なぜ今”一夫多妻”?実践者の男性「頭が固い人にはわからない」
一夫多妻のメリットは? 実践者に聞いてみた
話を聞いたのは、香川県高松市に住む藤田隆志さん(64)。レンタルビデオ事業で財を成し、現在はコンサルティング会社の経営者。法的に婚姻関係にある本妻(50)はバリで2人の娘と生活。現在は戸籍上、養子として籍を入れた”第2夫人”の由佳さん(40)、”第3夫人”の陽子さん(35)と、3人で一軒家に暮らしています。
バツ4 離婚理由のほとんどが「僕の浮気」
――えーと。(第2、第3夫人のいる前で何を聞いていいのやら…)
藤田さん(以下藤田) 何でも聞いてくれていいですよ。何でも答えるので。
――では…藤田さんの結婚歴をまずは教えてもらえますか?
藤田 5回結婚しています。つまりバツ4。1回目は27歳のとき。それから38歳、41歳、45歳、そして49歳のときに結婚したのが、今バリに住む本妻です。
――離婚原因はなんだったんですか?
藤田 2番目の奥さんは家事をちゃんとしてくれなかったから。それ以外は全部僕の浮気。
――なんで何度も浮気しちゃうんですか?
藤田 逆に、妻以外の人とエッチしただけで別れなきゃいけない理由がわからない。妻のことは愛しているのに。だから罪悪感は全くなくて、隠すつもりもないから、すぐにばれちゃう。
――“一夫多妻”はいつから始まったのですか?
藤田 今の本妻のときからなので、もう16年になります。仕事でバリと日本を行き来する生活をしていて、「次行くときにバリに連れてきたい子がいたら、一緒に行ってもいい?」って聞いて。まさか本当に連れてくると思っていなかった本妻がOKしてくれて、連れて行ったのが最初の第2夫人。4年くらい付き合って離縁しましたが。
――離縁?
藤田 第2、第3夫人は養子として入籍しているので、その籍を外すということです。
――そもそも籍を入れる必要はあるんでしょうか?
藤田 入籍は僕なりの誠実さの表し方なの。ちゃんと面倒みますよっていう責任。名字も一緒になることで一体感もあるし。
妻はやっぱり3人欲しいな
藤田 第2夫人と離縁して、ゆっちゃん(由佳さん)が第3夫人から第2夫人に昇格して。それからしばらく、本妻と第2夫人の2人だったけど、やっぱり3人欲しいな~って。
――3人にこだわる理由は何かありますか?
藤田 3っていう数字が好きなの。その後、東京でビジネスの講演会をしたとき、いいなと思って声をかけて親しくなったA子さん(当時21歳)という女性と入籍した。交際期間は3カ月。3年くらいで離縁したけどね。
――本妻の方はどういう気持ちで見てるんですか? 奥さんにはデメリットばかりのように思えます。 夫は他の女性と寝ていて、財産の取り分も減って…。
藤田 それは、あなたみたいな欲深い人の考え方。本妻は僕にとってお釈迦様みたいな人。全然欲深くなくて、人間ができた人なの。「好きね~」って見てると思いますよ。
――その境地には立てない…。将来の夫人たちとはどうやって出会うんですか?
藤田 知人の紹介か、ナンパか。今の第2、第3夫人は両方紹介です。そこで紹介してもらったのが今の第3夫人の陽子さん。
――フェイスブック上で「3人の妻以外の女性との卒業宣言」をしていますが?
藤田 これまでは妻とは別に彼女(セフレ)がいましたが、もう十分かなと。「足るを知る」っていう言葉が僕の座右の銘なんで。時間もお金もこの3人に集中しようと思って。
――足るを知る…(困惑)。
藤田 何がおかしいの。あなたは頭が固いからわからないかもしれないけど、一生に1人なんてキリスト教的考えだからね。そもそも、一夫多妻は生物学的に理にかなった制度ですよ。
奥さんがほかに相手をつくるのは、だめ
――奥さんたちは、嫉妬しないんですか?
藤田 嫉妬なんて、自分のことしか考えていない人のエゴ。相手のことを考えたら、そんな束縛するようなこと言わないでしょう。
――じゃあ、奥さんたちが他に相手をつくるのはOKなんですか?
藤田 それはだめ。女の人は本気になるから。浮気や遊びができない。だから、だめ。
――妻が「絶対本気にならないから」と言って男の人を連れてきたら?
藤田 相手の男によるかな。面談して僕がOKならいいけど。僕には妻を変な男から守る役割があるから。
――守る…。それ以外にも役割はありますか?
藤田 成長・向上させる。服や貴金属は買い与えてあげているからね。あと、旅行に連れて行くとか、色んな経験をさせてあげている。僕はね、見た目は中の上を選んで、それを磨きあげていくのが好きなの。1人あたり1億円は用意してあるよ。老後の心配もしなくていいってご両親にも言っているし。もちろん添い遂げてくれたら、だけどね。
――一夫多妻について、まわりの反応はどんな感じですか?
藤田 あなたみたいに固定観念に凝り固まった人たちからは「なんで?」と言われるけど、かわいそうな人たちだと思う。あこがれている男性も多い。そういう人たちには、「一度、今の結婚をリセットしてからにしないと難しいよ」と伝えている。
――リセットですか…。やはり、常人にはハードルが高そうです。
藤田 さすがに、今の奥さんに「一夫多妻にしたい!」っていっても嫌がられるだろうからね。ちゃんと一夫多妻を認めてくれる人を探さないと無理。そういう意味でも僕は、運が良かった。お釈迦様(本妻)に出会えたから。