上野樹里「監察医 朝顔」12話。理想の夫、桑原くん「辛い時、大変な時にそばにいるために結婚したんだよ」

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• 前回はこちら：上野樹里「監察医 朝顔」11話。桑原くん良かった……どこに行くのつぐみちゃん！

辛い時に寄り添う男の優しさカッコ良さ

つぐみ（加藤柚凪）は神奈川県平塚近くの無人駅で無事保護された。帰ってきたつぐみを朝顔（上野樹里）が泣きながらしっかり抱きしめる。

つぐみは自分で作った新幹線の切符を持って、平（時任三郎）の家に行こうとしていた。
「だってママが大変だもん。ママ、いつも大変。つぐみのせいで泣いてる」
「そんなことないよ。心配かけてごめんね」
つぐみが自分のせいでそこまで思い詰めていたなんて……と朝顔は心を痛める。

つぐみが寝た後。「なんでも話して」という桑原の言葉に促され、朝顔は心に溜めていた不安を放つ。
父のもの忘れが心配で検査を勧めたら怒ってしまったこと。
残業続きでつぐみの延長保育が多くなっていたこと。じいちゃんの歯をどうするのが良いのか迷っていること。
それを聞き、桑原は長野から戻る決心をする。

「俺は朝顔と毎日笑って過ごすためだけに結婚したわけじゃないよ。
あなたが辛い時とか大変な時とかそういう時にそばにいるために、そのために結婚したんだよ」
教会結婚式でよく聞く「健やかなる時も病める時も」を体現するカッコ良さ。パートナーの心を分かろうとする優しさ。なんてステキなんだろう！

後日、桑原は神奈川県警に戻るための相談をするため平に電話をかける。
しかし様子がおかしい。桑原も平の記憶力が衰えていることを実感することとなる。

おかえりなさい、茶子先生

興雲大学法医学教室では「ドロップ」と呼ばれる覚せい剤によって死亡したご遺体の解剖が続いていた。
前回藤堂（板尾創路）が担当した木嶋和樹は覚せい剤の過剰摂取。鮫島組の構成員で、薬物を売る役割だったが金をくすねたことから薬物漬けにされて殺されたのではというのが県警の見立てだった。
また今回、朝顔が担当した松野紗英（依田ゆい）も薬物中毒から脳出血を起こし意識を失って転落死していた。

木嶋の元交際相手でもあり紗英とも知り合いだった女性が、偶然にも高橋（中尾明慶）が思いを寄せているパン屋の店員・愛菜（矢作穂香）だった。
高橋はまさかと思いつつ借りたマフラーについていた髪の毛を密かに検査。覚せい剤の陽性反応が出てしまう。

紗英の両親が興雲大学法医学教室を訪れる。父親（住田隆）は娘を犯罪者呼ばわりしすぐに帰ってしまった。母親（黒沢あすか）は娘と対面する。
２年前に家出した紗英。薬物によって皮膚病や白髪、抜け毛などで22歳にはとても見えない状態だった。

ショックをで憔悴して帰る母親の姿。朝顔は藤堂らに尋ねる。
「紗英さんを前の姿に戻すことはできないですよね？」
答えは「エンバーマーでもよっぽどの人が来ん限り難しいかもな」。
エンバーマーとはご遺体に特殊な処置を施し、生前に近い姿に修復する専門職のこと。
それを聞いて光子（志田未来）があの人を呼び寄せる。

茶子（山口智子）先生ーっ！待ってました！！

■「監察医 朝顔」全話レビュー
１：上野樹里「監察医 朝顔」1話。2019年の傑作の続編。どうか普通の幸せが続いてくれ、どうか
２：上野樹里「監察医 朝顔」2話。大じいじ（柄本明）が持っていた歯は？家族に言えない秘密が
３：上野樹里「監察医 朝顔」3話「じぃちゃん朝顔に黙っていたことがある」事実を受容するということ
４：上野樹里「監察医 朝顔」4話。桑原くん、浮気なんかしてないですよね？
５：上野樹里「監察医 朝顔」5話「その銃を捨てなさい！銃を捨てろ!!」またも衝撃の風間俊介
６：上野樹里「監察医 朝顔」6話。容疑者になった桑原。何もかもが不利、無実は証明できる？
７：上野樹里「監察医 朝顔」難事件解決、おかえり桑原くん、第1章完結
８：上野樹里「監察医 朝顔」桑原（風間俊介）にも入れなかった万木家の領域。新章・孤独編
９：上野樹里「監察医 朝顔」9話。天国に繋がる電話、祖父（柄本明）から預かった歯。終わらない震災
SP：上野樹里「監察医 朝顔」新春スペシャル「教えてください、お願いします」と祈る理由、朝顔新人時代
10：上野樹里「監察医 朝顔」10話　妊娠中、夫が感染症で死んでしまったら……妊婦のショック、恐怖
11：上野樹里「監察医 朝顔」11話　桑原くん良かった……どこに行くのつぐみちゃん！