【ナリ心理学ナリくん】最強すぎる、脱力系間抜けポジティブ。
●意識、どんどん下げてこう。by ナリくん 04
最強すぎる、脱力系間抜けポジティブ。
「人生でもっとも輝かしいときは、いわゆる栄光のときではなく、むしろ落胆や絶望の中で、人生への挑戦と未来への完遂の展望が湧き上がることを感じたときだ」――ギュスターヴ・フローベール(19世紀フランスの作家)
ナリです。この名言嫌いです。
いや、わかるんです。言ってることはすごくわかるんです。落胆してるときや、絶望してるときなど最底辺のときに、上を見上げて希望が湧き上がることを。それこそが人生のもっとも輝いてるときだ! ということですね。
確かにそうかもしれません。でも。嫌です(笑)。ギュスターヴさん、ごめんなさい。
いやぁ~、すごくわかりますよ。絶望の中で見る希望はそりゃ輝かしくて、生きてる意味を見出せるんだと思います。でも、嫌です(笑)。お断りさせてください。
この、希望のために絶望を必要としてる感じが、ポジティブに見えてすごく暑苦しいのです。僕が好きなポジティブさは、もっと間抜けなポジティブさなのです。
僕が好きなポジティブというのは、こんな感じ。
「人生でもっとも輝かしいときは、いわゆる栄光のときではなく、むしろ落胆や絶望の中で、人生への挑戦と未来への完遂の展望が、まったく湧き上がらないのにも関わらず、それに気付きもせず『今週のアメトーーク! は何芸人かなー?』と、すでに絶望してたことに興味がないときである」
この間抜け具合が、とてもツボだ。そもそも「絶望」の意味すらよくわかってない感じの偏差値の低さに、ものすごいポジティブさを感じてしまう。
「前を向こう」「挑戦しよう」より、「後ろ向いてていいじゃん」「このままでいいじゃん」といった、脱力系にこそ、本物のポジティブさを感じる。
そして何より、脱力系間抜けポジティブは、熱血系暑苦しいポジティブに比べて、はるかに折れにくく、負けづらい。
なぜなら、もう折れてるし、負けてるからだ(笑)。
ナリ心理学では「絶対に負けられない戦いをしてる時点で、もう負け」という言葉をよく使う。
負けないように頑張ろう! 折れないように自信を付けよう! という言葉の裏に隠れている、「負けられない」「折れてはいけない」というプレッシャーは、知らず知らずのうちに自分を焦らせる。
脱力系間抜けポジティブに焦りはない。なぜなら、もう負けているし、折れているからだ。しかも、脱力系間抜けポジティブは、別に「無気力」ではない。むしろその逆で、世の中の常識や当たり前ではなく、自分の「やりたい」に忠実なので、脱力で間抜けだからこそむしろ「とことん行動的」だ。
無理やり前を向くのをやめたとき、人は勝手に好きな方に走り始める。それが、脱力系間抜けポジティブなんだと思う。
●ナリくん初の著書が発売になりました!
※次回はナリくんのお悩み相談、6月28日公開予定です。お楽しみに。
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