本当に似合う化粧品に出会える場。それが百貨店・化粧品売場の強み。

化粧品アシスタントバイヤー(29歳)
三越伊勢丹 百貨店事業部新宿婦人雑貨化粧品アシスタントバイヤー 大学卒業後の2011年、社名が「三越伊勢丹」になった年に入社。ファッションアイテム売場のスタイリストなどを経て13年から現職。化粧品のアシスタントバイヤーの仕事は5年目。

●好きよ、百貨店 02

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 化粧品は今非常に盛り上がっていて、ここ数年、化粧品の売上は成長し続けていて売上最高金額を更新しています。

 伊勢丹新宿本店の化粧品フロアには50以上のブランドがあり、それらの商品を売るための仕掛けや仕組み作りに取り組んでいます。

伊勢丹新宿店のみの限定品や先行発売品があります

 お客様のメイン層は35歳前後です。化粧品の知識があり、いつも一歩先を見られている方が多いと感じています。取り組み先のメーカーもそこにプライオリティを感じていただき、伊勢丹新宿本店だけの限定品や先行発売品も多く作っていただいています。

 その取り組みに対して、お客様はしっかり反応されています。特に、限定品や季節の新作に対する反応が早い方が多いですね。中には毎回カウンセリングをされ、その時のご自身に合った10万円以上の美容液や化粧品などを購入されるお客様もいらっしゃいます。

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百貨店は新しい自分に出会う場所に

 私は毎日アイシャドウを変えています。その時の気分や、自分の見せ方を、リップやアイの色使いで変えていきたいと思っています。この前、店頭の販売員であるビューティーアドバイザー(BA)の方に、似合うと勧められたリップをつけて出社した時、周りから「その色似合いますね」と言われました。

 自分で良いと思っているものや、好きだと思っているものもあると思いますが、他人の意見も時にはとても参考になります。特にBAは化粧品のプロなので、お客様にとって本当に似合うものを提案してくれます。 

 化粧品はオンラインでも買える時代です。それでも、実際に店舗に来て下さり、face to faceで相談していただくことで、新しい自分に出会えるかもしれません。そこが百貨店の強みだと思っています。

無名だったヘアケアブランドは、今や当店の人気NO.1です

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 商品開発に携わったり、自分たちで選んだブランドを店頭に置いたりしています。アシスタントバイヤーになった初年度には、髪のプロである美容師の方と共に、ヘアケアのスタイリング剤の開発に携わりました。伊勢丹に来て下さるお客様の声をかけ合わせることで、オリジナルの商品の誕生にかかわることができました。

香水の祭典”では、「香りのクローゼット」をテーマにしました

 過去に6回、「イセタン サロン ド パルファン」というフレグランスの催事を行っています。新宿店のお客様は、自分に合う個性のある香りをお持ちで、フレグランスの知識も持たれています。

 香りだけではなく、フレグランスの歴史についても勉強されていて、「このフレグランスを使っている理由」をしっかりと持たれている方が非常に多いです。メイン層は40歳前後のお客様になりますが、催事の年を重ねるごとに、若い方も来ていただけています。

 私は2015年にこの催事の担当をした時、「洋服を着替えるように香りを着替える」という発想の元、「香りのクローゼット」というテーマでイベントを作っていきました。フレグランスは20個ほど持っているのですが、その日の気分に合わせてメイク直しの時につけています。リフレッシュでき、午後からの仕事も気合が入ります。

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化粧品は美しさだけではなく、自分の個性を表現できる

 昨年、初めて「ISETAN MAKE UP PARTY」という催事を開催しました。20以上のブランドを並べたり、35ブランド1000色のリップをそろえたりして、主に若年層をターゲットにメイクをする楽しみを発信しました。

 初日は開店前に50人ほどの方が並んでくださいました。今年3月にも2回目を行う予定です。メイクアップアーティストのレクチャーを聞けるメイクショーなどもあり、気になっているブランドのお試しや、メイクの基本も伝えられるので、来場者の皆様にとって学びの場になったらいいなと思っています。今年は3月7日に開催予定で、現在その準備をしています。(※インタビュー時は2月)

 メイクは美しく見せることができるのに加え、自分の個性を表現できるものです。これからも若い方をはじめ、幅広い年代の方に足を運んでもらえる企画を考えていきたいと思います。

新宿にて

同志社大学文学部英文学科卒業。自動車メーカで生産管理、アパレルメーカーで店舗マネジメントを経験後、2015年にライターに転身。現在、週刊誌やウェブメディアなどで取材・執筆中。
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好きよ、百貨店
百貨店にミレニアル女性客が増えています。なぜ今、百貨店なの?

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