スタバのラテ400円よりも1000円のホテルラウンジコーヒーが得するワケ
生徒:インスタ見ましたよ! この間、おしゃれなホテルラウンジの写真をアップしてましたよね。でも、ラウンジのコーヒーって高くないですか? 1杯1000円くらいするでしょ。
先生:はい、行きましたよ。仕事の打ち合わせがあったので、ホテルラウンジを使いました。
生徒:なんでホテルラウンジなんですか? スタバだったら1杯400円くらいでコーヒーとかラテとか注文できるのに。それってムダ遣いになるんじゃないですか?
先生:はぁ~。わかってないですねぇ。確かに値段だけ見たら、コーヒー1杯1000円は高いと思うかもしれませんね。しかし、仕事の打ち合わせのような大切な用事があるときは、ホテルなどの静かな場所で話すほうがいい話を引き出せたりもするんですよ。
逆に言えば、集中して話したい内容がある相手だからこそ、ホテルラウンジを利用したんです。静かなところで話せば集中できるし、いい空間にいたら自然と話の質も上がるんですよ。
たとえば話をするときに、まわりの声が気になるようなところだったら話に集中できないし、投資の話だったら聞かれたくない話もあります。隣の席から「1億円の投資話」が聞こえてきたら、どうしたって“耳がダンボ”になるじゃないですか。
生徒:じゃあ、先生はスタバに行ったりしないんですか?
先生:もちろんスタバで打ち合わせをするときもありますよ。でも、それはたまたま話をするときに近くにあったのがスタバだったり、相手から指定されたときだけです。スタバ以外にもマクドナルドでコーヒーを飲みながら話すことだってありますよ。
問題は、コーヒーや紅茶1杯に1000円かけても聞きたい内容かどうかですよ。そこにお金と時間をかける必要があると思えば、喜んで1000円を支払いますよ。
生徒:なんでも節約すればいいってもんじゃないんですね……。
先生:そりゃそうでしょ! 節約ばかりだと、ケチケチした味けない人生になっちゃいますよ。私が言っているのは、なにも考えずに行動してたら、ムダなところにお金を使っていても気づかないでしょ、ということなんです。
生徒:はい、たしかに。
先生:時間もお金も有限なんだから、余計なところにはかけない。逆に、価値があると思うところには十分にかける。そこが大事なんです! 選択と集中ってやつですかねぇ~。
生徒:なるほど。合理的にやれ、ということですね(笑)。1000円かけて1万円以上の価値がある話を聞けるのであれば、そこにお金を投資する価値があると。
先生:お! ちょっとわかってきましたね(笑)。そういうことですよ。まあ、そこにお金と時間をかける意味があるのかどうか。ホテルラウンジでコーヒーを飲みながら、ゆったりと考えてみるのもいいと思いますよ。
生徒:そうします!
(ジョージ先生のつぶやき)
コーヒーの値段だけで考えると、1杯1000円するホテルラウンジのコーヒーよりもスタバの400円ほどのコーヒーのほうが安くなります。マクドナルドだったら100円くらいですしね。問題は、1000円払ってでも聞きたい話なのか、会う必要のある人なのか、ということです。
月に1回でも、1000円払ってホテルラウンジでコーヒーを飲みながら話したい相手は、何人いますか? その人とどんな会話をしますか? そこにお金と時間をかけて得られたものはなんですか? たまには振り返って考えてみてくださいね。
●今回のまとめ
- 1. 節約ばかりの人生は味けない
- 2. 節約と投資のバランスが取れてこそ楽しめる
- 3. コーヒー1杯1000円を払ってでも話したい相手が何人いるかで人生は変わる
監修:生方 正
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第1回1杯400円のラテを週何度も飲む私。年間いくら使っているの?
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第2回スタバのラテ400円よりも1000円のホテルラウンジコーヒーが得するワケ
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