現状に不満はないけど、なんかしっくりこない私が本屋さんで気づいたこと
●編集部コラム
充実しているはずなのに、モヤモヤする
もう2018年を振り返る時期になってきましたが、今年は、私にとって大きな変化が続いた1年だった。
引っ越したり、会社を辞めてフリーランスでの仕事を始めたり、犬を飼い始めたり……
変化が大きかった分、満足度も大きい。35年間生きてきた中でTOP3に入るくらい充実した1年だったと思う。
こんなに満足度が高かった2018年。でも私は今、すごくモヤモヤしている。
今の状況が全然しっくりこないのだ。
かと言って「じゃあ、どういう状況なら満足なんだ?」と自分に問いかけても、全然答えが出てこない。なんというか、理想像が描けない感じ。
そこで、私は考えた。どうやって自分が求めている理想像を探せばいいのか。
出た結論。まずはサンプルを採取しよう!
というわけで、私は自分の理想像を探すべく、本屋に向かった。
本屋さんはサンプルの宝庫。特に、女性誌は、いろんな服、いろんな生き方を今っぽい切り口で提案してくれる。
本屋に入ってまず迷わず向かったのは、女性向け雑誌のコーナーだ。
表紙に踊る文字をざっと眺める。
新しい自分を発見してみよう、倹約術、細見え、女っぽ、ベストコスメ、かっこいい女、ベーシックが一番……
正直全然触手が伸びない。
あれ?ここに私が求めていた答えはないぞ?
本屋でサンプルは見つかるのか?
女性誌コーナーに採取すべきサンプルを見つけることができなかった私は、男性誌・漫画雑誌コーナーと流れ、実用書コーナーに流れ着く。
料理、裁縫、旅行……どんな本が売れているんだろう?となんとなく見ながら、行き着いたのは女性向けエッセイの棚。
メイク術、着回し術と並ぶ本の中、私の目についたのは、コーチングのプロとして活躍されているワタナベ薫さんの「理想の自分を作る未来手帳」という本。
本のコーナーにならんでいたけど、それは、週ごとにスケジュールを管理できる普通の手帳だった。
ただ、カレンダーの前後にさまざまなワークが載っていて、例えば、
・やりたいことを50個書き出してみよう
・3年後の自分になりきって日記を書いてみよう
・10年後の自分になったつもりで、自分に手紙を書いてみよう
など、書き込むだけでコーチング的な質問に取り組めるようになっている。
手帳カバーが渋めの紫色なところがあんまり好きじゃない。
あと、ところどころ「ここは何を書き込めばいいの?」と思うようなページがあるのも気になる。コーチングの本は何冊も読んだし、ワークも鬼のように取り組んでいた時期がる。うーん、買うまででもないかな……。
本屋をぐるぐる回っては、エッセイの棚に戻ってきてその手帳を手にして……を5回繰り返し、「こんなに気になるなら買おう!」と決意し、レジへ向かった。
理想像を見つけるために必要なのはサンプル採取ではなかった
本屋でサンプルを採取すれば、自分のなりたい理想像が見るかるかと思ったら、そうじゃなかった。
手にとってピンときたこの手帳から予想するに、おそらく私に必要だったのは、サンプル採取ではなく、自分の本心と向き合うことだったようだ。
そりゃそうだよなぁ。完成図のないジグソーパズルを組み上げるのは不可能だし、設計図のないお家がまともに完成する訳がない。
まず、自分で完成像を決めて、その完成に向かってサンプル収集しないと、結局とっちらかっちゃうし、いびつなものが完成してしまうよなぁ。と腹落ちした。
さあ、何事も買って満足してしまう、積ん読常習犯の私ですが、ちゃんとこの手帳を活用できるのでしょうか。モヤモヤから脱出したいという欲求は強いので、スキマ時間を見つけて、頑張り過ぎない程度に取り組みたい……です!
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