Ruru Ruriko「ピンク」06

生理の話は恥ずかしいこと? Ruru Ruriko「ピンク」

ミレニアル女子の生き方を伝えるtelling,では、今、「生理」について考えています。telling,にコラムを寄せてくれているRuru Rurikoさんは、このテーマをどう考えるのでしょう? とてもプライベートだけれど、大切なこと。男性にも知っておいてほしいことーー。

●Ruru Ruriko「ピンク」06

生理についてのお話。
みなさんは友達、恋人、人前で生理について話しますか?もしくは抵抗がありますか?
生理は自然なものだし隠す必要なんて、恥ずかしがる必要なんてない! という意見もある一方、そこまで聞きたくない、友達や恋人ましてや公共の場で話している人なんて信じられない! という意見もあると思います。

わざわざ噓をつくりよりはわかりやすい

私は女子校に通っていたせいか、中高生の時は生理については周りもかなりオープンでした。なので学生の頃、生理について人前で話すのが恥ずかしいと感じたり、トイレに行くのにナプキンは隠さなきゃ!とそこまで強く感じた記憶はありません。
しかし今、社会人になって、職場で堂々とナプキンを持ってトイレに行くかと言われたら確実にNOですし、ポーチに入れていきます。でもやはり、ナプキンが入ったポーチを持ってトイレに行ったり、生理痛が辛いと人前でいうことにはあまり抵抗はありません。恋人や友達にも、「今生理中なんだ。」くらいのことは言います。生理中はイライラしたりお腹が痛くて予定をキャンセルする時にわざわざ嘘をつくよりわかりやすいと思うので。

妊娠は、とてもプライベートなことなのに公的なこと


一方で、生理について話したくない、聞きたくないという意見もわかります。アメリカのフェミニストとしても有名なロクサーヌ・ゲイの著書『バッドフェミニスト』で、妊娠についての話がありました。妊娠はとてもプライベートなことなのに、とても公的だと彼女は言います。妊婦は体形で妊娠していると周りはわかるし、それで知らない人からでも妊娠ついて話しかけられる事がある。確かにそうですよね、それが好意からくる質問でも、全く知らない人やたまたま会話した人に『何ヶ月目なんですか?』なんて聞かれたりするけれど、それって凄くプライベートな質問。

生理の話は、断ってもいい

生理もとてもプライベートな事だと思います。それは多くの女性に毎月起こる自然現象であるけれど、一人の人の体のことだから話したくない人は話さなくていいと思います。そして、そこまで他人のプライベートについて聞きたくないという人は、もし話をふられたら「そういう話苦手だから。」と断ってもいいと思います。
私は特に血が苦手というわけではないですし、聞いていて問題はないですが、苦手な人は確かに嫌なのかもしれません。又、生理が凄くプライベートなものだと感じている人は、他人に生理事情についてあまり詳しく話されたり、公共の場で話している人をみると、人のプライベートをいきなり覗いてしまったような、居心地の悪さを感じてしまうのではないでしょうか。

人前で話す、話さないは個人の選択

生理について人前で話す、話さないは個人の選択だと思います。しかし、今まで人前で話すべきものではない、男の人の前で話すなんてはしたない、という風潮があったからこそ悩みがあってもなかなか相談できない女性や、生理について全く無知の男性が多くいたのではないでしょうか? あまり話されない話題ゆえに、自分の生理が健康的なものなのか、精神が不安定になってしまうのがPMSなのかなど、毎月自分の体に起きていることなのによくわかっていない女性、自分の近くにいる女性の家族や友達、恋人のことを知らない男性も多いのではないでしょうか?
私たちはラッキーなことにインターネットでほとんどのことを調べることが可能な時代に生きていますが、間違った情報も多く判断は難しいのも現状です。生理は健康に関わる大切なことですから、もっときちんと話せる場があり、学校の授業でもきちんと扱われるべきです。

大切な人のことをケアする、一つの大事な方法

生理に関することで言えば、今までナプキンやタンポンを一度も見たことない男性や、ピルを避妊するためだけの薬や、遊んでいる女の人が使うものと認識している男性もいると聞き驚いてしまいました。ピルは生理前のイライラや体調不良にも効果があるし、避妊のためだけのものではありません。生理痛がとても重く仕事や学校に集中できないなど、悩みや不安がある女性は是非、周りに話せる人がいたら話したほうがいいし、必要であれば産婦人科で相談して欲しいです。そして、男性にも基礎知識を知って欲しいです。生理についてきちんとした情報を持つことは、自分の体や、大切な人のことをケアする一つの大事な方法ではないでしょうか?

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18歳の時にイギリスへ留学、4年半過ごす。大学時代にファッション、ファインアート、写真を学ぶ中でフェミニズムと出会い、日常で気になった、女の子として生きることなどの疑問についてSNSで書くようになる。
あの日のお悩み「せいりせいとん」