ツレヅレハナコのからだにいい気がするレシピ はじめに

カラダに「いい気がする」レシピってなに?

お酒とお酒に合う食べ物が大好きな人気編集者・ツレヅレハナコさんが綴る「体にいい」(気がする)料理コラム。頭痛、体のだるさ・・・体の不調を感じたときに、すぐ作れるオリジナルレシピたち。隔週木曜にお届けします。

子どものころから大きな病気ひとつしたことはなく、毎日が暴飲暴食。
人に会えば「ハナコさん、いつも元気そうですよね~」と言われ、
健康診断で引っかかることもたいしてなし(お酒のせいで肝臓の数値は若干悪いけど)。
すっかり油断しきったまま41歳になった。

でも本当は、自分でもわかっているのだ。
大きなトラブルはなくとも、私のからだは確実に変わり始めている。

例えば20代の頃。
3時間しか寝なくても翌日を余裕で乗り切れたし、
朝から大盛りのカツカレーを食べたって胃もたれなんてゼロだった。
でもきっと、今それをすれば確実に何らかの支障が出る。
「肩がこる」「腰が痛い」という感覚を持ったことがなくて、
町中で見かけるマッサージや整体のお店にもピンとこなかったけれど、
今ならなんとなく、その必要性だってわかるような気がする。
そうか。人のからだは、こうやって少しずつ壊れやすくなっていくのだな。

病院に行くほどではないけれど、なんとなく不調だなと思うとき。
その症状に「ちょっとよさそう」と思う食材を食べることで、
どこかカバーできたらいいなあと考えるようになった。
専門家でもないし、本当に効いているのかもよくわからない。
でも、毎日のなかで自分のからだを少しだけ気づかう意識。
それだけを求めて、今日も「からだにいい気がするレシピ」を食べ続けるのだ。

ーー次回から、ツレハナさんとっておきのレシピをご紹介していきます。

食と酒と旅を愛する編集者。著書に『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)、『ツレヅレハナコのじぶん弁当』(小学館)『ツレヅレハナコの薬味づくしおつまみ帖』(PHP研究所)『ツレヅレハナコの揚げもの天国』(PHP研究所)他。
フォトグラファー。 1974年3月東京生まれ。好きな被写体は人物と料理。暮らし周りを数多く撮影。 著書「人と料理」(アノニマスタジオ)「祝福」(ORGANIC BASE)「まよいながら、ゆれながら」(文・中川ちえ/ミルブックス)「Travel Pictures」(著者名田辺わかな/PIE BOOKS)