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縛られずに働く

きゃりーぱみゅぱみゅさん〈後編〉「派手でポップな『きゃりー像』に縛られずに、生きていく」

18歳でデビューし、国内外で確固たる地位を築いたアーティスト、きゃりーぱみゅぱみゅさん。前編では、仕事との向き合い方の変化や挫折を経た今の心境を伺いました。後編では、彼女のアイデンティティとも言えるファッションの話題から、自他ともに根強くある“きゃりー像”について聞きました。

●縛られずに働く

ルールに縛られたファッションはつまらない

――きゃりーさんは、ファッションやヘアメイクがとても個性的。大ヒット曲「ファッションモンスター」では、他人が決めたルールに縛られず、自分が好きなファッションを楽しみたい女の子の気持ちがストレートに綴られ、大きな共感を呼びました。

きゃりーぱみゅぱみゅさん(以下、きゃりー): 昔、飲み会に行ったら、女子がみんな巻き髪でふわふわのニットを着てたんです。飲み会は港区で開かれていて、それがいかにも「港区っぽい」というか、モテそうな恰好ですごくかわいかったけど、一人一人の顔は思い出せなくて。その理由って、それぞれの個性が見えなかったからだと思うんです。 “かわいい”とか“きれい”のルールに縛られている。それってつまらなくないですか?私は、自分がやりたいファッションやヘアスタイルを追求していきたいですね。

――日本は個性を出しにくい社会かもしれませんね。

きゃりー: 確かに、外国とは違うなって感じることもあります。私は、厚底の靴が好きでよく履くんです。日本だと「変な靴履いてトコトコ歩いてるな」って苦笑いされることが多い。それが外国だと「ナイスシューズ!」って褒めてくれるんですよ。個性を認められるとすごく嬉しいし、その一言でポジティブになれます。この前も、イベント出演でL.A.に行ったんですけど、アメリカの女性って全然、人の目とか気にしてないんですよね。体型にかかわらず、露出してる。そういう感じが美しいなと思います。

豊かな表情を見せるきゃりーぱみゅぱみゅさん

――日本では、自由にファッションを楽しめないのはなぜでしょう?

きゃりー: つい先日も、ラジオで「太ってるから水着を着られない、どうしたらいいですか?」っていうお悩みメールがきたんです。私も、衣装によってはお腹がぽこっと見えることがあって、すぐ「太った」と言われてしまう。特に今は、アプリで細く加工できるから、“細い=かわいい”という価値観が強まりすぎている気がします。一方で、痩せた方には「ガリガリ過ぎ」って言うんですよね。容姿に対する目が厳しくなりすぎて、そこに囚われすぎているように感じます。

私は死ぬまで派手じゃないといけないの?

――昨年、黒髪にした時、大きな話題になりましたね。

きゃりー: 黒髪にした時は、インタビュアーの方に「ずいぶんと落ち着かれましたけど、これからはそういう路線なんですか?」ってよく聞かれてました。楽曲に合わせて大人っぽく表現しただけなのに、落ち着くのが悪いことみたいに言われちゃって……。

――ネットでも「路線変更」と書かれていましたね。

きゃりー: 「迷走」とも書かれました(笑)。あの時は「死ぬまで派手じゃなきゃいけないの?」って思ったんですよね。私は、もともと派手で奇抜なファッションが大好き。でも、好きなことはその時々で変わります。曲によっていろいろ挑戦もしたい。それだけなのにな。

きゃりーぱみゅぱみゅさん

私自身が原宿ガールの“きゃりー像”に縛られている

――きゃりーさんは自由に自己表現している女性という印象があります。

きゃりー: 基本的には、とても自由にやらせてもらっています。ただ、初期の頃の大きなリボンつけたカラフルな原宿ガールの“きゃりー像”が、みなさんの中にはあるんですよね。それは、私の頭の片隅にもあるんです。フェスに出演する時とかに、頭のセンサーがチカチカ光るんですよ。観客のみなさんは、二次元から飛び出てきたような衣装やパフォーマンスを期待しているだろうからって、そういう衣装を選んじゃう。そういう時は、私自身が、“きゃりー像”に縛られているなって思いますね。

――そのイメージから脱却したいですか?

きゃりー: う~ん……。“きゃりーぱみゅぱみゅ”という名前や、あの時代があってこその今なので、当時のイメージを完全に消したいわけじゃないです。ただ例えば真似してもらう時に、あの頃のきゃりーだけじゃなくて、今の私もフィーチャーしてもらえるようになったら嬉しいですね。

きゃりーぱみゅぱみゅさん

変化できる“何でも屋さん”を目指したい

――これから、どんな“きゃりー像”を見せていきたいですか?

きゃりー: 読者モデルをやっていた頃、歌を出して、カラーコンタクトのプロデュースをして、アパレルも展開して……っていろんなことする人をいっぱい見てきたんです。そんな中、私は「そういうんじゃないし!歌だけやっていくぞ!」って思ってました。“何でも屋さん”にはなりたくなかった。でも今は、変化できる人はいいなと思ってます。

――きゃりーさん自身は、自分が変化したなと思った出来事はありますか?

きゃりー: 声優のお仕事をさせてもらったことも変化のひとつ。以前の私だったら「歌しかやりません」と断っていたかもしれないけど、挑戦したらすごく楽しかったんです。なので、これからも自分の振り幅をできるだけ大きくしていきたい。いい子ちゃんのイメージを覆すような殺人鬼の役とか!絶対に「迷走」って言われるのはわかってるんですけどね(笑)。私はアーティストとしてはこれからも「絶対的にトガッていたい!」し、キャリアを重ねるごとに、いろんな挑戦をしていきたいと思っています!

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【前編はこちら】きゃりーぱみゅぱみゅさん〈前編〉「今こそ下積みをする。本物のアーティストになるために」

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●きゃりーぱみゅぱみゅさんプロフィール

1993年1月29日生まれ、東京都出身。高校卒業後の2011年、ミニアルバム「もしもし原宿」でメジャーデビュー。翌年、シングル曲「ファッションモンスター」が大ヒットし、一躍トップアーティストに。2013年より、ワールドツアーを開催している。2019年は、日本の歴史や伝統に目を向け、出雲大社や京都の南座などで「音ノ国ライブツアー」を開催。

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東京都出身。フリーライター。女性誌や各ウェブメディアなどで、K-POPアイドルからアスリート、働く女性まで幅広い人達を取材。今宵のビールを美味しく飲むために、走ったりヨガしたりする日々。
フォトグラファー。ファッション、CDジャケット、建築、ライフスタイルに至るまで幅広いジャンルの撮影を担当。近年発表している写真作品” GRIDSCAPE” シリーズは国内外で大きな反響を呼んでいる。
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