【真船佳奈】#3 運動神経ゼロだけど本場のムエタイジムに弟子入りしてきた【ぼっち旅】

●最高に楽しいぼっち旅をしよう！灼熱のタイ編

• 記事末尾でコメント欄オープン中です！
• 前回はこちら

タイと言えば、「ムエタイ」をイメージする人も多いのではないだろうか。
格闘技の一種で、バラエティ番組ではその技の一つ「タイキック」を目にする機会も多い。
日本でもじわじわと競技人口が増え、習い事として楽しむ女性も多いという。
今回は超運動音痴の真船が本場でムエタイを習い、彼氏と喧嘩をした際にフルボッコにできる技術を身に付けようと思う。

今回は前回に引き続きタイ在住の友人にカメラマンをお願いした。
やってきたのはスクンビット駅からすぐのところにあるＲＳＭムエタイアカデミー。外国人向けの体験レッスンもあり、今回は１時間半で500バーツ（約1,700円）のグループレッスンに参加した。
早速、レッスンを…と思ったところ、「ちょっとその格好だと動きづらいかもしれません」と止められる。

何も考えずに遊園地に行ったままの格好でジムに乗り込んでしまったが、レンタルウェアのないプランだったので急いで近くのH&Mへ走る。

謎のTシャツと短パンに出会って５秒で即合体、事なきを得てジムに戻った。
すでにめちゃくちゃ走ったのでもうムエタイやらなくていいかもって気になってくる。

参加者は私を含め４人、全員女性。中学生くらいの女の子から、日本でもムエタイをやっているという女性まで様々な面子が揃う。

そんな中で、「50メートル走14秒」という、ある意味世界記録保持者の私はやっていけるのか…？ あるときは修学旅行の山登りが嫌すぎていつも「擬似高山病」で途中下山し、あるときは女性器に思いっきり跳び箱を激突させてしまって「ホールインマン」という言葉を生み出した、そんな私の運命は…？ ゴングが鳴り響いた。

まずはペアに なって腹筋。一向に起き上がってこない私を見て、ペアの少女もトレーナーも異変を感じ始める。そう、私はひっくり返されたが最後、ゴキブリのようにばたつくしかできない女なのだ。

トレーナーがつきっきりになって上体を起こしてくれる。そんな職業ある？

よく見たらトレーナー爆笑してるやんけ。

その後も準備運動は続く。仰向けのまま曲げた膝にタッチするという単純運動だが、これすらできない。私の体どうなっちゃってんだい、お医者様あ〜！

正直ノリで買ってしまった短パンからアレが見えてしまっていないか不安で仕方ないが、もうそんなことを気にしている余裕は１ミリもなかった。誰も所望していない応募者全員大サービス、持ってけドロボー状態。

これでもかというほど腹筋をいじめぬく。

私にはわかる、腹筋が日本に帰りたいと泣いている。

その後もトレーナーにガチガチに固定してもらってほぼ意味ないであろうプランクをやり、人生で一番腹筋をいじめ抜いた。

プランクの姿勢から足を前後に踏み出すという運動をした際には、Tシャツがめくれ上がってしまい、腹が出てしまうというハプニングも。

終始爆笑しながら写真撮影をしていた友人が「なんか腹から出てきたよ！何それ、餅？！」と叫んだのが遠くに聞こえた。

つきたての餅も登場したカオスな準備運動の後は、テーピングをしてもらい、いよいよ格闘技っぽい技を習う段階に！そうそう、やりたかったのはこれだよこれ！とニヤついていたら、

私だけ腹筋の補習させられた。なんなの。

くう〜！グローブをつけてるからか、さらに体の自由がきかない……！ドラえもんも普段こんな気持ちなのかよ！

半ばトレーナーのイタズラのような腹筋補習を終えた後は、いよいよ人をぶん殴るお楽しみタイムです！ トレーナーをぶちのめしてやるぞお！ この時点で風呂に入れなかったAD時代みたいな髪型に！ 汗ビッショビショ。

簡単に型を習った後は、キック、レフト、ライト、ニー（膝）、エルボー（ひじ）といった指示に合わせてリズミカルに技を出していくマンツーマンレッスン。

レッスンが始まる前から弱そうだわ、爆笑されているわ、なんなの。

早速やってみる。オイッチニー、オイッチニー

技がへなちょこなのはもちろん、トレーナーが発する英語を理解するのに時間がかかり、余命10分の重病人でさえ殺せないレベル。

でも！私は！

諦めない！

短パンから見えてはいけないものが見えていても！

編集の人がきっと消してくれるはず！！！！

へっぴり腰と言われても

返り討ちにあっても！

私、もう逃げない！。強くなる！

強くなる！

オラに力をーーーーーーー！

そしてなぜかまた腹筋をやらされるワイ。なんど繰り返してもこのタームに戻ってくる。輪廻転生してんの？

もう許してください…
というわけで、みっちり１時間半のムエタイレッスンはとても楽しくとにかく汗を出してスッキリ！

レッスン後、心なしか痩せた気がするので、美味しいタイ料理を食べ過ぎた後の救済策としてもとてもおすすめ！

でもムエタイレッスン後に失ったエネルギーを美味しいタイ料理で補給するのはもっとおすすめ！以上、デブでした！

（次回へ続く）

• 【最高に楽しい最高に楽しいぼっち旅をしよう！灼熱のタイ編】の記事一覧
• ＃1 タイの超ローカル遊園地に行ったら闇が見えた〈前編〉
• ＃2 タイの超ローカル遊園地に行ったら闇が見えた〈後編〉
• #3 運動神経ゼロだけどムエタイの本場で修行してきた
• #4 微笑みの国タイランドで目を凝らすと完全アウトな寺を見つけた
• ＃5 生きてるけど地獄に落ちてきた
• #6 タイに行ったら虫を食おう（前編）
• #7 タイ通に見えちゃう？！最高に旬な（？）レストラン２軒に行ってきた
• #8 動物に嫌われすぎる私が虎さんにもっふもっふにされたお話
• #9 地上60メートルから飛び降りてみた
• #10 自撮りで「デートに行ってきた風」の写真を撮影する術を見つけてきた
• ＃11 タイにいながらにして日本文化を堪能してきたけどなんか違った
• ＃12 美容大国タイで最新…？脱毛をして泣いた話
• #13 タイの民族衣装で見合い写真を撮ってきた
• #14 タイでエビを釣ってみた