重岡大毅「#家族募集します」3話「悲しい時は、一緒に泣こう」こんなラストシーン、泣いてしまう

重岡大毅(ジャニーズWEST)主演「♯家族募集します」。シングルファーザーになったばかりの赤城俊平(重岡大毅)は、偶然再会した幼なじみの小山内蒼介(仲野太賀)から、いっしょに子育てをする家族をSNSで募集することを提案されます。性格も価値観も違う男女4人と子ども3人が、ひとつ屋根の下で暮らしていく姿を描くホームドラマ。3話は母の死を父・俊平(重岡大毅)が5歳の息子にどう伝えるかが見どころ。シェアハウスのメンバーに背中を押されて……。

「#家族募集します」3話の見どころは、母・みどり(山本美月)の死を父・俊平(重岡大毅)が5歳の息子にどう伝えるか。

メインテーマの「シェアハウスで家族を作る」よりも、正直こっちの方が重要なトピックに感じる。なかなか言えない俊平の気持ちも痛いほどわかるし、父親の義務として伝えたあとに、初めて妻の死と向き合い泣き崩れるシーンは秀逸だった。

もうちょっと岸井ゆきのの変化を観たかった

前話でシェアハウスの仲間入りをしためいく(岸井ゆきの)の変貌ぶりがすごい。ネグレクトで空気を読まない子どもママだったのに、急に接しやすい明るいママに。嫌がっていた絵本読みも、笑顔でこなす。ファッションもなんだかとっつきやすくなっている。

おそらくミュージシャンである自分が、いかにもな俗っぽいママになることに葛藤があったのだろう。長老と呼ばれるミュージシャン仲間に「ありのままで歌え」というアドバイスをもらって吹っ切れたのだ。子どもだったメイクが変化して大人になっていく。

しかし、ここら辺の変化は「自分で読み取ってくださいね~」と言わんばかりのささやかな演出だ。視聴者の気付きにゆだねられているのだが、もう少しハッキリと描いてもいいと思う。1話でも2話でも感じたが、ちょっと説明足らずな部分がある気もする。説明しない感じがオシャレ……というタイプのドラマでもないので、時間の都合上削られているのかもしれない、と邪推してしまう。

それぞれの個性で俊平を後押し

「気使うの面倒だからハッキリ言っていい? 結局、考えてるフリして逃げてるんじゃないの?」

そんな成長しためいくが、息子の陽(佐藤遙灯)に死をどう伝えるのか問題で頭を抱える俊平に変化をもたらす。蒼介(仲野太賀)は繊細な問題すぎてどうサポートしていいのか困っていたが、めいくの優しくも丁度いい具合に大雑把な性格が生きたのだ。

「グサっときた。みんなに相談したらグサッと切り込んでくるじゃないかと思って……だから相談するのも逃げてたのかな」

めいくの言葉に吹っ切れた俊平だったが、陽の「見てお月様!お~い!」と無邪気な笑顔にまたしても言い出すことができない。そんな俊平に、蒼介はいつものおせっかいなほどの優しさで、礼(木村文乃)は「私から言えることは何もない」としながらも専門家の意見をノートにまとめて、それぞれのやりかたで俊平の背中を押した。まだ俊平と陽はシェアハウス入りを決めていないが、家族の問題を家族で解決したのだ。これが蒼介のやりたかったことなのだろう。

感動的なシーンとラストの違和感

そして、いよいよ伝える瞬間。正直言って、演出がどうとか、前フリがどうとか、話の構成がどうとか、そんなの関係なしに泣いてしまう。重岡大毅の震えを抑え込むような真剣な表情、必死な作り笑顔と流れる涙、子どもと真摯に向き合う穏やかな声。陽を演じる佐藤遙灯の頼りない小さな身体、細い手、か細い声が、あまりにもいたたまれない。

「悲しい時は、一緒に泣こう」

これまで妄想上のヒーロー・トリプルレッドにならってどんな時でも笑顔を絶やさなかった俊平は、初めて陽に泣くことを教えた。

「ママはどこで見てるの?」
「どこだろう?天国って空にあるのかなぁ?」

2人で答えを探し合い、生きていくこと、そしてシェアハウスの家族になることを決めたのだった。

ただ、ちょっとだけ醒めてしまったところが一点。それは、みどりが作った絵本の文章を、めいくが曲に乗せて歌うところ。新たなスタイルを模索中のめいくがみどりの気持ちを代弁し、歌詞もハマったシーンなのだが、可愛らしいフォントのテロップがちょっとあざとい。

何度も出てきた絵本だし、視聴者としても歌を聞いて自ら気づいた方が素直に感情移入しやすいと思う。テロップが出てしまうとどうしても「感動してくださいね」感が出てしまう。それでも確実に伝えたいちうのなら、絵本をワンシーン抜くとかいろいろあったはずなのに、なんだかもったいない。

今夜放送の第4話では、「にじや」に新たなシェアハウス希望者が現れる。これがきっかけで家族に亀裂が生まれるらしいのだが、果たして「子どもに母の死を伝える」という強烈なテーマを超える話は生まれるのだろうか。

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企画、動画制作、ブサヘア、ライターなど活動はいろいろ。 趣味はいろいろあるけれど、子育てが一番面白い。
イラスト、イラストレビュー、ときどき粘土をつくる人。京都府出身。
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