はじめての世界一周、女子ひとり旅のハイライト

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●わたしの世界一周 03

準備2週間・エア代35万円で世界一周

　世界一周の話をしてきましたが、じゃあ実際どういう行程で回ったの？ ということについてお話しいたします。

　実は私が1回目に世界一周した時は、最初から世界一周するつもりではありませんでした。当時は北欧ブーム真っ盛り。20代のわたしは、スタイリッシュでかわいい北欧デザインにどっぷりとハマっていました。

　会社を辞めて時間ができたから、憧れの北欧に行ってみたい！できれば、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマークの4カ国を回りたいなあ。と思って調べてみるものの、ちょうどいい航空券がない……。当時はLCCという言葉もまだ一般的ではなく、あったとしても危険、事故が多い、という情報が先行しているような時代でした。

　いろいろ調べているうちに、たどり着いたのが「世界一周航空券」。北欧４国のツアーがだいたい40万ぐらいだけど、世界一周できて航空券が35万なんて……とても魅力的に感じられました。

　そこからは完全に勢い。憧れの北欧と、行ってみたい場所を組み合わせて、予算と相談しつつ旅程を決めました。退職の翌日の8月1日に航空券を取って、8月14日に出発するというバタバタぶり。若さゆえですね……。

1カ所目　中国：上海

　上海には2001年に行ったことがあったので、街がどれだけ変わったか見てみたくて訪れました。2008年の上海万博を前に、空港からリニアモーターカーが開業。たった6年でおしゃれなスポットや美しい道路が増え、すごい勢いで街が進化しているのを感じました。

2カ所目　オーストリア：ウィーン

　上海からヨーロッパに行く路線を調べていて、なんとなく惹かれたのがウィーン。歴史ある建造物の数々、モーツァルトを生んだ音楽の街…初めてのヨーロッパということもあり、何もかもが新鮮でした。

3カ所目　フィンランド：ヘルシンキ

　ついに！憧れの北欧に上陸。見るもの全部がおしゃれというか、自分好みに感じられました。首都とはいえこんなにこじんまりとしてるんだ…ということにもびっくり。美術館や博物館を堪能しましたが、まったく日本語を喋っていなかったら渡航9日目にしてホームシックになりました。これは予想外だった…。

4カ所目　スウェーデン：ストックホルム

　ヘルシンキから行くと、なんだこの都会は！！という人の多さでした（笑）。雑誌で見てどうしても行きたかった世界遺産のお墓（！）、北欧モダンの父と言われるアスプルンドが生涯をかけて築いた「スコーグスシュルコゴーデン」は最高でした…。

5カ所目　ノルウェー：オスロ

　スウェーデンから移動するとまた「おっ…」というぐらい静かな街。ヴァイキングの文化が色濃く反映され、興味深かったです。ノルウェー人の親子と仲良くなって、ランチを一緒に食べたのもいい思い出。

6カ所目　ノルウェー：ベルゲン

　初の国内移動。この街に来たのは氷河が形成したフィヨルドを見に行くツアーに参加するためです。飛行機の中からすでにフィヨルドが見えて、大感激。フィヨルドもさることながら、中世から残る街並みがとても素敵でした。

7カ所目　デンマーク：コペンハーゲン

　ベルゲンから移動したら、また人の多さにクラクラ。ホテルが取れなくて謎のドミトリーに宿泊するも、地下の穴ぐら？のような場所で最悪…慌てて予算オーバーですがホテルを取って移動しました。「世界三大がっかり」の人魚姫にも会ってきましたよ。

8カ所目　フランス：パリ

　パリ、北欧から行くとあまりのギャップがすごい…！北欧の街はどこもかしこもきれいだったんですが、大都会ということもありゴミがあちこちに。アジア系、アフリカ系などの人たちもたくさんいて、全然違うところに来た！という感じでした。ルーブル、オルセーなどの美術館はさすがの一言。丸一日入り浸っていました。

9カ所目　イギリス：ロンドン

　どうしても乗ってみたくて、ここだけ飛行機を使わずTGV（特急）で上陸。当時留学していた弟のフラット（アパート）を拠点に毎日観光を満喫しました。なぜかスコットランド人のおじさんにナンパされて、パブでビールをおごってもらった。

10カ所目　アメリカ：ニューヨーク

　こちらも留学している友人を訪ねてニューヨークへ。MoMAに行ったり、自由の女神を見たり、当時更地になっていたグラウンド・ゼロに行ったり、メトロポリタン美術館に行ったりとNYを満喫。街角のベーグルスタンド、日本にももっとできてほしい。

　こんな感じで約5週間ほどかけてぐるりと一周しました。ニューヨークからの便はANAで、急に安心したのか飛行中に熱が出てくるという…。

　今思うと準備2週間でよくここまで行ったな、私。という感じですね。若さゆえ。

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