まであっという間でした。

母親と思ってくれてるんかな…

よく、「子育ては大変でしょう」と言われます。でも息子は本当に育てやすい赤ちゃんで、正直、大変だと思ったことがないんです。ミルクもよく飲むし、寝付きはよいし、あまりに手がかからないので、なんだか物足りない感じがしたほど（笑）。

そりゃあ、赤ちゃんなので泣きます。あやして泣きやむと、今度は「血がつながっていないから、気をつかって泣きやんだんちゃうかな？」なんて思ってしまう。迎えた当初は、必死に子育てをするものの、まだ「母」になりきれていなかったのかもしれません。

それでも３カ月ぐらいから、私のことを目で追ったり、私以外の人が抱っこすると泣いたりするようになってきて、「私のこと、母親だと思ってくれてるんかな……」とちょっぴり自信がついてきました。

息子を迎えてもうすぐ一年。毎日、ほぼ24時間一緒にいますが、子育ての悩みでよく聞く「自分の時間がほしい」とかは、思ったことないですね。

赤ちゃんを育てることの大変さも、その何十倍の楽しさも、子育てという点ではまったく特別なことはありません。もちろん、息子が大きくなる過程では、「真実告知」のように養子ならではの特別なことも待ち受けています。息子が私のおなかから産まれていないこと、産んだお母さんが別にいることは、彼が言葉を理解するようになったら、すぐに伝え始めようと思っています。

養子縁組を公表したことで、親から聞くより先に自分の出自を知ることがないよう、私たち夫婦のやり方で直接、きちんと息子に伝えたいと思っています。真実告知のことは、養子を迎えると決めた時からずっと頭の中にあります。

息子には、他人の痛みがわかる優しい子に育ってほしい。そしてできれば、血のつながらない家族であることをポジティブに受け止められる力強さを持ってほしいな。なによりも元気に明るく育ってくれている、それだけで母はじゅうぶん幸せです！

次回はこちら：【養子縁組コラム04】養子縁組家族が結集！なぜか涙が止まらない……

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