渡辺直美さんがくれた「挑戦」の勇気。変われた私の今とこれから

今や日本を代表するファッションアイコンの渡辺直美さん。彼女のおかげで、「暗かった自分が激変した!」というtelling,世代のクリエイターがいます。その“P∞Nちゃん”(ponちゃん)が、渡辺直美さんプロデュースのshu uemura限定リップコレクション発売記念イベントに出撃。イベントのリポートとともに、直美さんからどんな影響を受けたのか、思いを綴ってくれました。

 皆さんこんにちは! P∞Nと申します。

 デザイナー、アーティストとして活動中で、オリジナルのドレスのデザインやショー、ワークショップなどのイベントも開催しています。

P∞Nちゃんインスタグラムより
P∞Nちゃんインスタグラムより

 その私がこのたび、渡辺直美さんがシュウ ウエムラと組んでプロデュースしたコスメ、「naomi×shu uemura限定リップコレクション発売記念イベント」に、telling,のいわばリポーターとして参加してきました。

渡辺直美さんが何度も発した「挑戦」という言葉

 イベントで、直美ちゃん(と愛をこめて“ちゃん付け”で呼ばせていただきます)は、自身がプロデュースしたコレクションに対して、そしてコラボレートしたshu uemuraというブランドに対しても、「挑戦」という言葉を何度も、何度も使っていました。

 実際に、もともとパッと見は奇抜なほど大胆なメイクカラーの提案など、常に新たなチャレンジを続けているshu uemuraと、「ファッション」×「メイク」×「表現」すべてで自分の魅力を「これでもか!」とアピールしている渡辺直美ちゃん。両者のタッグで生まれたリップは、「ありそうで、ない」色みといい、思わず手にしたくなるネーミングやストーリー性といい、コンセプトの細部までこだわり抜いた「挑戦」を感じさせるものでした。

 そんな挑戦を成し遂げるグレートなアーティスト、渡辺直美ちゃんは私にとって、ずっと憧れだったアイコン。お姿を直に拝んだ感動は、言葉では言い尽くせないほどでした。

 と、言うのも……。

コンプレックスのかたまり、「私なんか」の嵐だった

 小さい頃から「出っ歯、すきっ歯、太ってる」と、容姿のコンプレックスてんこ盛りだった私。そのためにいじめにも遭ったし、脳内は「私なんか……」と自己卑下のオンパレード。
 学校を卒業後は、「好きな服を着て新しい世界に行けば、変われるかも?」と心機一転のつもりで美容師になったけど、「好きな服を着るだけじゃうまくいかない」(当たり前の)現実を目の当たりにして挫折。転職してマッサージ師になるも、人の体を整えるすべはわかったものの、心は「私なんか……」とすねたまま。生きづらさを抱えたまんまで、うつにだってなりました。

 心がダークなら、見た目もダーク。ほんの1年ちょっと前の私は、とにかくできるだけ人目につかないよう、着るモノも暗いグレーばかりでした。

グレーばかり来ていた“グレ子”時代。笑顔の奥で心はまだまだ閉じていました

 そんな私に訪れた“セカンドインパクト”。それが、渡辺直美さんの大ブレイクでした。

 毎日のようにテレビやネットで目にする「ビヨンセ」をはじめ、大胆なメイクやコスチュームで堂々と振る舞う姿は、「私もああなりたい!」「絶対なるわ!」と憧れや決意を抱かせた……かと言うと、実はそうではなかったのです!

「うらやましい」と「うらめしい」、ない交ぜの心

 その頃感じた、私の正直な心の内は、

 「お、おのれ……。私と同じ太った姿でありながら、なぜそんなに人気を集めるのだ」

 「うらやましい」と「うらめしい」がマーブル模様にとぐろを巻くこじれ具合。素直に「すてきだな!」とは思えかった、それくらい、心がすねていたと思います。

 でも、徐々に気持ちが変わってきました。いつでも魅力いっぱいの直美ちゃんを見ているうちに、

 「あのメイク、どうやっているのかな」「私にもできるかな」

 見よう見まねでメイクやヘアを研究するようになり、さらには自撮り写真をインスタにアップするまでになったのです。

P∞Nちゃんインスタグラムより

“直美ちゃん”をマネすることで、徐々に自信が

 「似てる!」「直美ちゃんみたい!」

 見知らぬ人からいくつもコメントがつき、以前の“グレ子”(グレーばかり)な私を知る人からは「別人!」と言われる日々。私自身、自分の変化に驚いたし、どんどん変わっていくのが楽しかった。
 自信が、ついてきたんですね。ちょっとずつ、やってみたその分だけ。直美ちゃんが今回、イベントで繰り返した「挑戦」という言葉、小さな積み重ねだけれど、私もやってきたんだな……。

P∞Nちゃんインスタグラムより

 そして今、目の前のステージに直美ちゃんがいます。一挙手一投足を見逃すまいと熱い視線を送りつつも、これまでの流れが思い出されて、遠い目になる私。

 だって、「似てる!」と言われて嬉しくて、意図的に真似していたものが、その後どうなったと思います?

マネではない「私自身」を表現したい

 「似てる似てるって、もうイイよ」
 「私は私なのに」

 今年に入って早々には、心がナント、こんなことをのたまうように!

 以来、「直美ちゃんの真似っこ」は封印。より「私自身」であることに夢中になっていきました。誰かではない自分だけの世界を表現したい気持ちがわき起こり、そうすることが、少しずつでも怖くなくなっていきました。

P∞Nちゃんデザインのウエディングドレス&タキシード(インスタグラムより)

 「リップを塗ることで、一歩踏み出すパワーを感じて」
 「恐れないで、攻めてみて」

 ふと、イベントに意識が戻ると、ステージの上からやっぱりこんなポジティブなメッセージを贈ってくれる直美ちゃん。やっぱりあなたは、私にとってお手本で憧れ。
 でも今、私はこう言いたい。あなたの言葉どおり「恐れずに、攻めの姿勢」で。

 私ももっと、表現していくよ、
 同じラインに立てるくらいに、もっともっと挑戦していくぞ、って。

  

  • ――直美ちゃんによるセカンドインパクト以前の、ファーストインパクトでありサードインパクト以降も影響を与えてくれている存在も、私にはいるのです! そのことについては近々また、telling,の別の機会にてお伝えできるはず。 どうぞお楽しみに――

●シュウ ウエムラ

●P∞Nちゃんインスタグラム

構成:篠田麻由美(telling,編集部)

デザイナー&アーティスト。キッチュでカラフル、どこにもないパワーいっぱいのコスチュームのデザインが人気。
フォトグラファー。北海道中標津出身。自身の作品を制作しながら映画スチール、雑誌、書籍、ブランドルックブック、オウンドメディア、広告など幅広く活動中。
telling,創刊副編集長。大学卒業後、会社員を経て編集者・ライターに。女性誌や書籍の編集に携わる。その後起業し広告制作会社経営のかたわら、クラブ(発音は右下がり)経営兼ママも経験。
コンプレックスは愛