【古谷有美】映画「万引き家族」主演 リリー・フランキーさんが語る撮影秘話
●女子アナの立ち位置。~番外編~
「遅刻が多い」と評判のリリーさんですが、今回も予想通り? 開始直後に到着。なんと、起きたのは開始の30分前だったとか。友人の大根監督に起こしてもらい、そのまま大根さんの車で連れてきてもらったそうです。
俺は脱ぐ役が多い
さっそく、話題は古谷さんも大好きという映画「万引き家族」の話に。「万引き家族」は、都会の片隅で暮らす血のつながらない5人の“家族”の物語。リリーさんは、万引きして生活費を稼ぐ父・治を演じています。
「両親も見に行ったみたいで、母から『リリーさんのお尻がとってセクシーだった伝えて』と言われました」と話す古谷さん。リリーさんも「確かに俺、ケツを出す役が多いんだよね。こんなに脱いでいる人がいるか、っていうくらい」。
楽屋にはガムテとガーゼ
映画の中では、妻・信代を演じた安藤サクラさんに裸で覆い被さるシーンがあるのですが、そのシーンについて「台本には『コトが終わったあと』的なことしか書いていないんですよね。だから、タオルケットとかかぶって「えへへ」って感じかなと思って、楽屋にいくと、ガムテープとガーゼだけが置いてあるわけ。つまり前貼りだけ。ここまで脱ぐのかって。俺みたいに脱ぎ散らかしている人はいいけど、サクラちゃんとかすごいよね」と、安藤さんの俳優魂を絶賛。家族とは何か、夫婦とは何か、を考える本作ですが、少しだけ作品の裏側をのぞき見ることができました。
また、裸での撮影中、カメラが真後ろにあったということで「編集している時に、お尻の穴がいっぱい映っていると思う。(監督の)是枝さんが見ていると思うと恥ずかしいな」。さらに「お尻のシーンだけ焼いたのをダビングして古谷さんにお渡ししますよ」との提案に、古谷さんも「じゃあ、はい」と応じ、笑いを誘いました。
きわどいトークで終始、古谷さんと参加者を笑わせたリリーさんでしたが、古谷さんにパルム・ドール受賞の感想を聞かれると、「俺の出る映画ってヒットしないのよ。だから珍しくお客さんに見てもらえる映画になった」と、喜びをにじませた笑顔が印象的でした。
リリーさんとの初対談後、古谷さんは「リリーさん、ずっとテレビで観ていてやっとお会いできたというのに、人間ってそういう時ほど冷静になれるものですね。まじまじとオシャレな帽子だなぁとか素敵な声だなぁとか観察させて頂きました。以前、とある動物番組の収録で、動物のはく製の良し悪しはすべてお尻の穴の出来で決まる!と専門家の先生が熱弁を奮っていたのを思い出しました。是枝監督がリリーさんのお尻を真後ろから捉えていたのはきっとそういうことだったのでは……一生拝むことはできない聖域でしょうが、確実にわたしたち凡人が見えていない世界をカンヌのスクリーンの裏でご覧になってきたのだなと感じる、甘美な時間でした!」と興奮気味に感想を語りました。対談の中で「次回も3人で!」というお話もあったように「リリーさん、そして、大根さん、また次回もあるならば?!よろしくお願いいたします」とのこと。次回も楽しみです。
- ●リリー・フランキーさんプロフィール
1963年、福岡県生まれ。文筆家、フォトグラファー、イラストレーター、俳優など幅広く活動。小説「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」はベストセラーに。映画では「ぐるりのこと。」「そして父になる」などに出演。
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