【養子縁組コラム 08】血のつながりのない親子。「だんだん似なくなる」を実感
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- 【フォトギャラリー】「血のつながりはなくても……」養子縁組した息子との充実した日々
telling,読者のみなさん、こんにちは。わんぱく坊主の息子は、もうすぐ2歳の誕生日を迎えます!1歳の誕生には、「一升餅」ならぬ「一升パン」を夫が作ってくれました。今年も夫が何か作ってくれることを期待しています!
小さいときの方が似ていたと感じる
息子とは血がつながっていないのに、昔からよく「似てる」って言われます。私たち夫婦はともに丸顔で、丸い目をしているのですが、息子も全体的に「丸いつくり」のタイプ。人間を「丸いタイプ」か「四角タイプ」かでジャンル分けしたらきっと同じ部類なんでしょうね。養子縁組親子の集まりなどで感じるのは、血がつながっていないはずなのに、なぜか全員似ているんです。不思議ですよね。
子どもって、どんどん顔が変わっていきますよね。よく「生まれたときはパパ似で、大きくなったらママ似」などと言われますが、私たちの場合、それはないだろうと思います。むしろ、だんだん似なくなってきている気がする。もっと小さいときの方が似ていたな、と感じることがしばしばあります。やっぱりそこは、受け入れていかないといけないと思います。
人間は年をとると親に似てくるって言いませんか?時々、息子の顔をまじまじと見て、生物学上のお父さんはこんな顔をしているのかな、とふと思う時があります。それは少し寂しいことではあります。
でも、周りからは「笑い方がそっくり」ってよく言われます。一緒にいると似てくることもあるんだろうな。
息子の運動神経の良さはどこから?
実母さんの情報は縁組団体を通じていただいていて、一度だけお会いしたこともあります。と言っても、数十分程度の面会だったので、お母さんの性格まではわかりません。父方の情報はありません。どういうタイプで、どんな容姿なのかまったく知りません。
息子の資質はどこから来ているんだろう、って時々考えるんです。いまあきらかに長けているのは運動能力。体も非常に筋肉質で、抱きしめるとぎっしりと密度が高い。「ふわふわ感」はゼロ(笑)。同じ月齢の中では、一番よく動いていて、走ったら速いし、ボールを投げるのも上手いし、ジャンプや鉄棒もするので、体幹があるなと感じます。
夫はサッカー少年だったので、運動神経は良いと思います。家では息子にボールを与えているのですが、本人も好きなようでよく遊んでいます。息子の運動能力の高さが、日々の遊びから身に着いた後天的なものか、生まれ持った先天的なものか、わかりません。
よく、夫と息子が同じ寝相で寝ていることがあります。親子って寝相がリンクしません?そうだとすると、たいがいの人間は一緒に生活していると、お互いリンクしてくるんじゃないかと思うんです。そういう意味では、私たち親子はまだまだ「似てくる」かもしれません。
告知方法は何が正解かわからないけど
これからも息子が大きくなっていくにつれ、「こんな能力も持ってたんかい!」と、想像すらしなかった発見があるかもしれません。
最近、息子はまだ言葉にならない「コトバ」で何かを一生懸命説明してくれます。もう少ししたら、おしゃべりできるようになるんだろうな。どんな話し方で、どんなことを話すのか楽しみです。
その一方で、自分は養子であることを「告知」をする時期が近付いているとも感じます。一般に「真実告知」とも言われます。
告知の方法やタイミングは各家庭で違います。私たちは、「息子が話せるようになったら告知をしよう」と考えています。中には、言葉のわからない頃から事実を伝えていたり、早くから実母さんの写真を見せたりして、「この人は誰?」と聞かれたら説明をする家庭もあるそうです。
何が正解かはわからない。でも、一つ一つ、夫婦で話し合って決めたことを大切にしていけたらと思います。
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