戸田恵梨香×永野芽郁『ハコヅメ』2話。根本ノンジ(『監察医朝顔』の!)脚本がすごい

戸田恵梨香、永野芽郁のW主演ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』がスタート。​ワケあり元エース刑事・藤聖子(戸田恵梨香)×天然新人・川合麻依(永野芽郁)の最強ペアが事件に恋に奮闘します。なんとか警察官を続けることになったものの、慣れない当直勤務で睡魔に襲われる川合。眠気覚ましに徒歩で見回った学校は、学校荒らしの事件現場だったり、彼氏にもらった大切なイヤリングを探す理沙(山口まゆ)の落とし物も思わぬ展開があって……。

戸田恵梨香、永野芽郁がW主演のドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』。
ラブホのシーンでは川合麻依(永野芽郁)のおぼこ娘っぷりと藤聖子(戸田恵梨香)の小悪魔っぷりに笑った!
基本めちゃくちゃ明るいコメディなのにそれだけじゃないこのドラマ。根本ノンジ脚本が光る。

ベテラン藤の観察眼!

「検死で一番大切なことはご遺体に敬意を払うこと。この方の最後の声を聞くの」
管轄内で寝たきりの老人が亡くなった。検死は刑事課の担当だが受け持ち交番が補助に入ることもあるのだそう。
偶然にも亡くなったのは先日3回目の補導をした中学生・高木優太(南出凌嘉)の祖父だった。

検死後、藤が優太の母(遊井亮子)に声を掛ける。
「とても綺麗なご遺体でした。普通は床擦れや汗疹が出来るのですが、お義父様の背中には一つの肌荒れもありませんでした。これまでの献身的な介護、頭が下がります」
ご遺体の背中を見ただけで介護の苦労を察する藤の観察眼、やっぱり凄い。
非行に走っていた優太も藤の言葉と母のボロボロになった手を見て心を入れ替えたようだ。

ストーリーはほぼ原作通りだが、ゆっくり、丁寧に描かれた検死のシーン。『監察医朝顔』(フジテレビ)の脚本で死というテーマに向き合った根本ノンジだからこそだと感じた。

新人川合の懸命さ!

仕事を終えた帰り道、川合は先日交番に来た女性・松原理沙(山口まゆ)と再会する。理沙は彼氏にもらったイヤリングを一生懸命探していた。
「一緒に探します」と川合。なんて良い子なんだ!

「同棲か、そういうの憧れちゃうな」「彼が家に転がり込んできて何となく住み始めたって感じで」「少女漫画の始まりみたい」キャッキャッと恋バナしながら楽しそうに探すふたりは友達のよう。ほっこり。

しかし翌日。そのイヤリングが盗難品だったことが判る。理沙の彼氏は刑事課が追っていた連続窃盗犯の菊池だったのだ。
藤と川合もガサ入れに同行する。

ショックを受ける理沙を見て川合は冷静ではいられない。ガサ入れできません、と部屋を出る。
そんな川合に「川合の反応が正常。慣れちゃった私たちの方がおかしいよ。いいよ、ここに居な、やっとくから」と慰める藤。優しい先輩。でもそうやって仕事をフォローされるたび川合は自分の未熟さを責めてしまってそう。しょんぼりした表情。

しかし理沙の泣き顔を見て、川合は気持ちを切り替える。
「ここ松原(理沙)さんが借りてる部屋なんです。彼が出て行った後も彼女まだ一人で住まなきゃならないから。残された松原さんにこれ以上悲しい思いして欲しくないんです。だから犯罪に関するものは一つだって置いて帰りたくないんです」

きっとガサ入れに慣れてしまったベテラン刑事には無い感覚。新人だからこそ、川合だからこその感覚。
後日、菊池は他の余罪も全部認めたという。川合のこの言葉が効いたらしい。

検死ではベテランの藤が非行少年を改心させたが、ガサ入れでは新人の川合が窃盗犯の心を揺さぶったのだ。

フリーイラストレーター。ドラマ・バラエティなどテレビ番組のイラストレビューの他、和文化に関する記事制作・編集も行う。趣味はお笑いライブに行くこと(年間100本ほど)。金沢市出身、東京在住。
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