telling, Diary ―私たちの心の中。

何かを楽しむのに遅い時はない、木を植えるなら今

なまめかしく妖艶な表現力で性別問わず見る者の目を釘づけにするポールダンスのダンサーであり、注目のブロガー、ライターでもある“まなつ”さん。彼女が問いかけるのは、「フツー」って、「アタリマエ」って、なに? ってこと。 telling,世代のライター、クリエイター、アーティストが綴る「telling, Diary」としてお届けします。

●telling, Diary ―私たちの心の中。

何かを楽しむのに遅い時はない、木を植えるなら今

実家の片付けをしていたら、友だちとやりとりしていた手紙や交換日記が出てきました。
うわ~黒歴史!と思いながら開くと、当時ハマっていた漫画のキャラの落書きが。
そういえば昔は、漫画家になりたかったなーと思い出しました。
絵が下手だったので秒で諦めましたが…。
絵がとても上手くないと漫画家を目指してはいけないと思っていました。

インターネットが普及した今、表現することの幅や方法がとても広がっています。
描き込まれた絵でなく、シンプルなものでも、ネタが面白ければネット上で瞬く間にバズっていく。

人々の共感を生むことや、リアルタイム性があるコンテンツが人気です。
最近だと、「警察官クビになってからブログ」のハルオさんや、はあちゅうさんの「旦那観察日記」が話題になっています。

不慣れだけどまずは世に出す

まなつさんのツイッターより

それを見てついこの間、私も「ポールダンサーあるある」というニッチなネタを、イラストにしてTwitterにアップしました。
爆発的な拡散はないですが、普段文字で書いていることをイラストというコンテンツに変えることで、今までリーチしなかった層に届いたように感じました。
Favやリツイートといった反応を嬉しく思うのと同時に、「ああ、私絵を描くのが好きだったんだな」と、とても懐かしい感覚になりました。
好きだったので、ただやってみた。ウケるかどうかはわからないし、不慣れだけど、まずは世に出す。
動機はシンプルだけど、一歩踏み出すか踏み出さないかでは大きな違いです。

今はどのような形でも、世間に発表できる手段がいくらでもある時代。
自分は漫画家になりたかった、そしてそれは、今だってそうなれる可能性があるんだ。
自分が強く望み、そして行動すればそれは夢物語ではないのだ、と改めて感じました。

人前でなんて踊れるはずない、でも

改めて、というのは私はその感覚をポールダンスを習っている時に知っていたからです。
下手くそ、筋肉ない、体が硬い、でもポールが楽しい。
人前でなんて踊れるはずがない。でも、ステージに立つのを夢見ている。そんな時がありました。
それから、勇気を出してショーをすることを選んで、いく年月。
今、毎日ポールダンスをして生きている私がいます。

先日、日本で MISS POLE DANCE JAPAN というポールダンスの大会が開かれました。
ゲスト審査員は、2011年度の全米チャンピオン、Natasha Wang。
彼女は運動経験がほぼなく、28歳でポールダンスを始め、36歳で全米チャンピオンに。
とにかくポールが好きで、1日に何時間も練習を重ね、優勝を勝ち取りました。
日本にも40代後半からポールを始め、国際大会で入賞した方がいます。
さらには世界を見ると、60代、70代のポールダンサーもそう珍しくはありません。

やりたい時が、始める時

何かを始める時、とにかく早いうちに始めるのが良いことだという風潮があります。
確かに早いに越したことはないのでしょう。若いうち、元気なうちにという意見も理解できます。
でも、何かを「楽しみたい」と思った時に、遅すぎることはないんじゃないかなと思います。
やりたい時が、始める時。やってみたいと思ったら、今がベストなわけです。
ポールも、絵を描くことも、楽しみたい。

もしもあなたが今、やりたいことがあってそれを始めるのに二の足を踏んでいるのなら、私の大好きなこの言葉を贈りたいと思います。

The best time to plant a tree was 20 years ago, and second best time is Now.
「木を植えるのに一番良い時期は20年前だった、そして次にベストな時期は、今。」

まずは楽しんで。完璧じゃなくてもいいから、世に出してみましょう。

続きの記事<媚びを売る相手がいないので、年をとることに焦りはありません>はこちら

ポールダンサー・文筆家。水商売をするレズビアンで機能不全家庭に生まれ育つ、 という数え役満みたいな人生を送りながらもどうにか生き延びて毎日飯を食っているアラサー。 この世はノールール・バーリトゥードで他人を気にせず楽しく生きるがモットー。
まなつ