戸田恵梨香×永野芽郁『ハコヅメ』ドラマと原作をしっかり比較、永野芽郁の再現度がスゴイ

戸田恵梨香、永野芽郁のW主演ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』がスタート。​ワケあり元エース刑事・藤聖子(戸田恵梨香)×天然新人・川合麻依(永野芽郁)の最強ペアが事件に恋に奮闘します。8月4日からは、新たに撮影したオリジナルストーリーを含む「特別編」を放送!今回は、特別編1回目のレビューをお届けします。
戸田恵梨香×永野芽郁『ハコヅメ』ドラマと原作をしっかり比較、永野芽郁の再現度がスゴイ 戸田恵梨香×永野芽郁『ハコヅメ』脚本家・根本ノンジのこだわり。原作からの再構成が冴える

第1話~2話のエピソード+新撮エピソードだった特別編1(8月4日放送)。これまでガッツリ観ていた身としてはやや物足りないけれど、それでもやっぱり良いドラマ。CM前に流れるメイキング映像もほのぼの可愛かった。
今夜(8月11日)も新撮エピソードを含む特別編。藤聖子(戸田恵梨香)が「すっごい合う」と言っていたワインとキムチの組み合わせでも試しながらまったり観ようと思う(合うのか……?)。

ドラマの川合は天然度マシマシ

町でお巡りさんを見ると心の中で「おつかれさまです……!」と思うようになり、原作コミック(泰三子/講談社)も一気読み。すっかり『ハコヅメ』にハマってしまった。

コミックを読んで改めて感心したのが、登場人物のほとんどがコミックそのまんまだということ。
川合(永野芽郁)は絵柄・イメージそのまんま。ドラマの方が天然で「バカな子ほどかわいい」感マシマシ。そこが良い。こんな後輩いたらそりゃ可愛がっちゃうわ、とっておきの和菓子もあげたくなっちゃうわ、って思うもの。

「マウンテンメスゴリラ」と呼ばれる藤聖子(戸田恵梨香)。原作コミックはもう少しゴリラなのかと思っていたらこちらもコミックに忠実。美女なのにあだ名が「マウンテンメスゴリラ」。さらに天然パーマの刑事・源(三浦翔平)が実はイケメンだというのも原作どおり。

原作コミックとドラマを見比べるのも楽しい

特別編1は原作コミックだと主に1巻(藤の異動、どうせ来るならクソ野郎、猫に近づく要領で犯人に近づく川合)、2巻(ラブホ)、3巻(坂本さんの自殺騒動)、6巻(通常点検、彼女の家を家宅捜索)から。

どうせ来るならクソ野郎、ラブホで源に警戒する川合の顔、通常点検(これはキャスティングが違っていたが)は原作そのまんま。

一方、原作とかなり違った印象だったのが家宅捜索のエピソード。原作だと家宅捜索で性具が出てきちゃう話だ。
それがあんなにシリアスな回になるなんて。『監察医朝顔』でも思ったが脚本の根本ノンジは原作をすごーく大切にしつつ、大きくアレンジするのが上手い。

さらにドラマ後半に繋がっていきそうな気になるシーンもちらほら(ちなみにドラマ後半はコミック10巻以降と予想)。
交番異動の日、藤が抱えていた段ボール。
休みの日に町山交番が映った防犯映像をチェックする藤。
「何かさ、川合くん見てるとあの子のこと思い出しちゃうんだよね」という伊賀崎の言葉。

新撮エピソードの始まりが源の「拝啓、親父……」だったのは伏線か否か。

ああ、続きが気になる。
今夜の特別編2で振り返って、コミック見ながらゆっくり5話を待とうと思う。

戸田恵梨香×永野芽郁『ハコヅメ』ドラマと原作をしっかり比較、永野芽郁の再現度がスゴイ 戸田恵梨香×永野芽郁『ハコヅメ』脚本家・根本ノンジのこだわり。原作からの再構成が冴える
フリーイラストレーター。ドラマ・バラエティなどテレビ番組のイラストレビューの他、和文化に関する記事制作・編集も行う。趣味はお笑いライブに行くこと(年間100本ほど)。金沢市出身、東京在住。
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