「婚活坂40」 ―独身アラフォー女子の婚活日記

独身アラフォー女子、婚活するには気分の波が、ありまして。

恋愛もそれなりにしてきたし、「仕事に生きる!!」と力んでいるわけでもなく、気づいたらこの年齢になっていた――。まだ結婚したことがなく、婚活を続けるライターの松永さん。自身の経験や、今結婚について思うことを綴りながら、「結婚」を考えます。ミレニアル世代のみなさんは、この記事を読んでどう思いますか?

●「婚活坂40」 ―独身アラフォー女子の婚活日記

「私ごとですが、ご報告があります」

  きたぜきたぜ、結婚報告!SNSで
「私ごとですがーー」
 で始まる2トップは、だいたい結婚、転職ではないでしょうか?
 このテンプレートは今や必須?

 もし、私が嫁という立場になったら、ご多忙にもれず「私ごとですが―」を言いたいと思っている。
 太字大文字、なんなら赤字にして表明したい。

 バカにしているのではない。なんだかんだ、羨ましいのです。

 そう、独身アラフォーの私は絶賛婚活中…のはず。
 というのも、先日会った友達に、

 「怜ちゃんの最近の恋の様子はどう?」

 と聞かれ、様子も何も、最近色っぽい話を忘れかけていたわ…と思い出す始末。
 白馬の王子様は、シベリア辺りに住んでいるのでしょうか。

 いやいや、結婚願望は常にあるんです。
 それは変わらないんです。
 でも「婚活」という「結婚活動」になると、少し温度が変わります。
 気持ちが上がったり下がったり、感情のバイオリズムが波打つのです。

婚活気分が上がるときって

 たとえば少し前ですが、阿川佐和子(64)やLiLico(47)の結婚を知ったとき。
 私からみると高齢結婚、希望の星ですね。世間でいう結婚適齢期をとうに過ぎ、かつ自分より年上の方が結婚したというニュースは、光がともり未来が明るくなります。積極的にのろけを聞かせてください!

 また、森山直太朗(42)の結婚はお相手が41歳とのこと。
 男性は年齢を重ねても、自分より下の世代、20代、30代を希望する傾向にあると聞きます。 
しかし直太朗氏は年齢だけでなく、人柄で選んだ。初婚かつ、彼にとっての同世代を選んだことで、好感度急上昇! その心意気に勝手に便乗し、私も頑張ろう!! と張り切ります。

反対に低空飛行になるとき

 飲み会や紹介、パーティーその他、いわゆる婚活をしても、成果や結果が出ないとき。
 気を遣って話した分、精神的疲労だけが蓄積される帰り道。空き缶だって蹴りたくなるよ。
 婚活に限らず、仕事も生き方もそう。
 やってもやっても先が見えない。周りからそろそろ本気出せよと言われても、まるで未来が見えてこない。
 気分を変えて、とりあえず男性と2人で会ってみても、どうしてもその相手と、手を繋ぐイメージすらできない。
 そんなときはモチベーションが下がったりします。

 こんな風に今まで婚活への気持ちや行動のバイオリズムが、行ったり来たりしました。

 もしかしたら、婚活、結婚に対して期待が少し大きいのでしょうか。
 期待が大きいから落胆する、疲労する、ついに面倒になる悪循環なのかも?

男性の結婚は、そのとき隣にいたから?

 先日、既婚者の男性、30代前半の弁護士と飲んだ時の話。
 彼は長く付き合った彼女と別れ、傷心した心を抱えたまま、すぐに結婚紹介所に入会したそうです。
3カ月で結婚するという期限を決めて活動したとのこと。
 職業柄、女性にも大いにモテたようですが、
 その中でも紹介所で知り合った1人と、計画通り、出会って3カ月目に結婚しました。理由は、

 「結婚したいと思ったタイミングで出会ったから」

 他にも5人くらい候補はおり、誰と結婚しても良かったそうですが、結果的に彼女と気があって結婚したとのこと。
 そして今はまぁ幸せにやってるかな、とビールを飲んでいました。

 他にも男性の意見として、「たまたま適齢期だったから」「たまたま彼女がそれくらいの年齢だったから」という話を聞いたことが何度となくあります。

 あれ? 意外と男性ってそんな感じですか?

 そう考えると、いちいち上がったり下がったり、自分の気分に振り回されるのは、なんだかもったいない気すらします。期限を決めつつ、もっとライトな気持ちで色々な人に会ったり楽しんだり、結婚について考えてもいいのかなぁと。肩ひじ張らずに未来を想像する。

 その延長線上に「私ごとですがーー」を言える日が来ますように。

続きの記事<我が道をゆく女、40歳を過ぎてもモテまくる>はこちら

東京生まれ。千葉育ち。理学療法士として医療現場で10数年以上働いたのち、フリーライターとして活動。WEBメディアを中心に、医療、ライフスタイル、恋愛婚活、エンタメ記事を執筆。
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