戸田恵梨香×永野芽郁『ハコヅメ』脚本家・根本ノンジのこだわり。原作からの再構成が冴える

戸田恵梨香、永野芽郁のW主演ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』がスタート。​ワケあり元エース刑事・藤聖子(戸田恵梨香)×天然新人・川合麻依(永野芽郁)の最強ペアが事件に恋に奮闘します。8月4日から2回にわたり、新たに撮影したオリジナルストーリーを含む「特別編」を放送!今回は、特別編2回目のレビューをお届けします。

第3話~4話のエピソード+新撮エピソードだった特別編2(8月11日放送)。今夜(8月18日)は本編再開の5話。
脚本家の根本ノンジによると「4話までが第一章的」「第二章と言っても過言ではないような5話」だそう(8月15日(日)深夜放送『イントロ』より)。期待が高まる。

「原作の世界観を大事にする」

8月15日(日)深夜に放送された『イントロ』(日テレ)はハコヅメの脚本家である根本ノンジのインタビューだった。
興味深かったのが「難しかった点、苦労した点」に対する答え。

(オリジナルストーリーを入れるという手法もあるが)「ハコヅメに関してはそうじゃなくてなるべく原作のエピソードをいろんなところから持ってきてうまく一つのストーリーとして繋げた方が良いと思った」

読み切りのエピソードが多い原作はそのままだと1話=8~9分ぐらいにしかならない。それを再構成して一本のドラマにする。
第3話~4話で描かれたストーリーも原作では2巻、3巻、4巻、7巻、6巻、9巻などから再構成されたものだった。

「今までいろんな原作をドラマ化してきたんですけど(『フルーツ宅配便』『監察医朝顔』『サ道』など)いちばん難しいというか。一個一個が面白いんですよ。なのでこれをなんとかしたいんだけど、本当サザエさんみたいになっちゃうんで。ちゃんと一本のドラマとして……」

サザエさん感を出さないようにする苦労。
そう言いながらストーリーに関係ないシーン(通常点検、成人女性3人がひとつのベッドで仮眠など)もしっかり盛り込む。

「なんとも言えないこのリアルなものは必ず入れたい」
「原作をリスペクトするというか、そこの世界観を大事にすることをとにかく一番大事にしてる。そこから離脱しちゃうと意味がなくなっちゃうんで」

新撮エピソードでは、山田裕貴とムロツヨシが活躍

改めて良かったシーン!

特別編2を見て改めて良いと思ったセリフ、シーンをいくつか。
性被害にあった女子高校生の聴取をうまくできなかった川合とふたりで作業をしながら山田が言うセリフ。
「パクられたら俺は合意があったって言い張るよ、人生かかってるからな」

怖いセリフだ。しかしこういう事は実際起こっている。
そして山田は「隙だらけの捜査じゃ被害者も被疑者の人権も守れない。藤先輩の言ってた覚悟っていうのはそういうことだと思う」と続ける。

このシーンは原作7巻からほぼそのまま(原作ではさらに刑事罰の重い性被害の話)
2巻では痴漢被害の女の子にうっかり、パンツの色を聞いてしまっていた山田。しかし7巻では川合に覚悟を持って捜査する大切さを語る。9巻では盗撮被害にあった女の子の気持ちにきちんと寄り添う。成長していく姿が良い。

それから川合が女子高校生の家を再度聴取に訪れるシーン。
こちらは原作だと牧高が活躍する話。3巻の牧高、すごくかっこいい。

原作を読んで、どこから再構成されているのか探すのも楽しい「ハコヅメ」。
5話以降も期待大だ。

戸田恵梨香×永野芽郁『ハコヅメ』ドラマと原作をしっかり比較、永野芽郁の再現度がスゴイ
フリーイラストレーター。ドラマ・バラエティなどテレビ番組のイラストレビューの他、和文化に関する記事制作・編集も行う。趣味はお笑いライブに行くこと(年間100本ほど)。金沢市出身、東京在住。
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