ミレニアル女子へサイバラの喝!「くねくねしてんじゃねーよ!」01

貧困や暴力の中にいた幼少期や、マンガ家になるまでの経験、アルコール依存症だった亡き夫との生活などの体験談を交え、これから社会にでる女性にメッセージを送ったベストセラー『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』(KADOKAWA)。著書の西原理恵子さんに結婚、離婚、男女の理想の関係を聞いてきた……いえ、ぶった斬られて参りました。

●ミレニアル女子へ、サイバラの喝!

離婚、結婚、そして男を見る目編

――今日はまず、いきなりですが離婚について聞かせてください。最近、離婚の二文字が頭にちらつくという既婚の友人が多いんです。どこまで我慢したら、離婚ってしてもいいんですか。

西原さん(以下、西原) そのために、「暴力の定義」を知っておいてください。暴力を受けたら、離婚をしましょう。我慢しなくていいんですよ。

――確かに、ご著書でも夫婦間の暴力について書かれていました。「え、これも暴力なの?」というものも含まれていました。 

でも、今、あなたが本当はつらいんだったら、たとえ殴られていなくたって、それは暴力です。たとえば、交友関係や仕事のことを中傷されたり、あなたの人格を否定されたり、両親をバカにされたり、携帯を見られたり、物を隠されたり、自分が理不尽な仕打ちを受けていると思ったら、それは、すべて暴力なんです。(『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』より引用)

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西原さんからのメッセージがつまった一冊

「別れられない」と我慢し続けている人は、一生別れられない

西原 それでも「でも、別れられないのぉ」と言っている人は、一生別れられないですよ。別れると決めたら、資格をとる、実家に頼る、シェルターに逃げる……やることは山ほどあるんです。

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 いつまでも踏ん切りをつけずに子どもの前で「パパ死んじゃえばいいのに」なんて言っていると、子どもも学校で「死んじゃえばいいのに」って言っちゃう子になりますよ。それじゃ子どもは被害者です。

――あの、そこまで重たいのじゃなくて。なんとなく価値観が合わないな、一緒にいたくないな、というレベルの……

西原 重たい軽いって、別にバツイチは悪いことじゃないよ。でもまあ、一気に踏み切れないのなら、少し別居して一人で考えてみるってどうですか?

世間は、言うほどあなたを見ていない

――それも世間体が気になって、我慢しようという人もいると思うんですが。

西原 それはただの言い訳。世間は、言うほどあなたを見てない。あなたは女優じゃない、ただのおばさん。世間が私をどう思ってるかしら、なんて思えることがかなり痛い。

―― ……(絶句)。 

西原 自分の歳を考えて。20歳なら誰かが助けてくれるかもしれないけど、40過ぎて「私は悪くないの」って言ってごらん。「ババア、何やってるんだ」って顔につば吐かれるよ。

 あなた方は、あと数年で「ババア」って言われる歳なんです。「どうしよ、どうしよ」って言っていいのは、きれいなおっぱいとウエストの若い子だけ。

――おっぱいとウエストがないババアは「どうしよう」禁止……

西原 だから、働きなさいって言ってるの。20歳から40歳までってね、20年あるんですよ。小中高よりずっと長いの。小中高、何もしなかったらバカになるでしょ? それと一緒で、人生の学校で何もしてこなかった人が「どうしようちゃん」になるんです。

 わかったら、とっとと顔をあらって出直してください。ここまで言っても無理なら、4050になってもそういう人でいてください。

結婚制度はそもそも必要? 西原理恵子はこう考える

――ううぅ。そもそも、結婚制度って必要だと思いますか。

西原 あまりいいことじゃないよね。相手の家とか、墓とかが出てくるから。でも、離婚する時には子どものために相手の給料を差し押さえたり、自分だけがローンや借金を負わないように守ってくれる面はある。契約違反の時のために、結婚しといた方がいいけど、借金の問題と子どもがいないなら、結婚はしなくていいと思う。

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 特に再婚同士で子連れだったりすると、籍を入れるのも面倒くさくなる。年頃の娘からしたら、知らないおじさんが突然家にいるのも怖いじゃん。そうまでして一緒にいるメリットは、大人にはないと思いますよ。お互い稼いでいて、たまにデートするくらいが一番気持ちいいんじゃない? (恋人の)高須(克弥)先生とは、そんな感じで週に1回程度会っています。

男を見る目がない人は、「正しいスカウター」を持っている友人を頼りなさい

――男を見る目について、何かアドバイスはありますか。

西原 そこはね、私は男選びで3回以上、外してるから。スカウターが壊れていると自覚しています。よく、クソみたいな男と付き合う友だちっているでしょ? でも、言っても聞かないよね。だから友だちとしては、船が港を出たら待つことしかできない。で、戻ってきたらいつも「あんな男だと思わなかった!」って言う子を、「いや、そういう男だったよ」って女ともだち全員でつっこむんですけどね。

 とはいえ、そのくらいじゃないとなかなか着床もしないからね。のぼせて、わけがわからなくなってる時は避妊もしないから。

 そんなこんなもあるから、人生、面白い方に転がるんじゃないかな。面白いから止めないけど、男選びを2回以上失敗した人は自分を信用しないで。友だちにステキな夫婦がいたら、「私に合いそうな人はいませんか?」って紹介してもらっては。正しいスカウターを持っている人を頼りにすることです。

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『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』

『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』

著:西原理恵子
発行:KADOKAWA

●西原理恵子(さいばら・りえこ)さん プロフィール
1964年高知県生まれ。88年『ちくろ幼稚園』でメジャーデビュー。96年カメラマンの故・鴨志田穣氏と結婚し、一男一女をもうける。代表作は『毎日かあさん』『ぼくんち』など。2017年6月発行の『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』がベストセラーになる。

未婚、既婚、子どもの有無、転職や独立の経験者。恋好き、旅好き、おいしいもの好き(缶チューハイ含む)。さまざまなstoryを持つ「telling,」編集部メンバー。
フォトグラファー。北海道中標津出身。自身の作品を制作しながら映画スチール、雑誌、書籍、ブランドルックブック、オウンドメディア、広告など幅広く活動中。

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