telling,2018傑作選

【telling,傑作選】8割以上の女性が悩む”冷え”。あなたは大丈夫?

2018年telling,でご好評いただいた記事や、もう一度お伝えしたい記事をご紹介しています。 (元公開日:2018年3月29日)なんと、20~30代女性の8割が冷えを「いつも」または「たまに」感じています(キリン食生活文化研究所調べ)。私たちの日常生活は体を冷やすリスクに満ちています。風邪を引いているわけではないのに、何となく体がだるくイライラしがち…。その原因は「冷え」かもしれません。長く体が冷え続けると、どのような不調が起きてしまうのでしょうか。

ミレニアル女性の約8割が、冷えている

20~30代女性の8割が冷えている、という調査結果…。体が冷えた状態の人が、冷えをうまく解消できずに血のめぐりが悪くなると、手足の冷えだけでなく、月経痛、不妊症、不正出血など婦人科系の不調を引き起こす原因となります。

また、血流が滞って体が冷えていると、汗をかきにくくなるため水分が十分に排出されず、体内の水分がアンバランスになります。これは、めまいや頭痛、食欲不振などの原因に。さらに、憂うつ、イライラ、くよくよするといった心の不調も引き起こすなど、冷えは、心身の活力を落とす原因になるのです。

皆さん自身や、まわりにも、体温が36.5度未満だという女性はいませんか?と、漢方医学に詳しい石原新菜医師。「冷え性による低体温」に、先生は警鐘を鳴らします。

「冷えは万病のもとと言われるように、冷えると血流が悪くなり、とくに女性に多いのは、肩こり、頭痛、腰痛、生理痛、生理不順、便秘、むくみ、乾燥肌などです。また代謝や免疫力も下がってしまい、いろいろな不調の原因になります」(石原先生)

「緊張すると体が冷える」という事実

人間の体は自律神経系がバランスよく働くことで、37度前後の体温を維持し、体の恒常性が保たれています。自律神経には交感神経と副交感神経があり、このふたつが連携して体の機能を調節しています。冷えにさらされた体ではこの連携に乱れが生じ、その結果、体全般に自律神経に不調による症状が現れるのです。

冷えはストレスと深い関係があります。自律神経の働きは、脳の視床下部からの指令によってコントロールされていますが、この視床下部はストレスを認知する部分でもあります。人がストレスを感じて緊張したり、心配事をためこんでしまうと、それが自律神経の乱れとなり、体温の調節機能にも乱れが生じてしまいます。

あなたのからだの冷え具合は?

夏の冷房で汗をかかず、冬は暖房が効いているから入浴で温まらなくても平気。年中冷たいものを飲み、たとえば夏野菜を真冬に食べるなど、季節のものでない果物や野菜を食べている。そして仕事でのプレッシャーや悩み、不規則な生活で心身ともにストレスが…。こんな私たちの生活が、体の冷えを引き起こしていると言われています。

●からだの冷えをセルフチェック

 体に「冷え」を起こしてしまう生活パターンについて、自己診断してみましょう。下のリストで当てはまると思うものは? チェックして、その数をカウントしてみましょう。

□素足で過ごすことが多い

□スリムなパンツなど、体にぴったりした服を着ることが多い

□夏でもあまり汗をかかない

□食事は外食やコンビニ弁当などですませることが多い

□冷たい飲み物が好きで、冬でもよく口にする

□生活が不規則になりがちだ

□コーヒーや紅茶を1日3杯以上飲む

□睡眠不足を感じている

□入浴はシャワーで済ませている

□夜12時前に寝ることはほとんどない

□夏はクーラーをつけたまま1日過ごしている

□仕事でストレスを感じ、緊張感が続いている

さて、チェックした項目は合計いくつになりましたか? 1項目につき1点で数えてください。

●2点以下のあなたは……〈ほぼ冷えの心配なし〉

理想的な状態です。体が冷える心配はありません。しかし油断は大敵です。なにげなく過ごしていると、冷えが忍び込んでくるのが現代の生活です。

●3~5点のあなたは……〈小冷え〉

まだ自覚はないかもしれませんが、あなたの体は冷え始めています。生活を見直すことで、冷えと関係ないと思っていた不調が改善できる可能性も。

●6~8点のあなたは……〈中冷え〉

本格的な冷えが入り込んでいます。このままの生活を続けていると思いもよらない心身のトラブルに見舞われる可能性も。

●9~12点のあなたは……〈大冷え〉

今すぐ生活を見直す必要があります。もしかしたらすでに「どうも体調が悪い」という自覚症状があるかもしれません。

私たちは、誰もが冷えやすい

空調が効き、冷たい飲み物や食べ物をいつでも食べることができる現代の生活。仕事や人間関係でストレスが続くこともありますよね。私たちは誰もが冷えやすいということを心にとめておきましょう。次回は、「冷えをためないヒント<生活編>」をお伝えします。

監修:石原新菜 医師(イシハラクリニック副院長、ヒポクラティック・サナトリウム副施設長)
漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたる。『やせる、不調が消える 読む 冷えとり』(主婦の友社)『1週間で体が変わる「温め美人」生活』(三笠書房)など著書多数。https://www.ninaishihara.com/

出版社で旅行誌などの編集を経て、現在はフリーランスの編集・ライター。女性のライフステージに寄り添う心身ケア、働き方などを中心に編集や執筆をしています。現在は夫、小学生の娘、猫1匹と生活中です。
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