今夜最終回!戸田恵梨香×永野芽郁『ハコヅメ』8話。川合の悩み、藤の愛情「烏滸がましいわ」

戸田恵梨香、永野芽郁のW主演ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』がスタート。ワケあり元エース刑事・藤聖子(戸田恵梨香)×天然新人・川合麻依(永野芽郁)の最強ペアが事件に恋に奮闘します。宮原(駿河太郎)から、藤が刑事課から交番にやってきた本当の理由を聞いてしまう川合。ギクシャクした関係が強い絆に変わり、今夜最終回を迎えます。
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ハコヅメも今夜いよいよ最終回。一度はギクシャクした藤&川合も、雨降って地固まる、さらに強い絆が結ばれた。物語はクライマックスへ向かう。
え~、もっと続いても良いんですよぉ、続編しましょうよぉぉ(川合の声マネで)。

「私が囮ってどういうことなんだろう」

「聖子(戸田恵梨香)は守護天使をおびき寄せるために桜に似たお前を囮にするつもり」
あーもう、何で言っちゃうかな、宮原部長(駿河太郎)!
宮原部長も川合(永野芽郁)を思ってのことだったが、かえって川合を混乱させてしまった。
「どうして藤さんは何も教えてくれないんだろう」と川合は悩む。

ドラマ冒頭、伊賀崎、藤らがカップルに偽装してレストランに張り込むシーン。なぜか川合も男の友人とプライベートで訪れて……

川合は伊賀崎(ムロツヨシ)に言う。
「今までたくさん優しくしてくれたのは私がいなくなると困るからだったんじゃないかって」

それに対し伊賀崎は明るく「ホントにそんなこと思った?」「(藤本人と)ちゃんと話しなさい」と返す。

そんな折、川合は源(三浦翔平)とマル暴案件でパトロールへ。
車内で源が藤が川合の成長を心から喜んでいたと話す。
この回想シーンの酔っ払い藤がもう、愛情ダダ漏れでステキ。

「川合が警察官として成長していくたびに私はドキドキして馬鹿みたいに嬉しくなって、いくらでも頑張れるなあってくらい力が湧いてくるの。変かな」
兄弟愛や親子愛に近い感じだろうか。

「烏滸がましいわ」

パトロールから帰って休む間もなく、自動車の盗難事件が発生。源と川合、追って山田と藤も現場に合流する。
事故を起こし自走できなくなった車から降りてきたのは拳銃を持ったコワモテの男だ。
咄嗟に藤が拳銃を構える。源と山田が「落ち着け」と声をかける。日本の警察官にとって発砲はその後の人生が変わりかねないことなのだ。

「不安と危険にさらされる住民と、大事なペアっ子の命。私の、残りの人生をかけるには、それで充分」
犯人に近づく藤。気迫が凄い!

交番に戻った藤と川合。
藤はようやく自分の口から桜の事件について話し出した。

「似ているあんたの近くにいれば守護天使が現れるかもしれない。だからこの交番に来た」
「ただ川合と一緒にいるうちにアイツが目の前に現れないで欲しいって願うようになった。こんな形で川合とペアを組んだこと後悔してる。ごめん」

藤が頭を下げる。それに対し、川合は藤の口グセで
「烏滸(おこ)がましいです。私が藤さんに謝ってもらうなんて烏滸がましすぎます」。
この場合の「烏滸がましい」はもったいない、分不相応ですという意味だろう。藤のこれまでの愛情は川合にしっかり伝わっていた。

「藤さんが後悔してるならその何倍もペアを組んで良かったと思ってもらえるような警察官になってみせます!」
「烏滸がましいわ」
この「烏滸がましい」は「生意気なこと言って」のニュアンス。藤の目には涙が浮かんで、なんとも嬉しそうだった。

後日、川合は再度「守護天使」の似顔絵作成にチャレンジ。先輩警察官も伊賀崎も「似てる」と納得の出来栄えだった。
手詰まりになっていた桜のひき逃げ事件の捜査が再び、動き出す。

戸田恵梨香×永野芽郁『ハコヅメ』7話。伊賀崎(ムロツヨシ)がカッコ良く見えてきた 傑作すぎた『ハコヅメ』最終回。マウンテンメスゴリラに川合にまた会いたい
フリーイラストレーター。ドラマ・バラエティなどテレビ番組のイラストレビューの他、和文化に関する記事制作・編集も行う。趣味はお笑いライブに行くこと(年間100本ほど)。金沢市出身、東京在住。
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