「#家族募集します」7話。「にじや」で大人になっためいく(岸井ゆきの)、子どもになった礼(木村文乃)

重岡大毅(ジャニーズWEST)主演「♯家族募集します」。シングルファーザーになったばかりの赤城俊平(重岡大毅)は、偶然再会した幼なじみの小山内蒼介(仲野太賀)から、いっしょに子育てをする家族をSNSで募集することを提案されます。性格も価値観も違う男女4人と子ども3人が、ひとつ屋根の下で暮らしていく姿を描くホームドラマ。子どもたちの夏休み真っ只中のにじや。それぞれの“家族旅行”へ出発したり、夏を満喫する中、思いがけないトラブルが……。
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めいくの息子・大地(三浦綺羅)がめずらしく幸せいっぱいだっただけに、おやっさん(石橋蓮司)のラストが悲しすぎる。

大人になっためいくと黒崎

すっかり「にじや」の一員になった黒崎(橋本じゅん)が、家族旅行を提案する。子どもたちは海に行きたいとはしゃぐが、蒼介(仲野太賀)は店番を理由に、めいく(岸井ゆきの)は金銭面を理由に断った。めいくには黒崎がサポートを申し出るも、「こうやってみんなで共同生活しているけど、なんでもかんでも同じってわけにはいかない」と家族の中で線を引いた。

食事も一緒、遊びも一緒。楽しい日々の上澄みばかりが描かれてきたが、めいくの判断はリアルで大人だ。加入当初は自分の現状を受け入れきれない子どもだったのに、「にじや」での生活が彼女を成長させた。

めいくたちの不参加を聞いた黒崎の娘・いつき(板垣樹)は、めいくの息子・大地を思いやり、自分も家族旅行には参加せずに「パパと2人で行きたい」と言い出す。しかし、最年長でありながら別居期間の長い黒崎は、この中で一番の新米パパだ。「娘と2人きり」という状況にビビって、俊平(重岡大毅)たち家族旅行本隊の行き先を聞き出し、ホテルこそ違うものの海辺で無理矢理合流する。

浮き輪を借りすぎてしまったり、得意の建築技術を生かして壮大な砂の城を作ったり、それを豪快に壊したりとある意味らしくない姿を惜しみなく見せる。感情を素直に表現できるようになったのは、こちらも「にじや」で受けた影響が大きい。頼りないように見えるが、これも成長だ。ひとつ大人になったのだ。

子どもになった礼

一方の家族旅行本体は、俊平と陽(佐藤遙灯)、礼(木村文乃)と雫(宮崎莉里沙)の二家族のみが参加。旅館の空き部屋の関係でなんと4人は一つ部屋に泊まるという少女漫画ばりのラブコメ展開が訪れる。俊平は気にしてないようにも見えるが、礼はもう乙女の顔に。

夜、俊平が絵本のために海辺で1人になろうとするも、礼はそれを追いかけて2人きりになる。旅先で未就学児をほったらかしにするなんて、少し前のお堅い礼ではあり得ない行動だ。創作中で1人になりたがっている俊平に話しかけるのも大人げない。

礼の恋愛フラグは全て本物なのか? それともミスリードなのか? どちらかはまだわからないが、最近の礼の自由っぷりは、「にじや」、特にめいくによる影響が大きい。礼は、青春を取り戻すかのように自分が楽しい方へと進んでいるように見える。めいくと黒崎が大人になったとしたら、礼は大人から子どもになったと言えるだろう。良い悪いは別として、離婚を決断したのも頷ける。一番ブレているようで、ある意味変化が一番わかりやすい。

みどりの絵本はどう仕上がる?

「家って面白い。みんな違う顔。あの窓のひとつひとつの中には、住んでいる人の生活があって……」

亡くなったみどり(山本美月)の絵本は、どう仕上がるのだろう。俊平が必死にボイスレコーダーからみどりの真意を読み解こうとしているが、現実的にはかなり難しく見える。おそらく、これまでの「にじや」での経験を組み合わせて行く形になるだろう。

子どもの頃、お城が飛び出す絵本を買ってもらった。内容はどんなか覚えてないけど、ずっとながめてた」

そうなると今話で気になったのは、砂の城を作った黒崎のこの発言だ。みどりもヨーロッパで様々な家をスケッチしているため、それを飛び出す絵本で表現することになりそうだ。

「誰もいなくてもみんなのぬくもりがある 誰もいなくても声がする ただいまとおかえりの声が」

これはめいくが「にじや」のリビングからインスピレーションを受けて作った新曲の一部。みどりの残した声とマッチするため、このフレーズも絵本でそのまま使われそうだ。これ聴いた蒼介が言った「みんなん家」というワードは、絵本のタイトルに使われるかもしれない。

「みどりさんは、俊平さんと陽くんが、ずっとここ(胸)にいて……だから1人で旅をしていても楽しかったんだと思います。家で待っている人がいるから」

礼のセリフだが、こちらもそのままっぽく聞こえる。離れていても今は一緒じゃなくてもどこかで家族は繋がっているというコンセプトだとしたら、俊平が心の中でみどりに語りかける際に使う「そっちはどうですか?」というフレーズにも意味が出てくる。ただ、そうなってくると礼との恋愛展開はないような気がするし、そっちの方が収まりも良い気もする。

ラストで突然倒れてしまったおやっさん(石橋蓮司)。周りに大人がいない中、大地の行動が鍵を握る。小学生が1人で倒れた大人を対処しなければならないなんて、結果関係なしにトラウマものだろう。倒れたおやっさんよりも、大地の方がかわいそうに見えてしまった。

大地から連絡を受けた俊平たちは急遽旅館から帰るようだが、一体どうなってしまうのだろう。がんばれ大地!

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企画、動画制作、ブサヘア、ライターなど活動はいろいろ。 趣味はいろいろあるけれど、子育てが一番面白い。
イラスト、イラストレビュー、ときどき粘土をつくる人。京都府出身。
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