「#家族募集します」重岡大毅と木村文乃の恋ってありなのか?ラストへ道筋が示された6話

重岡大毅(ジャニーズWEST)主演「♯家族募集します」。シングルファーザーになったばかりの赤城俊平(重岡大毅)は、偶然再会した幼なじみの小山内蒼介(仲野太賀)から、いっしょに子育てをする家族をSNSで募集することを提案されます。性格も価値観も違う男女4人と子ども3人が、ひとつ屋根の下で暮らしていく姿を描くホームドラマ。亡き妻・みどり(山本美月)が残したボイスレコーダーを見つけた俊平は、みどりが遺した思いに気付き、ラストへ向かって物語が動き出します。
「#家族募集します」5話。黒崎(橋本じゅん)の「こじらせ」は理解できたが、礼(木村文乃)の決断にあぜん 「#家族募集します」重岡大毅と木村文乃の恋ってありなのか?ラストへ道筋が示された6話

ラストへ向けての道筋が示された回だった。
俊平(重岡大毅)は亡き妻・みどり(山本美月)が残した宿題に向き合い始め、一番どこに向かっているのかわからなかった蒼介(仲野太賀)はカメラマンを志していた過去が明らかになった。この2人が手を組んで絵本を作る展開も考えられそうだ。

夫が可哀想すぎる……礼はどこへ向かう?

男性陣が核心に迫った一方、第6話の女性陣はちょっと行き先を見失っている感があった。

「ラブレターを持ってきたんだ」
前話で正式に離婚を申し込んでいた礼(木村文乃)の元に、夫の芳樹(橋本淳)が現れる。ラブレターと言うからには諦められないのかと思いきや、その中身は離婚届だった。大好きな娘・雫(宮崎莉里沙)との別れを伝えに来たにしては堂々としていて、その振る舞いにはおやっさん(石橋蓮司)も「男の器は別れ際に出る」と太鼓判を押すほどだった。

そもそも芳樹は別れなくちゃいけない男なのだろうか。離婚の理由は、「子どもが最優先じゃない人と暮らせない」だった。雫が小さい頃に起業し、家を空けることが多かった芳樹に不満が溜まってのことだが、現在は仕事も落ち着き、時間が取れるとも言っている。雫と芳樹の関係は良好で、ここで離婚を選択すると「子どもが最優先」ではなくなってしまう気もする。「新たな冒険がしたい」的なことを言っていたが、それは芳樹の起業だって同じなはずだ。男としては、当然のように親権を奪いそうな礼の感じが全く納得できない。

話を離婚の理由に戻すと、やっぱり気になるのが礼の俊平への恋心だ。ことあるごとに礼はそういった目線を俊平に送っており、フラグのようなものをバシバシ立てている。だが、それはそれで「シェアハウスで家族になる」というメインテーマからはブレてしまうので、シングルありの普通のシェアハウスで良かったとなってしまう。恋心はミスリードな気もするが、礼はいったいどこに向かっているのだろう? 同僚の中里(金子大地)とくっつくとかも全然ありえるかもしれない。

King Gnu・井口の演技力で成立したコント展開

もう1人のシングルママ・めいくは、突然恋がしたいと言い出す。恋に恋しためいくは、ミュージシャン仲間であるナオト(King Gnu・井口理)に街で2度偶然出会ったことで、恋心を抱くようになる。と言っても、まだ確信ではないようで、井口を強引に「にじや」に連れて行き、家族に審査してもらうことに。

ここでめいくは、「蒼介が兄」「俊平がもう1人の兄」「礼が姉」といった具合に、なぜか「にじや」のメンバーを家族だと偽って紹介した。混乱しながらも嘘に乗っかる俊平たちだが、もっと混乱しているのはナオトだ。その後もナオトは、付き合ってもいない女性の(仮の)家族たちに、仕事や収入を聞かれたり、音楽への覚悟を語らされるなど、散々な目に。あまりにもナオトが不憫だし、めいくは目的がわからないしで、かなりカオスな空間になっていた。

正直ここら辺のシーンは、役者が本職ではない井口の演技頼みな感があった。最初から最後まで連れてこられた感満載のオドオドした仕草や丸くした目のおかげで、「めいくとにじやがおかしい」「これは半分コントなんだ」とこちらの目線を保たせてくれた。井口の演技が芯を食ってなかったら、本当に何やっているのかわからなかったかもしれない。

最終回へ向けた課題発表

「世界中の子どもたちに読ませてあげよう。みどりちゃんの新作」
みどりが残したボイスレコーダーとスケッチブックには、絵本を作るアイデアが詰め込まれていた。編集長・枕崎(小松和重)と三鈴(丸山礼)は、みどりの次回作を作ろうと俊平の背中を押した。おそらく、このドラマで俊平が向き合う最後の課題だ。

また、蒼介はカメラマンを志していた過去が発覚した。どういう理由で辞めたのかはまだ明かされておらず、こちらも蒼介の最後の課題になるはずだ。今はまだ輪郭すら浮かび上がっていないが、ここに「なぜ蒼介はここまで家族にこだわるのか?」「おやっさんとの関係は?」というテーマもからんでくるだろう。もしかしたら、カメラを生かして絵本作りにも参加するかもしれない。

俊平とみどりの絵本に、蒼介がカメラで資料作り、めいくが歌い手として関わって、出来上がった絵本を礼が小学校で読み聞かせる。こんな展開になればうまく収まった雰囲気は出るが、今のところ礼だけ未来が全く見えてこない。

本当に俊平との恋愛展開がゴールなのだろうか。みどりのことが落ち着くまで待っている……みたいなところが落とし所な気もするが、みどりが良すぎてそのラストを待っている視聴者はいない気がする。

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企画、動画制作、ブサヘア、ライターなど活動はいろいろ。 趣味はいろいろあるけれど、子育てが一番面白い。
イラスト、イラストレビュー、ときどき粘土をつくる人。京都府出身。
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