レース編みとの出会いが、世界を広げてくれた。―今日のminne―
Casa Mayuさん
さまざまなレース編みを組み合わせたヘアアクセサリーやブローチが印象的な、Casa Mayuさんの作品。幅広い年代の方からの支持を集めています。
――簡単にご経歴を教えてください。
Casa Mayuと申します。現在28歳です。歴史好きだったことと、もともと手が器用だったこともあって、大学では文化財修復学を専攻していました。卒業後は正社員として事務職で働いていたのですが、病気のため退職。通院しながらアルバイトで働いている時に、偶然本屋でタティングレースの本に出会い、独学で編み始めました。
minneに登録したきっかけは、作品を見た友人に「minneで販売してみたら?」と勧められたからです。将来は自分のレース教室を開きたいと考えていて、作家活動と並行しながらレース編みの講師資格が取れるスクールで勉強中です。
――作品の特徴について教えてください。
いろいろなレース編みの技法と様々な素材を組み合わせて、アクセサリーをつくっています。デザインはいつもシンプルにし、幅広い年代の方にお使い頂くことを意識しています。購入された方が、それぞれの作品に使われているレース編み技法に興味を持って頂ければいいな、という願いを込めながら製作しています。
――作家活動以外にお仕事もなさっているそうですが、普段のワークスタイルを教えてください。
普段は短時間勤務で働き、仕事が終わって家に帰ってから製作しています。スクールの課題もあったり、2月からお店での常設の委託販売も始めたりと両立は大変ですが、とても充実した日々を送っています。
――どこで作品づくりをなさっていますか? また、道具や材料へのこだわりがあれば教えてください。
いつも家の机で作業しています。
作品に使う道具や材料は、オカダヤ、パーツショップ、スクールで購入しています。基本的には、自分の足で歩き回って見つけに行きます。実物を見て、糸の色、パーツの形や大きさを確認したい人間なので(笑)。
歩いている最中に、いい感じのカフェを見つけてふらりと入ってみたり、別の楽しみも発見します。作品のアイデアを考えるときはカフェにいることが多いです。目の前を歩いてるおしゃれな女性にはこんな感じのアクセサリーが似合うな…とか思いながら、イメージを膨らませていきます。
――今までで一番思い出に残っている作品があれば、教えてください。
一番思い出に残っている作品は「波打つ砂浜のネックレス」です。スクールに入学してレース編みを本格的に学び始めた直後で、習った技法を生かし、更に自分の表現したいことがストレートにできた作品でした。minneの夏のアクセサリー特集にも掲載され、多くの方からご好評頂きました。
ーー印象に残っているお客様とのエピソードはありますか?
ブローチ好きのおばあさまの誕生日プレゼントにしたいと「ぶどうのブローチ」をご注文頂いた時のことです。「すぐに祖母へ渡しに行きました。とっても喜んでくれて、素敵なブローチねと言ってつけてくれました。久しぶりに祖母の笑顔が見られて私も幸せな気持ちになりました。」と、お礼のご連絡を頂きました。
私の作品で多くの方を笑顔にすることができた、ということが直接わかって、とっても嬉しいできごとでした。もっとこんなふうに、私の作品で多くの方を笑顔にしたいと思いました。
――最後にメッセージをお願いします。
本屋で偶然出会ったタティングレースの本、そしてminneとの出会い。すべてはここから可能性が広がり、今は夢に向かって頑張っています。本当に人生何が起こるか分かりませんね。すべての縁に感謝しつつ、活動していきます。
これからもレース編みの良さを多くの方に伝えられるような作品を、たくさんつくっていきたいです。
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第1回レース編みとの出会いが、世界を広げてくれた。―今日のminne―
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第2回完璧主義で、新しいことに臆病でした。あの旅に行くまでは。
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第3回ロンドンで学んだデザイン、日本のランジェリーに生かしたい。
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第4回「独立したい」と言いつつ、ウダウダ悩んでいたけれど…
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第5回マイペースに、ゆっくり。私らしく作り続けたい。ー今日のminneー