最高に楽しいぼっち旅をしよう!灼熱のタイ編

【真船佳奈】#11 タイにいながらにして日本文化を堪能してきたけどなんか違った【ぼっち旅】

現役テレビ局員の真船佳奈さんによる「ぼっち旅・灼熱のタイ編」。今回は、タイにいながらにして日本文化が味わえるショッピング施設を訪問。あれ、でもこの日本文化、なんか違う……?

●最高に楽しいぼっち旅をしよう!灼熱のタイ編


こんにちは!いつもニコニコ・役に立たない旅行記をお送りする真船です!
今日は服に首を絞められているというニュータイプな写真からスタート。
この写真はタイで撮ったのだが、まるで東京で撮ったように見えるはず!

だってほら!自分の顔を優先しすぎてぼやけちゃったけど、ここにTOKYOって書いてあるもんねー!!

そう、こちらはタイにいながらにしてまるで日本を旅しているかのような気分になれるショッピングモール「ターミナル21」。

空港をコンセプトにしており、
各フロアが世界各国をイメージした内装になっている楽しい施設なのだ!

ちなみにこの「服に首を絞められている」感覚の味わえるワンピースは、前日筋肉隆々の男性たちに囲まれてドラえもんのテーマソングを歌われた後、おかしなテンションになってマーケットで購入したものだ。

さあ、そろそろ頭がおかしくなってきたタイ在住4日目。タイにいながら、一足先に帰国しちゃおうじゃないの。

まず現れたのは、日本の祭りの象徴、提灯!
いいじゃないの、まさにジャパニーズな空気出てるじゃないの。

しかしよく見てみると

あれ…様子がおかしい。

「贈り物」と書いてある。贈り物。

「富む」。

そして急な告白。照れる。
白い天井に「YES」とってだけ書いてあるオノ・ヨーコのあの作品を彷彿とさせる。
いきなり提灯に肯定される、そんな日もある。

そう、こちらの施設知ってか知らずかものすごく間違いジャパニーズがある
日本人からすると微笑ましくも複雑な気分になる施設なのだ!

「最近彼氏に愛してるって言ってもらえない」というあなたも、ここにくれば提灯に言ってもらえる。

看板にも言ってもらえる。
内装総動員で女子が欲しい言葉全部くれる。

それは、「きせき」…

全国にいる麻美さんに朗報、行灯が呼び捨てしてくれる。

「俺、麻美って名前だったら行灯行燈に名前呼んでもらえたのになあ」と下唇をかんだ弘樹さんにも朗報。呼んでもらえる。

「タイにいるのに銀座駅で待ち合わせ」なんてオシャレなこともできる。

きちんと柱に駅名表記もしてある。えーっと、日比谷線で茅場町に行って
私が前に住んでた家に人が入居したかどうか確かめに行きたいんですが…

お、日比谷線がきたので乗ろう。ちょっと見ない間にだいぶデザインに遊び心を取り入れたようだ。

ひっ…!名古屋に行っちまう!この日比谷線、罠だ!罠だぞ!

ついうっかりニセ日比谷線の罠にはまってしまったが、足元をみると「みとちゃん」のマンホールが。どうやら茅場町に来るつもりが水戸に来てしまったらしい。

大きな凧を揚げている古風な日本少年もいた。

正面に回ってみると、何か見てはいけないものを見てしまった表情をしていた。

飼い犬も本気で牽制している。少年が日本社会の闇を目撃してしまったことをきっかけに、やがて彼が闇社会に立ち向かっていく壮大な物語の始まりである…to be continued…

少年の物語をよそ目に、桜が満開になっていた。気づけば、もう、春かあ…

さっきまで銀座駅にいたっていうのに、もう大阪。伊能忠敬並みに歩いてしまった。

とにかく1mごとの情報量がすごく、その大半がことごとく間違っており、混乱をきたしたのでビールでも飲むことにしよう。

入り口にモアイ像がいる「SHAKARIKI432」という居酒屋に入ってみる。

ビールだけはいつでも私の味方!
店員さんとしばらく話す。日本から来たよ〜と言うと、非常にフレンドリーに「日本の提灯たくさん飾ってある!」と店内を紹介してくれた。

わあほんとだ、綺麗だね〜などと話していたが、そこに書かれていた文字は…

「ピュッと押す」
「必死のパッチ」
「ウロウロすんなブス」

「ストレス銀行口座」「自分大好き人間」
あれ、もしかして私…ディスられてる?

「恥骨をノック」

「デビル雅美」
見たことのない、しかしなぜかしっくりくるパワーワードが並んでいる。声に出して読みたい日本語って、こういうこと…?!

心を落ち着かせるために、日本では規制されている生レバーをいただく。
もう食べられなくなってしまったあいつが、タイでは(自己責任において)まだ食べられるのだ!ウッヒョー!

ほろ酔い気分で店を出ると、芸者風の女性とモダンガールが立ち話をしていた。
京都に迷い込んでしまったのだろうか。

「あんさん、えらい上品なコート着てはるなあ(笑)※訳:おめえドブネズミみたいに地味な服着てんな」

「おおきに、あんさんもえらい賑やかな着物着てはること、成人式みたいやなあ(笑)※訳:年甲斐もねえ着物着ててわろす」
険悪なムードだったので私が間に入って仲裁をする。

「私なんか見てくださいよ、服に首絞められてんすwwwおまけにすげえ二重アゴwwwwお面かぶってんすwわろすwわろ…」

トイレまでしっかりと凝っている。藤棚に、太鼓の手水鉢。鏡には焼け焦げたみかんのようなものが張り付いている。

そんなわけで、タイにいながらにして超ディープな日本旅行ができちゃう「ターミナル21」。めちゃくちゃ面白かったのでぜひ皆さんに行って欲しい。
最後の最後まで、自撮り失礼いたしました。

テレビ東京社員(現在BSテレ東 編成部出向中)。AD時代の経験談を『オンエアできない! 女ADまふねこ(23)、テレビ番組作ってます』(朝日新聞出版)にまとめ、2017年に漫画家デビュー。ツイッターアカウントは@mafune_kana
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