Ruru Ruriko「ピンク」07

「痩せたね」の魔法  Ruru Ruriko「ピンク」

「痩せたね」。そう言われると、嬉しいと思ってしまうもの。でも、それって日本だけ? 「美しい」の定義とはーー。以前はダイエットに励んでいたというRuru Rurikoさん。今回は、ダイエットから、女性の「綺麗」を考えます。

●Ruru Ruriko「ピンク」07

「痩せたね」の褒め方が嫌い 

「痩せたね」は多くの場合、褒め言葉として使われ、その後に続くのは、「綺麗になったね」という言葉。
 私はこの褒め方が嫌いです。相手が褒めてくれていることは伝わってくるけれど、「痩せる」=「綺麗・良い」という考え方が明らかに出ていると思うから。

 私は中高生の時に必死に痩せようと色々なダイエットを試したし、痩せたら綺麗になれて、全てがうまいくと思っていました。周りの友達もみんなダイエットに励んでいたし、読んでいた雑誌には常にダイエット特集や着痩せ方法があった。ダイエットで生理が止まった友達はかっこいいと思ったし、みんな常にダイエットや他人の体型の話、そして周りから体型についてコメントされることなんて日常茶飯事でした。

見た目を気にしていた自分がダサいと思った

 体型が美しさの全てじゃないと初めて気づいたのは夏休みを利用してイギリスに短期留学に行った16歳の時。
そこであったのは世界各国から集まったティーンエイジャーたち。今でも覚えているある一人の女の子。日本ではぽっちゃりに入る体型だった彼女の服装は、ぴったりジーンズにピチピチのTシャツ、ジーンズからお肉がはみ出てたけどそんなこと全然気にしてないようにすっごく楽しそうに友達とはしゃいでた。その姿を見て「うわーあの子すごい可愛い!!!」って衝撃を受けました。彼女とは話す機会はなかったけれど、他にも見た目なんて気にせず自信があって魅力的な同世代の子達に沢山あって、自分はすごいダサいと思ったし、自分の「綺麗」の価値観は日本のもので、世界では関係ないんだなと気づいたんです。

 それまで日本では体型について「また太った?」「痩せたら可愛いのに」なんてコメントをされることばかりだったし、あまり褒められたことがなかった私だけれど、イギリスではいろんな人から’You are so pretty’(可愛いね) ‘You are a beautiful person’(あなたは美しい人)なんて言われたのも、もう衝撃的すぎた笑。

 日本は痩せている=綺麗、女性は綺麗じゃないと価値がない、みたいな考えがすごく強いと感じます。勿論これはイギリスや他の国にもある風潮だけれど、日本はさらに皆んながお互いに対して厳しいなと思います。皆さんも周りをよく見たら、知り合いやお友達、体型や見た目はそれぞれ違うけど、魅力的な人は沢山いると思いませんか? それに、何を綺麗かと感じる美意識も人それぞれなのは当たり前だってわかると思います。
 大人だったらそんな見た目なんて今更気にしないよーって人も多いかもしれません。でも若い中高生、20代はこの風潮によって傷ついたり、体に大きな負担をかけて無理なダイエットをしたり、そのせいで精神も不安定になってしまう人が沢山いると思います。

痩せてる=綺麗はバカらしい

 最近は日本では渡辺直美さん、欧米でも色々な体型の人が美しい、モデル体型だけが美しさの象徴ではない、という意見も多く、ブランドの広告でもいろいろな人種、体型のモデルたちが起用され始めています。(有名なモデルはAshley Graham!)

 私はダイエットに反対しているわけではないです。友達でジムに通って体を鍛えている子もいるし、健康のために食事に気を使ってる子もいる。ただ言いたいのは、筋肉がついていてがっちりしていようが、お腹のお肉が服から出てようが、一重だろうが二重だろうが、美しさ、魅力は皆んなそれぞれあって、現代の痩せてる=綺麗はバカらしい、ってこと。

「痩せたね、綺麗になったね」と言われたら

 痩せたな、と思う人がいても本当は体調が悪かったり、無理なダイエットをしてるのかもしれない。太ったなという人も同じく。だからこそ、「痩せたね、綺麗になったね」は使わないで欲しいなと思うのです。ちなみに今の私はこの褒め言葉を貰ったら、「前から可愛いでしょ☺️」って返してます!

続きの記事<セルフケアとベトナムでの日々 RuruRuriko「ピンク」>はこちら

18歳の時にイギリスへ留学、4年半過ごす。大学時代にファッション、ファインアート、写真を学ぶ中でフェミニズムと出会い、日常で気になった、女の子として生きることなどの疑問についてSNSで書くようになる。