【真船佳奈】#14 タイでエビを釣ってみた【ぼっち旅】
●最高に楽しいぼっち旅をしよう!灼熱のタイ編
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「海老で鯛を釣る」という言葉がある。
小物を差し出すのと引き換えに大物を手に入れるという意味だが、実はタイでもエビを釣れる。
タイでも!エビを釣れる!
今回の記事でこれが一番のギャグなので是非笑ってほしい。
そんなわけで、タイのバンコクから車で30分ほど、「タイでエビを釣れる」という噂のスポットに出かけてみた。冒頭のギャグを言いたいがためだけに、なかなかの遠出。
タイには ぐるなびや食べログほどに情報が集約されたサイトはないため、(あってもタイ語読めない)こういった地元密着型的なお店を探し当てるには自分の勘を信じるほかない。
糸脱毛の店探し時も少ないヒントしかない中、一瞬で店の場所を引き当てた私。今回も「さあ、探し出してやるよ…ぼっち旅で培った私の嗅覚でな!!!!」と腕をブンブン回して所在地に行ったところ、めちゃくちゃわかりやすく「えび」と書いてある店を発見した。
探し出すまでもなく、まごうことなきえび釣り場である。
中に入ってみると…お店といってもほぼ野外。訪問した14時ごろはタイでは一番暑い時間帯。申し訳程度のひさしと扇風機があるだけの施設。
当然、客もまばらである。
水面を覗き込んでみると、いるいる、所狭しと大量のエビが!
客数に見合わないエビの混雑ぶり!エビさん首都高もゴールデンウィークラッシュですか、なんてね、ハハ…もう私も暑さで頭がおかしくなってるんですよ、ハイ。なんてったって、タイでエビを釣るって言いたいがために来たけど、そもそも全然面白くねえもんな、そのギャグ。
早速餌と釣竿をもらい、頰をブルンブルンふるわせながらいざ、エビ釣りに挑戦!
こちらの料金システムは、釣ったエビの重さに応じて料金を払う仕組み。調子に乗ってバンバン釣り上げると、その分料金も高額になる。釣りキチ三平など連れてきたら日本に帰れなくなる可能性もある。
ちなみに私の顔が鶏皮みたいにブツブツなっているのは糸脱毛のせいだし、化粧がやたら濃いのは民族衣装撮影後のせいだ。体を張って連日飛び降りたりトラ撫でたり一人で組体操したり、身を削って取材をしている私のことを鰹節と呼んで褒めてくれたっていいんだよ。
さあいざ、釣り糸を釣り堀へそっと落とす。流石に客とエビの総数から考えて入れ食い状態のはず。例えるなら男子校にたった一人すっぽんぽんで向かうようなもの。それはかえって引かれてしまう気もする。男心もエビごころも難しい。
身を乗り出してよきエビの位置を探る。体が丸すぎてスキージャンプ台みたいなカーブ描いてるのはご愛嬌。
わあっ!釣れた釣れた!
エビよりもクシャおじさんみたいになってる私の顔が気になってしまう。歯どこいったんだよ
釣れたエビが動いて怖いので釣り針から外せず、しばらくエビと見つめ合っていたら店員さんが助けに来てくれた。意図せず、なんだか神聖な写真となった。
捕まえた動物に名前をつける癖のあるワイ、1匹目は「ポックル」と名付けました。
1匹取れたところでだいぶ調子に乗ってきたのでアルコール補給を始めるワイ。
引きでみるとほかの釣り客層から大分浮いていて地縛霊みたいな雰囲気ある。下ヨシ子先生に「エビ釣り場で溺れて死んだ女性の霊でしょう…」とか言われそうな写真。
そうこうしている間に、2匹目の当たりがきた。
エビ釣りは魚釣りと違って、地味にグググと衝撃が来る。魚釣りやったことないから知らんけど。
あっという間に2匹目ゲットです!「山田く〜ん!座布団全部持ってって!」って言われて登場した山田くんみたいな迫力がある1枚となった。
2匹目はちょっとポケモン感のある綺麗なエビさん!「オマール」と名付けました。
というわけで捕まえたポックルとオマール、早速食べちゃいましょう!
(サイコパス)
こちらで釣ったエビは、追加料金を払って好きな調理法で食べることができる。
焼きエビなどのベーシックな調理法もいいが、タイに来たからにはエビ春巻きでしょ!というわけでエビ春巻きをチョイス。
私が釣ったエビ、というよりは私を選んでくれたエビに愛着すら湧いてきて別れが惜しいが、立派な春巻きになって彼らが戻ってくるのを待つことにしよう。
卒業生を送り出す先生の気持ちである。
そして15分後…
立派な姿になって、ポックルとオマールが帰ってきた。
「ポックル!オマール!あんたこんな、立派な姿になって…」と涙ぐんだところで重大な事実に気づく。
(あれ…増えてる…)
あの時確かに春巻きになると約束して旅立っていったはずなのに
大きさも全然違うし…
多分これ、ポックルとオマールじゃ…ない!!!!
誰なのあんたたち!誰なのよ!
というわけで、誰が獲ったエビなのか分からなかったが美味かったので良しとしよう。
割とリーズナブルに、楽しい体験ができるのでお時間ある方はぜひいってみてほしい。
取れ高は保証しないが、「タイでエビ釣ってきた」というギャグだけは間違いなく言える。
(次回へ続く)
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