フリーアナウンサー 高橋真麻(36)

高橋真麻「私、ウソをつけないように育てられたんです」

フリーアナウンサー 高橋真麻(36) 12月22日に結婚なさった高橋真麻さん。telling,のインタビューに登場してくださった際には「一人でお酒を飲む時間」について語ってくれました。これからは夫婦仲良く飲む機会も増えそうですね! ――6月24日、東京都内でコニャックブランド「ヘネシー X.O」を使った「ヘネシー X.O カクテルコンペティション 2018」が行われ、フリーアナウンサーの高橋真麻さんが総合司会を務めました。明るいキャラクターでバラエティー番組に引っ張りだこの真麻さん。telling,編集部が〝愛されキャラ〟の秘密に迫りました。

「ヘネシー X.O カクテルコンペティション 2018」は「ヘネシー X.O」の味わいを活かした創作カクテルの腕前を20名のファイナリストがライブで競い合うもので、今年で3回目。上品なブラックレースのワンピースで登場した真麻さんは昨年に続いて総合司会を務めたとあって、自身も大のお酒好きとのこと。イベント後のトークセッションでも、「ヘネシー X.Oは去年、総合司会をしたときにいただいて、大事にちびちび飲んでいます。ここぞ、という時のお酒ですね」と語っていました。

イベント終了後、同じくお酒を愛するtelling編集部員Kが、真麻さんにお酒とのつき合い方や仕事に対する考え方など、じっくりお話をうかがいました。

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一人でお酒を飲みながら考えること

私にとって、お酒は仕事が終わった後の、オンとオフの切り替えのためのアイテムです。だから、仕事が終わっておいしいお酒が飲めるのが一番の幸せです。その日の仕事が順調に進んで、体調もいいというのがベストなお酒の飲み方だと思うので、毎日そういうふうに飲めることを目指しています。

私は炭酸が好きなので、よく飲むのはビールやシャンパン。それから、家なら缶チューハイですね。もう、箱買いしてます。

飲み方は、色々です。みんなでワイワイ飲むときもあれば、友達とゆっくり飲むこともありますし、一人酒もします。私は友達と飲んで帰っても、一人でもう1回飲むんです。外で飲んだ時は、「きっちり家に帰らなくちゃ」と思うのでそんなに酔っ払えないですが、家だとあとは寝るだけなので、リラックスできます(笑)。テレビを見たり、考え事をしたりしながら、1日を振り返る時間にしています。

一人でお酒を飲みながら、今日、あの話は笑ってもらえて良かったな、とか、あのときにすべったな、とか、その日のお仕事のことを色々考えることもありますね。特に生放送の後だと、けっこう「エゴサーチ」もします。視聴者の方の反応がダイレクトで返ってくるから、ああ、こういう言い方をすると良くないんだ、とか、こういうことを話すと評価されるんだ、と考えることもあります。私、趣味というと仕事か、恋愛か、お酒にしか興味がないんです(笑)。

いま、おつきあいしている彼と飲みに行くこともありますよ。デートで、ベロベロに酔っ払うのも好きです。彼は割とお酒が強いほうだと思いますが、一緒にべろべろになって千鳥足で帰ってくるときに、ああ、幸せだなあと感じます(笑)。私の両親はお酒を多少は飲むのですが、ベロベロに酔っ払うようなことがないので。そうやって若いお酒の飲み方をした時は、とても楽しい気分になります。

自分を良く見せよう、という気持ちは1ミリもない

こんな風になんでも正直に話しすぎるので〝ぶっちゃけキャラ〟と言われることもありますが、私は、ウソをつけないように育てられたんですよ。子どもの時、テストの成績や友達と遊ぶ予定について親にウソをついたら、とんでもなく怒られて。それがあまりにも怖くて、こんなに怒られるくらいならウソをつくのをやめようって思ったんです。それ以降、学生時代からウソをつかない生活をずっとしてきたので、ウソがつけない体質になってしまいました。

だから、自分を良く見せようとか、自分の能力以上にえらく見せたいというのは1ミリもないですね。等身大でいたいと思っています。知ったかぶりせずにわからないものはわからないって言いますし、人の良いところは、素直に素晴らしいって言えます。人のことをねたんだり、そねんだりしない性格に育ててもらったことは、両親に感謝しています。

今の社会って、よく人と比較するじゃないですか。でも、それって本当に疲れちゃう。人と比べる必要なんてないし、ものさしはみんなそれぞれ違う。SNSにしても、人は自分の悪いところやネガティブなところは見せなくて、良い面ばかりを見せたがる。それと自分を比べて、自分のほうが劣っているだとか、自分が不幸だと思い悩んだりするなんて、意味ないなって思います。

人の2倍、ポジティブに頑張る

でも、私も落ち込むことはあります。自分はフジテレビ時代、すごくネガティブになった時期があって、本当に負のループに入っていたんですが、それではダメだと思って。もともとネガティブな性格なんですけど、自分に対して「生きる気200%!」って声をかけて、人の2倍、ポジティブに頑張るようにしています。

2013年にフリーになりたての頃も、何が正解かわからないことばかりで苦労しました。「真麻さんらしくやってください」って言われても、「え?この方が求めている私らしさって何だろう」って。フルスイングで仕事をしても、空振りばっかりという感じでした。
2、3年経ってようやく、制作の方が求める私のキャラクターや立ち振る舞いがわかってきて、今はかなり、仕事がしやすくなってきました。でも、フリーは本当に厳しい世界で、結果を残さなければ次は呼ばれない。いつ仕事ゼロになるかわからないので、気を引き締めていかないと、と思っています。

今でもその日の仕事を振り返って反省することは多々あります。最近のバラエティ番組ではエピソードトークを求められることがよくあるのですが、うまく話がまとまらなかったり、あまりウケなかったりすると悔しくて。その点、芸人さんは色々なことにアンテナを張っているし、ちゃんとオチをつけてお話になられるから、やっぱりすごいなあと思っています。

人間関係は”鏡”のようなもの

でも、本当にありがたいことに、私のつたないトークを芸人さんたちがうまく拾って、笑いに変えていただける。芸人さんにとって〝いじりやすい〟キャラクターだからだと思うんですが、それはすごくありがたいことです。私にちょっときつめのことを言っても、本気で怒るようなことはないので。基本的に、皆さん愛情を持っていじったり、ツッコミを入れてくれたりしてくださいます。そこに対する感謝の気持ちが先方にも伝わっているんじゃないかと思います。

私は、人間関係は〝鏡〟のようなものだと思うようにしています。自分が苦手だとか、好きじゃないと思っている人にはその気持ちが伝わって、相手にもそういう風に思われてしまうと思う。だから私はいつも、仕事の相手に対して愛情とトキメキをもって接するようにしています。

フォトグラファー。岡山県出身。東京工芸大学工学部写真工学科卒業後スタジオエビス入社、稲越功一氏に師事。2003年フリーランスに。 ライフワークとして毎日写真を撮り続ける。
好きを仕事に