下着選びと女心。 選び方も洗い方も、もっと自由でいい。

 ミレニアル女性に人気の下着メーカー「ピーチ・ジョン」。丸洗いが可能な「“愛と自由の、丸洗いブラ”ミラクルワークブラ」を発売しました。モデルで女優の中村アン(30歳)さんが、新キャラクターを務めることになり、東京都内で発表会が行われました。

 このブラジャーは、グニャグニャ曲がる「ミラクルグミワイヤー」と、引っ掛かりにくい「ミラクルホック」を使用しているため、ネットに入れずに洗濯機で丸洗いしても型崩れしない、とのこと。レースなどはなく、なるほど、シンプルでやわらかそう。これなら、締め付け感もなく、背中の肉もはみ出さずにすみそうです。

 これまでも、ブラは洗濯機で丸洗いしてきたけれど・・・

 でも…そもそも、

「私、今持っているブラ、いつでも丸洗いしているんだよね」

 それが、素直な感想です。さすがにネットには入れていますが、洗濯機で、普通洗剤で、標準モードで、ガシガシ洗っています。もちろん、インナーのパッドだって取り外しません。

 女子力低いのかな、とモヤついていると、発表会に参加している男性2人のこんな会話が聞こえてきました。

「このブラって、何かすごいの?」

「洗濯機でそのまま洗えるらしいよ」

「え、そもそも、ブラって洗濯機で洗っちゃいけないわけ?」

「んー、ネットに入れなくてもいいらしいよ。女の人って大変だよな」 

働く女性は、忙しい

 おー、ほんとそう。気づいてくれた? 女子は、仕事も頑張っているし、下着だってカワイイものを着けたいし、専用洗剤で手洗いすることが推奨されているし、見えないところでも忙しいのです。

 

 中村アンさん曰く、

 「母にも、『ブラジャーはネットに入れて洗いなさい』と言われてきました。でも、一日は24時間しかないし、ネットに入れる手間も省けて、仕事やプライベートで忙しい女性の味方ですね」。

 そうなんです。堂々と、「この下着、洗濯機でガシガシ洗っていいからね!しかも着けても苦しくないからね!」とものぐさ女子を肯定してくれる下着ってあまりないなあ…と思ってスマホで検索していたら、最近、こんなブラが発売されていることに気づきました。

 「BELLE MACARON(ベルマカロン)」。IT企業でSEとして働いていた代表の小島未紅さん(26)が、「夜になると締め付けが苦しい」「早く家に帰って外したい」のに、既存の商品にぴったりくるものがなかったため、ラクでかわいいブラを、起業してつくったそう。クラウドファンディング「CAMPFIRE」で、305千円を集めてプロジェクトを達成。下着も「頑張るおしゃれ」「頑張るモテファッション」から、「自分らしく、居心地のよいおしゃれ」に変わってきているのは、とっても嬉しいことです。家に帰ると、まずブラをはずして、らくちんなパジャマに着替える私としては、本当に。

 と、自分を甘やかすことばかり考えていたら、中村アンさんのことばが聞こえてきました。

 

 「お洋服が休みの日と外に行く日で違うように、下着も違うと思う。ラクでいられる感じになると気持ちもオフになる」

 「自分らしくいられるための下着」という考え方

 なるほど。服と同じように、下着もオンオフで選び分ける、っていいかもしれない。そういえば下着って、毎日着けているけれどあまり気にしていなかったかも。モテるためではなく、自分らしくいられるための下着を探してみたら、楽しいかもしれない。

 というわけで、「心地よい下着の選び方」をちょっと追求してみることにしました。

(次回に続く)

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20~30代の女性の多様な生き方、価値観を伝え、これからの生き方をともに考えるメディアを目指しています。
フォトグラファー。北海道中標津出身。自身の作品を制作しながら映画スチール、雑誌、書籍、ブランドルックブック、オウンドメディア、広告など幅広く活動中。