世界の女性たち

セルフケアを私が大切にする理由@ノルウェー

ノルウェー在住(21歳) telling,では、街頭でのインタビューを中心に、ミレニアル世代をはじめさまざまな世代の女性たちからお話を聞き、“リアルな声”を伝えています。でも、日本だけじゃなく、世界のもっといろんな場所の皆んなのことも知りたい。そう思っていたら、届けてくれました。毎回ドキッとさせるフォト&エッセイを連載中のRuru Rurikoさんが、イギリス在住中に出会ったイザベル、ノルウェーの女の子の、“セルフケア―自分を大切にすること―”についてのお話です。

彼女、イザベルとはイギリスの大学で知り合って、違う学部だけど話してすぐに仲良くなった。彼女は、セルフケア ―― “自分のための時間”――をとても大切にしているように見える。セルフケアについてどう思っているのか、時間の使い方について聞いてみた。

自分の心と体が何を必要としているかに耳を傾ける

 私(イザベル)にとってセルフケアは自分自身のために時間をとって、自分の心と体が何を必要としているかに耳を傾けること。それがわかったら自分ために何を優先させなきゃいけないかわかる。一定の時間、自身を最優先にさせることは自分にできるわがままの一つだと思う。でも実際に自分の殻に少しこもって自分と向き合い、大切にしたあとの方が周りの人のことも気遣えるし、自分自身を知ることもできた。

 私はセルフケアを自分の最優先にするようにしているから、人と関わるとか他のことはそのあとになる。

 毎日のルーティーンとしてセルフケアを取り入れるのは難しいけど、できるだけ心がてるかな。自分の声を聞くと、世界のいろいろなことに興味がある自分がいるってわかるの。だからシンプルに興味があること、自然、哲学、映画歴史とかの本を読んだりしてる。それで思ったことをメモして、数日後に読んでたり。

 私にとって書くことはすごく大切。人間は自分でも経験したことをプロセスできてないことが沢山あると思う。それは何となく頭の中にあるだけで、それを自分の頭の中で整理して留めてくのは難しい。

 でも文字に起こすことでそれがなんなのかわかるし、何とくだったものを具体的な何かに変えられると思う。それで自分でも気づかないうちに抱え込んでいた思いとかもスッキリさせられるんじゃないかな。

お茶を飲んだり、愛犬と森を散歩する時間が好き。

 身体的なことだと、簡単なことだけど急がずゆっくりしたり。浅く呼吸しがちだから、気づいたら、お腹まで息を入れて深呼吸するようにしてる。

 あとはお茶を飲む時間も好き。温かいお茶は中から温まるしリラックスさせて、ものごとをきちんと考えられるようにしてくれる。緑茶、マテ茶、ジャスミン、カモミールが好きだけど、常に新しいものを試すのも好きよ。お茶は体にもいいしね。愛犬と一緒に森を散歩したり、本を持って海の近くまで歩いて行ってみたりね。

 毎日ストレスを感じたり心配してしまうことがたくさんある。時間がぎて行くこと、人間関係に悩んでしまったり、考えすぎてしまったりほかの人の顔色を窺(うかが)ったり。それらが重なって、最終的に大きな不安となってしまう。そして気づかないうちに、それが日常茶飯事になってしまうの。

 私はセルフケアやメディテーションについて詳しいわけじゃないけれど、自分の考えや習慣をきちんと見つけてクリアにすることは大事だと思ってる。

 コミックアティストYumi Sakugawa のThere is no right way to meditate っていう本はとっても綺麗でオススメ。彼女の絵を見てるだけでホッとするし、忘れがちな、とてもシンプルだけど大切なことを思い出させてくれるの。

 まとめると、私にとってのセルフケアは自分の心と体の声を聞くこと、そして自分に何が必要なのか知ること。必要なことを優先させて、ネガティブな気持ちと向き合うこと。オープンマインドで、聞いて、知って、書いて、理解すること。そうやって自分を理解して、大切にしながらこれからも過ごしてきたいな。

ノルウェー×日本 メールインタビュー

18歳の時にイギリスへ留学、4年半過ごす。大学時代にファッション、ファインアート、写真を学ぶ中でフェミニズムと出会い、日常で気になった、女の子として生きることなどの疑問についてSNSで書くようになる。