まだ語りたい「#家族募集します」素敵なエピローグに拍手!せめて15分拡大で観たかった最終回

重岡大毅(ジャニーズWEST)主演「#家族募集します」最終回。シングルファーザーになったばかりの赤城俊平(重岡大毅)は、偶然再会した幼なじみの小山内蒼介(仲野太賀)から、いっしょに子育てをする家族をSNSで募集することを提案されます。性格も価値観も違う男女4人と子ども3人が、ひとつ屋根の下で暮らしていく姿を描くホームドラマ。おやっさん(石橋蓮司)の家族を修復したい思いと、「にじや」の暮らしを守りたいという願いの狭間で苦悩する蒼介。未来のため大きな決断とは……。

30分拡大、せめて15分拡大で観たい最終回だった。

俊平(重岡大毅)親子、礼(木村文乃)親子、めいく(岸井ゆきの)親子、黒崎(橋本じゅん)親子、それに蒼介(仲野太賀)と銀治のおやっさん(石橋蓮司)によって作られた家族。主人公こそ俊平だが、誰もが脇役ではなく、誰もがメインを張る重要人物だ。これだけの大所帯で話を畳むのに45分は短すぎる。

結局のところ黒崎親子が一番人気なのでは?

おやっさんの本当の家族が登場したことで、蒼介は「にじや」を本来の姿に戻すべきなのではと考える。しかし、それは同時に自分たちが作り上げた理想の家族の解散を意味し、なかなか決断することができない。家族である俊平はそんな蒼介の異変に気づき、蒼介は全てを打ち明ける。

一方、黒崎の元妻・黛倫子(平原綾香)が帰国。娘のいつき(板垣樹)を連れ戻しに「にじや」を訪れる。
黒崎「一緒に暮らしてなくても、お父さんもここにいるみんなも、ずっと家族だ」

ついこの間まで素直になれなかった2人が、人目をはばからず抱き合い、本音を伝える。間違いなく、「にじや」によって一番変化したのは黒崎だ。黒崎は過ぎた時間を取り戻すように父親を楽しみ、加齢と共にカチカチに固まった殻を打ち破った。

元妻・倫子とヨリを戻すわけではないが、今後もいつきと会うことが許されそうでよかった。本当に。

楽しい楽しいエピローグ!

おやっさんの本当の家族が現れ、俊平たち家族は出ていくことを決意する。ここからジャニーズWESTの「でっかい愛」と、めいくの劇中曲とともにエピローグに突入する。

大きなビルやホテルのプロジェクトばかり担当してきた黒崎が、「にじや」の経験を経て一軒家作りに着手する、表情は「にじや」で見せた柔らかい笑顔だ。人気歌手である倫子の後押しを受け、めいくの歌が注目され始めた。蒼介はカメラマンに戻って原点の「にじや」家族を撮影。礼は子供達の可能性を信じて新たな教育方法にチャレンジする。俊平は苦心して作り上げた絵本の出版を喜び、心の中に生きるみどり(山本美月)と対話を楽しんだ。また、離れ離れになっても時折会っている家族の姿も描写された。

エピローグは、ドラマでも映画でも漫画でもいちばん楽しい。登場人物のその後なんて、ワクワクしかない。しかし、もったいないのは俊平が作った絵本だ。この絵本には黒崎のアイデアである飛び出す仕掛けが施されており、絵も綺麗、おそらく相当出来がいい。

エピローグのせいで絵本の存在感が希薄に……

僕はみんなのおうち。みんなの帰りを待っている。

内容の絵本の一節。「家」を一人称にし、旅立った家族の居場所であり続けることを描いている。一組の夫婦に子供が生まれ、やがてその子供たちが家を出ていく。離れ離れになっても家族であることは変わらず、帰る場所があることの大事さ、ありがたさを伝えている。蒼介が作り上げた「にじや」の家族たちともリンクして、最終回として本当にうまくできている。

だが、そんな出来の良い絵本も、楽しすぎるエピローグと合わせて読み上げられては、イマイチ内容が頭に入ってこない。あまりにももったいない。もう少し放送時間があれば、別枠で絵本の完成シーンとその内容を描けたはず。なのに、そこに被せるように絵本が読まれてしまったのがすごくもったいない。「みどりが残した最大の宿題」と位置付けられていたわけなのだから、もうちょっとちゃんと見たかった。

他にも、「にじや」を出ていく理由が物足りなかったり、子供たちの心情が描かれてなかったりと、もっと時間さえあれば…という場面がチラホラ。30分とまで言わなくても、15分くらいは拡大で観たい最終回だった。

今夜最終回「#家族募集します」感動!仲野太賀、圧巻のキャベツ刻み8話
企画、動画制作、ブサヘア、ライターなど活動はいろいろ。 趣味はいろいろあるけれど、子育てが一番面白い。
イラスト、イラストレビュー、ときどき粘土をつくる人。京都府出身。
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