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コンプレックスは愛

CHAI「コンプレックスはアートなり!」不完全さが個性でかわいい

世間の「こうあるべき」にとらわれず、前を向きつつ不完全なところも人間らしくてむしろ好き。「コンプレックスって、愛すべきもの」というメッセージを伝えたいという思いで始まった本特集「コンプレックスは愛」。 今回インタビューしたのは、双子のマナ・カナにリズム隊のユナ・ユウキからなる4人組バンド「CHAI」。メンバー全員がコンプレックスのかたまりで、自分に自信が持てなかったそう。彼女たちはどうやってコンプレックスに向き合い、前を向けるようになったのか、話を聞きました。

●コンプレックスは愛

「コンプレックスはアート」とは?

ユウキ: 元々私たちはネガティブな4人なんだよね。それぞれ外見のコンプレックスがあって、学生時代は自分に自信がなかった。クラスでも目立たないよう小さく小さくなって。私は痩せすぎてしまう体が特に好きになれなかった。

でも、私たち4人が出会って、自分がコンプレックスだと思っていた部分を「そこがいいんだよ!」「もっと見せていいんだよ、見せた方がかわいいよ!」ってお互い褒め合うようになって、自分でもああそうか、ってどんどん自信がついてきたの。自分で自分を認めてあげられるようになった。

マナ: 褒めるっていう文化が、日本にはないんだよね。「かわいい」と言われるのはテレビに出ている人か、クラスの数人の子で、それ以外はみんなブス。「かわいくない」じゃなくて「みんなブス」ってなることにすごく違和感あった。

マナ「鼻、耳、目、体形……どんな女性にもかわいい部分が一つはある」

ユウキ: ずっと褒められずに生きてきたから、「褒められるってすごい気分がいい!これがもっと広まったらいいね」って盛り上がったんだよね。そして、私たちには音楽がある。自分に自信がなかったCHAIだからこそ「コンプレックスって素敵だよ!その個性がいいんだよ」って伝えられる。だから、CHAIのコンセプトを「コンプレックスはアート」にしたの。

マナ: 生まれた時から女性にはかわいい部分が一つは絶対にある。その子の鼻、耳、目、体形もそう。誰だって「かわいい」って言われたい。コンプレックスに悩んできた私たちだから、「違うよ!みんなそれぞれかわいいよ!」っていう気持ちをことばにした、「NEOかわいい」っていう新しい価値観を世の中に広めたいんだよね。そもそも、「かわいい」の基準って誰が決めたかわかんないし、だから「かわいい」の範囲を広げていこう、って。

CHAI『N.E.O.』Official Music Videoより

ユナ: 4人の強みは、今まで誰にも「かわいい」って言われてこなかったこと。私たちの顔で歌えば絶対伝わるだろうって。

「コンプレックスに悩んできた私たちが、『かわいい』の新しい価値観をつくる!」

コンプレックスを思いきって「出して」みたら、初めて自分を認められた

カナ: 今でこそ自分の顔を愛せてるけど、昔は、一重で目が小さいのが嫌で、ずっとアイプチしてた。

マナ: 私たち双子は、目が小さいし逆に痩せられないんだよね。歯並びが悪いし。

カナ: 顔が卑弥呼に似ているというか平安顔だよね。

カナ「今でこそ自分の顔を愛せてるけど……」

――自分たちの顔を、明るく言いたい放題……。

マナ: 短足だし毛深いし、腋毛とかすごいんだよね、毛ってコントロール効かないし、生えたいところに生えてくれないし、守りたいんだなってすごく思う(笑)。

ユナ: 私は体の末端が大きいの。顔も手足も。特に、顔の輪郭もコンプレックスで、ずっと髪の毛を頰に垂らして、顔の面積を狭くして生きてた。

――そんなコンプレックスをどうやって乗り越えたんですか?

ユウキ: お互いをとにかく徹底的に褒めあって、自信がついたことかな。褒められて「そんなことないよ~」という謙遜やウソがここにはなくて、素直に褒めて、「ありがとう」と返せることで自信がついた。初めて自分を認められた気がする。

ユウキ「CHAIのみんなに会って、初めて自分を認められた」

ユナ: 私が顔の輪郭を気にしていたときは、誰にも顔を見られたくなかったし目立ちたくなかった。気持ちがふさぎ込んで、下ばかり向いていて。髪の毛で輪郭を隠して、そこに吹き出物ができてさらに隠してしまう悪循環。 そもそも体の末端が大きくて、顔も手足もやけに発育してるんだよね!

マナ: 大きいよね。めちゃくちゃドラムに向いてる体形だし、既にドラマーとしての才能があるってこと。特権だよね。

目が合うたびにハグをしてさ
肌を褒め合って
それがFAMILY MEMBER
くだらないことで笑って泣いて
おなかつつき合って
それがFAMILY MEMBER
(CHAI「FAMILY MENBER」より)

マナ: もったいないことだらけ。「輪郭、出して出して!!」って会うたびに言ってたよね。

ユナ: 体の末端が大きいこともいいと思えなかったし、 みんなの言うことをすぐには聞き入れられなくて。でも、これだけおしゃれでセンス抜群なメンバーが「輪郭を出した方がかわいい」って言ってくれるし、ユウキなんて「逆に、隠してると、余計大きく見えるよ」って言ってくれたから、よし、出してみるか!、って(笑)。

ユナ「手や足、顔……体の末端が大きいことを昔はすごく気にしてた」

それでいざやってみたら、すごく綺麗だって褒めてもらえて。「もう上しか向かないよ!下を向くときは靴紐を結ぶときくらいだよ!」っていうくらい、今は自分を愛せるようになった。

続きの記事<CHAI「『かわいい』の正解はひとつじゃない。不完全な部分こそ、愛しい」>はこちら

  • ●CHAI(チャイ)さんプロフィール  
    2015年に始動した双子のツインボーカルマナ(Vo/Key)・カナ(Vo/Gt)にベースのユウキ、ドラムのユナを合わせた4人組女バンド。「コンプレックスはアート」「NEOかわいい」というコンセプトを掲げて活動。ファーストアルバム「PINK」はCDショップ大賞入賞、2018年にはアメリカ、イギリスのレーベルからもリリースされ、世界で最も影響力のある音楽メディアPitchforkに「The Best Rock Album 2018」に選出された。2月13日に、セカンドアルバム「PUNK」をリリース。
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