上野樹里「監察医 朝顔」2話。大じいじ(柄本明)が持っていた歯は?家族に言えない秘密が
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- 前回はこちら:上野樹里「監察医 朝顔」1話。2019年の傑作の続編。どうか普通の幸せが続いてくれ、どうか
双子の少年の死
野毛山署管内で、野球のユニホームを着た男子中学生の遺体が発見された。矢野諒(池田優斗)くん14歳。
ご遺体が興雲大学の法医学教室に運び込まれる。身元確認に訪れた祖母が「諒ー!」と泣き崩れる姿、そして身元確認を断る双子の兄・一馬の姿が痛々しい。
そんな中、朝顔(上野樹里)はひとつの疑いを持つ。あのご遺体は矢野諒くんではなく、双子の兄・一馬くんのものではないか?
彼を呼び出し、尋ねてみる。
「君は一馬くんじゃなくて弟の諒くんだよね?亡くなったのは一馬くんじゃない?」
「ごめんなさい、嘘ついてました。僕、諒です」
その日双子はユニホームを交換していた。背中に書かれた「RYO」の名前で周囲は諒くんが亡くなったと勘違いしたのだった。そして本当の諒くんは自分のせいで一馬くんが死んだと思い込んでいたため、真相を言い出せずにいたのだった。
そんな大事なこと!もっと早く父親か祖母に言えよなー、と思うが家族でもなかなか言えないことはある。家族だからこそ、と言うべきか。弟が亡くなった直後に父が階段から落ちて入院したのもタイミングを失う原因になったのかもしれない。
「じいじ。早くばぁばに会えるといいね」
突然仕事に呼び出されたり、ケガをした平(時任三郎)の代わりに母(石田ひかり)の故郷へ行ったりと忙しい朝顔。
娘のつぐみ(加藤柚凪)は不満顔だ。
つぐみにちゃんと話さなきゃいけないね、と朝顔はつぐみに母のことを話し始める。
「ママね、ばぁばを探しに行くの。つぐみが生まれる前にね、とっても大きな地震があったの。(中略)その時ね、ばぁばも波に連れて行かれちゃって。どこにいるか分からないの」
神妙な顔で聞くつぐみ。こんな小さい子が震災についてどこまで理解できるのかは分からないが、朝顔の思いはきちんと伝わったようだ。
ずっとママがいいと甘えていたつぐみが次の日には「ママ、パパとじいじのことは任せて」なんて言っていた。
最後、気になるシーンがあった。
大じぃじ(柄本明)が仏壇から「里子」と刺繍されたハンカチを取り出す。包まれていたのは歯。
朝顔の母である里子の歯だろうか。乳歯には見えなかった。ご遺体はすでに見つかっていて、大じぃじは朝顔たちに言い出せないでいるのだろうか。第1シーズンでは4話で妻を捜索する平に対し「もう8年経った、いいかげん受け入れろ」と強く言うシーンもあった。
次回はこちら:上野樹里「監察医 朝顔」3話「じぃちゃん朝顔に黙っていたことがある」事実を受容するということ
■監察医 朝顔
1:上野樹里「監察医 朝顔」1話。2019年の傑作の続編。どうか普通の幸せが続いてくれ、どうか
『監察医 朝顔』
フジテレビ系列 毎週月曜よる9時
原作:香川まさひと、漫画:木村直巳、監修:佐藤喜宣 「監察医 朝顔」 (実業之日本社)
脚本:根本ノンジ
演出:平野 眞、阿部雅和、三橋利行
プロデュース:金城綾香
主題歌:折坂悠太「朝顔」(Less+Project.)
出演:上野樹里、時任三郎、風間俊介、志田未来、中尾明慶、森本慎太郎(SixTONES)、藤原季節、斉藤陽一郎、坂ノ上茜、田川隼嗣、宮本茉由、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、加藤柚凪 、戸次重幸、平岩紙、三宅弘城、杉本哲太、板尾創路、山口智子、柄本明ほか
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