“パパ”がいる生活、始めました―23歳サヤの場合―

肉体関係の有無を問わず、経済的に援助をしてくれる男性を探す「パパ活」という言葉がある。本当にそんな都合が良い話があるのだろうか――?テリング編集部では約8千人の女性ユーザーがいる交際クラブ「ユニバース倶楽部」を通じて、実際にパパ活をしている2人の女性に話を聞いた。

 今年の2月に「パパ活」を始めた23歳のサヤ(仮名)。

 華奢な体つきで、丈が膝上の淡い桃色のワンピースがよく似合う。まつげはしっかりとカールしてあり、唇はふっくらとしていて、しっかり自分に合ったメイクを知っている感じ。実年齢よりずっと大人びている印象だった。第一印象を素直に伝えると、「えーうれしい。童顔だから、年下に見られることが多いんです」と、八重歯を見せて、はにかむ。

 サヤはパパ活を始めて半年ほどだが、継続的にデートをしているパパが10人ほどいる。パパの年齢は、下は20代後半、一番年上は50歳過ぎ。銀座や六本木などで食事をするのがお決まりのデートコースだ。

 「パパに『何食べたい?』と聞かれた時にすぐに決断ができるのと、おいしそうに食べるのが気に入られているみたい」。

 「基本的にパパとお会いして食事をするんですが、『ここのお店が美味しいよ』とか、東京のことを教えてくれるんですよ。美術展の招待券をもらったりもするし。東京のことも、人生のことも勉強できるのが一番です」。

 複数回会ったパパと肉体関係を結ぶ「大人の交際」になることもあるというが、「それも含めて楽しんでやっています」と、パパ活の魅力を笑顔で語る。

 サヤは、生まれ育った北関東から上京した。まだ1年も経っていない。もともとパパ活を始めたのは、大学に行くための資金稼ぎだった。「キャバクラも考えたけど、お酒飲めないし、合わないかなと思って」。1回のデートで最高8万円をもらったことがある。安定的に稼げるようになり、気がつけば大学に行くという目的も、今ではどうでもよくなっていた。

 家族にはパパ活をしていることを言っていない。理由を尋ねると、こう話した。

 「一番仲の良い友達にパパ活をしていることを言ったら、関係が崩れたことがあって。『なんか、変わっちゃたね』と言われて。それ以来連絡は一切とってないんですけど。だから自分からパパ活をやっていることをオープンにはしていないです」

 白いふわふわしたワンピースよりも、大人っぽいシックな服を着るようになったり、ブランド品には興味がないが、ちょっと高めの日用品を好んで使うようになったり。パパ活を始めて、お金に余裕ができたことで、サヤは自分が変化したことに気がついている。その変化を楽しむ反面、「一般人の感覚を忘れちゃいけない」という思いもどこかにあるそうだ。収入をパパ活一本に絞るのではなく、飲食店のアルバイトも並行して続けているのはそのためだという。

 今、付き合っている人はいないが、恋愛はしたいと思っているし、いずれは結婚も出産も経験したい。サヤはそう話す。それなら。お節介だと思いながら「パパ活はいつまでやるの? 夢はあるの?」と尋ねた。

 「成長したいし、綺麗になりたいんです。私、田舎で生まれてそこで20年間過ごしてきたんですよ。だから、都会のことはまだよく分からないし、世の中のことをもっと勉強したい。だから今のところ、パパ活を辞める気はないですね」

 真剣な表情でそう語ると、サヤはパパたちからのメッセージが届いていないか、スマホに目を移した。

1988年東京生まれ。慶応義塾大学文学部卒業後、朝日新聞に入社。新潟、青森、京都でも記者経験を積む。2016年11月からフリーランスで活動を始め、取材、編集、撮影をこなす。趣味はジャズダンス。