「婚活坂40」 ―独身アラフォー女子の婚活日記

我が道をゆく女、40歳過ぎてもモテまくる

恋愛もそれなりにしてきたし、「仕事に生きる!!」と力んでいるわけでもなく、気づいたらアラフォーになっていた――。まだ結婚したことがなく、婚活を続けるライターの松永さん。自身の経験や、いま結婚について思うことを綴りながら、「結婚」を考えます。ミレニアル世代の皆さんは、この記事を読んでどう思いますか?

「婚活坂40」 ―独身アラフォー女子の婚活日記

 20代のころは、30代より選ばれる自信がどこかあったし、30代のころは、年齢の焦りを感じ始めるも、40代に比べたらまだまだイケる、そう思っていました。
しかし、そんな「年齢の掟」なんてものともしない、年上の女友達がいたんです。

40歳の彼女が30歳だった私を圧倒した

 年上の友達、涼子さん(当時40歳)。
彼女、モテるんです。

 たとえば、80人程度の立食パーティーに一緒に参加したとき。
隣のテーブルから、さりげなく移動してきた30代中盤くらいの男性がいました
全体的にオシャレ感が滲み出ている、広告業界にいそうなタイプです。
そんな彼の視線の先は彼女です。

 シャンパングラス片手に、興味を引き出そうとしています。

 悲しいかな、そういう場合、モテない側の自分が先に、男性の思いを察してしまったりするんですね。皆で盛り上がっていたはずが、ちょっとずつ、ちょっとずつ、彼の体は彼女の方に向き始め、最終的には約90度回転なり。
彼女の発言にだけは大きくリアクションする彼を横目で見ながら、私は冷めたポテトを食べる係に徹しました。

 最初は「たまたま今日は彼女がモテている」くらいに思っていました。
しかし、毎度毎度、安定したモテ具合を見ていると、どうやら、たまたまではなさそうだと気づきました。

 「若い方が有利なはず」、という思い込みを見事に崩されましたが、10歳も年上の女性がモテている現実は悪くないものです。

 この先の人生にも、希望が持てるなぁ、とも思いました。

ぶりっこだからモテたのか?

 そもそもなぜ、彼女は男性を引き寄せるのか?

 確かに彼女は美しい。おまけに少し声が高くてフワフワ話す。「わぁ」とか「きゃぁ」とか「すごーい!」を連発する。誰かそういうボタンを押してるの?と思うほど絶妙なタイミングです。
男性が喜びそうなリアクションを知っている。もしかしたら、ぶりっ子とも映るかもしれない。だから彼女はモテるのか?

 いやいや違います。失礼を承知で言うと、同じぶりっ子なら若い方が良い。
「わぁ」とか「きゃあ」とか高い声で弾けちゃうやつ、あれも40代より20代女子がやった方が絶対的に可愛いんです。若さがほとばしってますから。

我が道を行く彼女

 ならどうして? 彼女の魅力は、驚くほどポジティブで我が道をいくこと。キラキラするものが大好きで、年齢なんて気にする方がもったいない。誰に何を言われようと、自分が楽しければ楽しい。つまらなくても楽しんじゃう。ネガティブな言葉はサラッと流す余裕があるんです。

 たとえばギラついたパーティーにて。彼女はそんな華やかな場が似合いますが、一緒に来た友達らは明らかに気後れしていました。しかしそこに構うことはなく、自ら積極的に違う輪に入っていく。居心地が悪くなるのも自由だし、楽しそうな輪に入っていくのも自由というスタンスです。

 マイペースだから、まれに、「もっと空気を読んでほしい」との声も周囲から聞きます。しかし、よく言えばその自由さこそ、彼女の強味なのかもしれません。彼女自身が常に楽しいことに意識をフォーカスさせて気持ちがブレないんです。そして、自然と人も集まってくる。

年齢よりも、人生楽しんだもん勝ち

 そもそも、「私なんて…」と思っている人に誰が寄っていきたいでしょうか? 思いは、言葉が無くとも態度や雰囲気に表れます。私、今日も可愛いでしょ? お仕事して、オシャレして、ワイン呑んで楽しんでます!いつも絶賛happyよ。ってオーラを出している方が、よほど話しかけたくなるものじゃないでしょうか。

 結局は人生楽しんだもん勝ち。
 年齢も大事ですが、それ以上に我が道を楽しむ心の余裕は自然と人を寄せつける。
 何か会話をしてみたくなる。
 涼子さんの生き方は、少し見習いたいと思いました。

続きの記事<あのとき、君の声は日常だった。でも今はその声が思い出せない。>はこちら

東京生まれ。千葉育ち。理学療法士として医療現場で10数年以上働いたのち、フリーライターとして活動。WEBメディアを中心に、医療、ライフスタイル、恋愛婚活、エンタメ記事を執筆。
写真家。1982年東京生まれ。東京造形大学卒業後、新聞社などでのアシスタントを経て2009年よりフリーランス。 コマーシャルフォトグラファーとしての仕事のかたわら、都市を主題とした写真作品の制作を続けている。
婚活をナナメから