川口春奈×横浜流星『着飾る恋には理由があって』2話“うちキュン“が止まらない、距離を縮めた「おかえり」

川口春奈主演「着飾る恋には理由があって」。インテリアメーカーの広報として、メディア対応や広告宣伝のPR活動などを担当する真柴くるみ(川口春奈)。ひょんなことから個性派揃いのシェアハウスに住まわせてもらうことに。そこに住む、料理人でミニマリストの駿(横浜流星)が気になって……。

2話目でのキスにキュンが止まらない。
冷蔵庫前という、うちキュンならではのシチュエーション。真柴くるみ(川口春奈)と藤野駿(横浜流星)は、自分の気持ちに蓋をするように急いで扉を閉めて、部屋に戻る。けれど、窓からの明かりが相手の存在を伝えてくる。
まだどちらも「好き」を口にしていない。それなのに、恋をしたのがストレートに伝わってくる。くるみは、元社長・葉山祥吾(向井理)への感情と違いすぎて戸惑っていそうだ。戸惑う2人が可愛すぎる。

「いただきます」と「おかえり」

料理を作ったり、食べたり、掃除をしたり。生活が丁寧に描かれる。特に、食事は大切に映される。
駿がくるみのために作る料理はあたたかい気持ちになるし、個性が出るそれぞれの食事シーンも楽しみの一つだ。

香子さん(夏川結衣)の朝ごはんは小鉢が並ぶ美しい和食。はるちゃんこと寺井陽人(丸山隆平)は、朝はパン派。忙しいなりに小洒落たトーストを食べている。駿は、生ハムにお気に入りのお酒でオフを楽しむ。羽瀬彩夏(中村アン)は、2リットルの水ラッパ飲み。くるみは、第1話ではコンビニ弁当を食べていた。食事は人の一部なのだと感じさせられる。

食卓が自然とみんなが集まる場にもなっていて、こんなシェアハウスなら住んでみたいと素直に思う。
挨拶の重要性もすごく感じる。始まって間もない共同生活の距離を急激に縮めたのは「おかえり」かもしれない。花見に間に合わなかったくるみを待っていた駿。仕事で走り回り疲れ切ったくるみに、駿のかけた「おかえり」がとても優しく聞こえた。

くるみは何をやめ、駿は何を持つのか

駿の過去が明かされた。スペインの有名料理店で腕を磨いて帰国後、自分の店を持ったが、すぐに店を潰すことになった。それ以降、無理するのも頑張るのもやめたのだ。何もなくなったけど、自分がよく見えるようになったと駿は言う。

それを聞いたくるみは、自分が好きだからSNS更新していたことに気付く。今後は無理のないように更新すること決めた。第1話ではネイルを、第2話ではヒールをやめた。くるみには何が残るのか。
店を1人でできればそれで良いという駿も、過去に囚われているように見える。自由でありながら、不自由そう。くるみとの出会いで、駿が何を持つのかも楽しみだ。

イラスト、イラストレビュー、ときどき粘土をつくる人。京都府出身。
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