渡辺直美さんがくれた「挑戦」の勇気。変われた私の今とこれから
皆さんこんにちは! P∞Nと申します。
デザイナー、アーティストとして活動中で、オリジナルのドレスのデザインやショー、ワークショップなどのイベントも開催しています。
その私がこのたび、渡辺直美さんがシュウ ウエムラと組んでプロデュースしたコスメ、「naomi×shu uemura限定リップコレクション発売記念イベント」に、telling,のいわばリポーターとして参加してきました。
渡辺直美さんが何度も発した「挑戦」という言葉
イベントで、直美ちゃん(と愛をこめて“ちゃん付け”で呼ばせていただきます)は、自身がプロデュースしたコレクションに対して、そしてコラボレートしたshu uemuraというブランドに対しても、「挑戦」という言葉を何度も、何度も使っていました。
実際に、もともとパッと見は奇抜なほど大胆なメイクカラーの提案など、常に新たなチャレンジを続けているshu uemuraと、「ファッション」×「メイク」×「表現」すべてで自分の魅力を「これでもか!」とアピールしている渡辺直美ちゃん。両者のタッグで生まれたリップは、「ありそうで、ない」色みといい、思わず手にしたくなるネーミングやストーリー性といい、コンセプトの細部までこだわり抜いた「挑戦」を感じさせるものでした。
そんな挑戦を成し遂げるグレートなアーティスト、渡辺直美ちゃんは私にとって、ずっと憧れだったアイコン。お姿を直に拝んだ感動は、言葉では言い尽くせないほどでした。
と、言うのも……。
コンプレックスのかたまり、「私なんか」の嵐だった
小さい頃から「出っ歯、すきっ歯、太ってる」と、容姿のコンプレックスてんこ盛りだった私。そのためにいじめにも遭ったし、脳内は「私なんか……」と自己卑下のオンパレード。
学校を卒業後は、「好きな服を着て新しい世界に行けば、変われるかも?」と心機一転のつもりで美容師になったけど、「好きな服を着るだけじゃうまくいかない」(当たり前の)現実を目の当たりにして挫折。転職してマッサージ師になるも、人の体を整えるすべはわかったものの、心は「私なんか……」とすねたまま。生きづらさを抱えたまんまで、うつにだってなりました。
心がダークなら、見た目もダーク。ほんの1年ちょっと前の私は、とにかくできるだけ人目につかないよう、着るモノも暗いグレーばかりでした。
そんな私に訪れた“セカンドインパクト”。それが、渡辺直美さんの大ブレイクでした。
毎日のようにテレビやネットで目にする「ビヨンセ」をはじめ、大胆なメイクやコスチュームで堂々と振る舞う姿は、「私もああなりたい!」「絶対なるわ!」と憧れや決意を抱かせた……かと言うと、実はそうではなかったのです!
「うらやましい」と「うらめしい」、ない交ぜの心
その頃感じた、私の正直な心の内は、
「お、おのれ……。私と同じ太った姿でありながら、なぜそんなに人気を集めるのだ」
「うらやましい」と「うらめしい」がマーブル模様にとぐろを巻くこじれ具合。素直に「すてきだな!」とは思えかった、それくらい、心がすねていたと思います。
でも、徐々に気持ちが変わってきました。いつでも魅力いっぱいの直美ちゃんを見ているうちに、
「あのメイク、どうやっているのかな」「私にもできるかな」
見よう見まねでメイクやヘアを研究するようになり、さらには自撮り写真をインスタにアップするまでになったのです。
“直美ちゃん”をマネすることで、徐々に自信が
「似てる!」「直美ちゃんみたい!」
見知らぬ人からいくつもコメントがつき、以前の“グレ子”(グレーばかり)な私を知る人からは「別人!」と言われる日々。私自身、自分の変化に驚いたし、どんどん変わっていくのが楽しかった。
自信が、ついてきたんですね。ちょっとずつ、やってみたその分だけ。直美ちゃんが今回、イベントで繰り返した「挑戦」という言葉、小さな積み重ねだけれど、私もやってきたんだな……。
そして今、目の前のステージに直美ちゃんがいます。一挙手一投足を見逃すまいと熱い視線を送りつつも、これまでの流れが思い出されて、遠い目になる私。
だって、「似てる!」と言われて嬉しくて、意図的に真似していたものが、その後どうなったと思います?
マネではない「私自身」を表現したい
「似てる似てるって、もうイイよ」
「私は私なのに」
今年に入って早々には、心がナント、こんなことをのたまうように!
以来、「直美ちゃんの真似っこ」は封印。より「私自身」であることに夢中になっていきました。誰かではない自分だけの世界を表現したい気持ちがわき起こり、そうすることが、少しずつでも怖くなくなっていきました。
「リップを塗ることで、一歩踏み出すパワーを感じて」
「恐れないで、攻めてみて」
ふと、イベントに意識が戻ると、ステージの上からやっぱりこんなポジティブなメッセージを贈ってくれる直美ちゃん。やっぱりあなたは、私にとってお手本で憧れ。
でも今、私はこう言いたい。あなたの言葉どおり「恐れずに、攻めの姿勢」で。
私ももっと、表現していくよ、
同じラインに立てるくらいに、もっともっと挑戦していくぞ、って。
- ――直美ちゃんによるセカンドインパクト以前の、ファーストインパクトでありサードインパクト以降も影響を与えてくれている存在も、私にはいるのです! そのことについては近々また、telling,の別の機会にてお伝えできるはず。 どうぞお楽しみに――
構成:篠田麻由美(telling,編集部)
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