編集部コラム

M-1グランプリの魅力 松ちゃんの発言と「関係性」萌えについて

telling,編集部のいぬい(35)です。お笑い大好きな私にとって、M-1グランプリは年に1度の大きなお祭り。今年は「霜降り明星」が優勝し、結成6年目、25歳と26歳の史上最年少コンビということで話題になりました。個人的に印象に残ったのは、審査員のダウンタウン・松本人志さんが最後に放ったコメントでした。

●編集部コラム

今年のM-1は胸キュン!シーン満載

「前半、全体的に(空気が)重かったじゃないですか。後半、みんながチームプレーみたいな感じで漫才を盛り上げてくれていたのが、なんかおっさんなのかな~、泣きそうになってしまいました」

M-1グランプリでは、毎回グランプリが決まった後、残り少ない放送時間で審査員の講評を聞くことができる。そのシーンで松本人志さんが、少し涙ぐみながら喋っていた。

わたしは心の中で「そう、それ!お笑い見る醍醐味!!」と叫んだ。

今回のM-1は、出演者全員がお互いを思いやっているようなチーム感があり、それがお笑いファンの胸をキュンキュンさせた。

例えば、1本目のネタで3位以内に残れずに敗退していく場面。
かまいたちのが敗退が決まった時、山内くんが「ここからは、気持ち切り替えて2017年キングオブコント チャンピオンとして見させていただきます」と言って、隣にいたミキのお兄ちゃんの肩をバンバン叩いていたシーン。

残れるかどうかの緊張感の真っ只中にいるミキのお兄ちゃんが、叩かれながら「やかましわ!」と突っ込む。
そのワンシーンに凝縮されている二組の悔しさと緊張感の対比を想像するだけで、胸が熱くなってしまう。

ほかにも、最後に残った3組のうち、霜降り明星の優勝が発表された瞬間。
賞金を受け取る優勝した二人の後ろで、勝てなかったジャルジャルの福徳くんが、和牛・水田くんの肩を抱いていた。結成15年目のジャルジャルは、今年が最後のM-1。負けたことは関係ないと思わせるような満面の笑顔で、後輩の肩を抱く様子は、いろんな苦悩や葛藤を乗り越えたことを想像させてくれる。

「関係性」に対する萌え

と、個人的な熱い思いを語ってしまいましたが、これって、スポーツ選手のファン、バンギャル、アイドルの追っかけなど、何かの分野のファンなら、共感してもらえるのではないかなと思っている。

サッカーの試合中に選手同士がアイコンタクトをした後に華麗なパスが通る様子、追っかけているバンドがライブハウスの裏口で他のバンドのメンバーとじゃれ合っている様子、音楽番組で大好きなアイドルが先輩アイドルとふざけているのが画面の端に見切れている様子……

そういう人と人の関係性や、協力している様子、チームワークが見え隠れする瞬間が見えると、胸がキュンとしませんか?

あの表情の意味は……!ツラいのに笑顔で偉いなぁ。ああ、この二人ってやっぱり仲良いのね!やっぱり先輩後輩の礼儀は重んじるんだ。などなどを妄想するの、楽しくないですかね?

あれ?私だけな気もしてきた……。

ともあれ、今回のM-1で、お笑い芸人の関係性やチームワークに興味を持ってくれた人がいたら、ぜひ劇場に足を運んでみてほしいです。
誰と誰が仲良しで、どことどこは仲が悪いなど、もっともっと濃い関係性を見ることができるお笑いライブ。都市圏だと、チケット代1000〜3000円程度で頻繁に開催している。テレビで活躍する芸人が出ていることも珍しくないんです。

来年のM-1をより楽しみたいと思ったら、ぜひ一度、見に行ってみてください。
みんながお笑い好きになりますように!

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