2週間でもできる? 憧れを実現する、世界一周のススメ
― わたしの世界一周 01―
「世界一周」と聞くと、どんなイメージを持ちますか?
若者がバックパックにぎっしり荷物を詰め込んで、貧乏旅行で南米やアフリカの国々をめぐる。たしかに、そんな世界一周もあります。でもそんなに身構える必要はありません。たとえば日本を出発して、シンガポール、パリ、ニューヨークと巡って帰ってきても、地球をぐるりと巡ったことになるので、「世界一周した」と言えるんです、実は。
世界一周はお得?
世界一周をするために必須のアイテム、それは「世界一周航空券」です。世界の航空会社は「アライアンス」という業務提携などをする連合を組んでいるのですが、そのアライアンスごとに世界一周航空券(または、世界一周運賃)が設定されています。
JALはワンワールド、ANAはスターアライアンスというアライアンスに属しています。その他、大きいアライアンスだとスカイチームというところがあり、それぞれ乗れる航空会社、行ける場所、運賃の計算ルールなどが異なります。
気になる料金ですが、最も安いエコノミークラスの設定でだいたい35万円ほど。これに空港税や燃油サーチャージなどがプラスでかかって、だいたい40万円ぐらいになるイメージです。
直行便でヨーロッパに行くと、航空券で往復20万円ぐらいかかることを考えると……40万円で世界一周できるって意外と安いと思いませんか? あとは、ホテルや食事にどれぐらいこだわるかで、かかる金額がだいぶ変わってきます。
世界一周航空券のルールでは、最大で15回違う場所に行けるので、もしフルで旅程を組んだとすると16回飛行機に乗れます。そうすると1回あたりの運賃は3万を切ることに。そう考えるとかなりお得だ!と思ってもらえるかと思います。しかも予約さえ取れれば、人気の日程だから運賃が高くなって旅程がかさむ、ということもありません。
最初に旅程を決めてから発券
世界一周航空券の特徴は、旅程のすべてがオーダーメイドだということ。たとえば私が利用したスターアライアンスの場合ですが、28の航空会社が加盟しています。その運航ネットワークは1,300以上の空港にもなるそう(※2018年3月現在)。この中から便を選んで、自分だけの航空券を作っていきます。
原則「東廻り」「西廻り」のどちらかを決めて、同じ方向へと進んでいく旅程ならなんでもOK。アジアの国々を集中的にまわったり、ヨーロッパに飛んで鉄道をはさんで移動したり、行きたい場所ややりたいことで旅程を決めてもいいと思います。
例えば、日本にはない美味しいものをめぐる旅や、美術館や博物館をめぐる旅、フォトジェニックな写真を撮れる場所をめぐる旅など…テーマを決めて旅してみるのもおすすめです。
「世界一周」というと仕事を辞めて行く…みたいなイメージがありますが、実はハードルが低いんだ、とわかっていただけたでしょうか? 夏休みに有給休暇をプラスしたりして、2週間ぐらいお休みがあれば行けちゃいます。とはいえ、せっかく行くんだったら長期で……と欲張り心が顔を出してくるかもしれませんけどね。
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